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抗ウイルス、抗菌加工を施した建材、非接触キー、ウイルスキラーエアシステム、コロナ禍で生まれた「抗ウイルス住宅」最前線

2021.01.23

コロナ禍を受け、マンションの居室や共用部分、戸建住宅に抗ウイルス・抗菌仕様導入が進んでいる。ただ感染を防ぐだけでなく、快適に生活できる住まいづくりが進んでいる。ニューノーマルな時代の住まいの兆しが見えてきた。3つの例を見ていこう。

コロナ禍で誕生した新しい抗ウイルス・抗菌仕様の住まい

●ダイワハウスの「抗ウイルス・抗菌マンション」

大和ハウス工業は、抗菌製品技術協議会(SIAA)の認証を受けた抗ウイルス・抗菌加工を施した建材や非接触キーなど感染リスクを低減できるアイテムを採用した「抗ウイルス・抗菌マンション」を順次、全国展開していくことを発表した。SIAAは、適正で安心できる抗菌・防カビ加工製品の普及を目的として、抗菌剤・防カビ剤および抗菌・防カビ加工製品のメーカー、抗菌試験機関などで構成された団体だ。

この抗ウイルス・抗菌マンションの第一弾として、大阪府茨木市で開発中の分譲マンション「プレミスト茨木双葉町」が2021年4月より販売される。

床材や建具に施された抗ウイルス・抗菌加工は、凸版印刷株式会社が開発した無機の銀系抗ウイルス・抗菌剤を含んだ特殊コーティングで、凸版印刷によると、特定ウイルスが24時間で99.9%以上減少するという。抗菌の効果は大腸菌、黄色ブドウ球菌が24時間で99.9%以上減少することを確認している。

また自宅時間の増加やテレワークニーズにより、共用部にはテレワークや子どもの宿題・勉強スペースとして利用できるよう、Wi-fiが利用可能な個室ブースが6カ所設置されている。

●近鉄不動産他2社が抗ウイルス・抗菌機能をマンション共用部へ導入

近鉄不動産、パナソニック ホームズ、JR西日本不動産開発は、2020年11月販売開始予定の京都府長岡京市に立地する新築分譲マンション「ローレルスクエア長岡京ザ・マークス」において、抗ウイルス・抗菌機能をマンション共用部へ導入することを発表した。

エントランス操作盤、エレベーター、共用施設などマンションの共用部で入居者の手が触れる箇所に、特定のウイルスの数や細菌を持続的に減少・抑制させる無機液剤を噴霧することで、抗ウイルス・抗菌コーティングを施す。

コーティングされた箇所には、強固な多孔質の無機ポリマーの薄膜が形成され、この被膜に接触した細菌やウイルスが増殖力を失う。その「無光触媒コー ティング材 SRW-30」という商品はSIAAの安全性基準と性能基準に適合するもので、1度の施工で3~5年の効果があるという。

ゲストルームの床仕上げには、固定化抗菌成分のEtakを抗菌・抗ウイルス機能 繊維加工技術により繊維表面に強力に固定化した、 (株)スミノエ製の抗ウイルス タイルカーペットを採用する。

さらに、すべての住戸タイプで、テレワークにも対応できるワークスペースを取り入れた間取りを、選べる無償メニュープランとして用意している。

子育て世帯向けにも、キッズデザイン賞を受賞した子育てファミリー向けの商品企画「KODOMORE-コドモア-」を採用し、共用部にはキッズスペースと大人のレストスペースを兼ねた空間「コドモアラウンジ」を計画している。

●アキュラホーム「地球と家計にやさしい家」

木造注文住宅を手がけるアキュラホームは、2021年1月2日(土)にウイルス対策を標準化した新しい生活様式の家「地球と家計にやさしい家」発売した。販売は3月31日(水)までの期間限定で、限定300棟。2階建ての3LDK、延床面積104.75㎡、建物本体価格は1,585万円(税抜)から。

「地球と家計にやさしい家」は、同社が2020年7月に発表したウィズコロナ対応の「新生活様式の家」をバージョンアップしたもの。コロナ禍が明けたときに、元の経済や生活に戻るのではなく、地球温暖化や環境問題にも対応できる、グリーンリカバリーにも適応するようにした。

環境負荷を低減するZEH基準とするほか、太陽光発電システムを3kW標準搭載とすることで、CO2削減に貢献するとともに、発電することで電気代などの家計の負担軽減につなげる。その背景には、同社の従業員に対するアンケート調査で、コロナ禍により光熱費などの負担が増加しているという声が多くあったこと、そして光熱費を助ける太陽光発電等の需要が増加傾向にあり、環境意識や災害時における電源確保への期待も高まってきていることがある。

徹底したウイルス対策も導入されている。

病院や医療現場で多く導入されており、住宅業界初の導入となる「ウイルスキラーエアシステム」が、空気中のウイルスや臭いを撃退。ドアノブやスイッチ、取手、手すりなどには、ウイルスの活動を弱める「ウイルスシールド加工」を施した。これはウイルスが10分後には99.9%減少し、新型コロナウイルスに有効な成分として、経済産業省お墨付きのもの。このウイルスキラーエアシステムとウイルスシールド加工は前回の「新生活様式の家」の提案の中で特に人気だったもので、今回は標準仕様とした。
また抗ウイルスと抗菌のダブル効果をもつ抗ウイルス仕様の床・建具を施した。これにより、表面に付着したウイルスや菌の数を著しく減少させることができる。

その他、在宅時間の増加に伴い、リビングは折上げ天井とし天井高2,700mmに設定された「快適リビング天井」を施した。さらにフローリングには、調湿効果、保温効果や森林浴効果といった心地よさが充分な無垢材であるオリジナルヒノキ無垢フローリングを設定。フローリングは抗菌仕様となっている。

アキュラホームの担当者によると、発売開始から1週間で30件以上の申し込みが入り、非常に好評だという。それだけ現状のニーズに合っているのかもしれない。

新しいマンション、戸建ての姿が見えてきた。どれも単なる抗ウイルス・抗菌仕様というだけでなく、人々が心地良く快適に過ごせる工夫も施されているのが特徴だ。ニューノーマルな生活は、ただ「感染しない」だけでなく、いかに生活の課題を解決し、快適に生活を続けていけるかがポイントになるのかもしれない。

取材・文/石原亜香利

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