
株価が企業価値に対して割安かどうかを判断する代表的な指標──「PER」と「PBR」
企業価値をある程度把握できたとしても、すぐに投資ができるわけではない。仮に、価値が高い企業が見つかったとしても、その企業の株価がすでに大きく上昇していれば、投資対象としては魅力に乏しいからだ。企業価値に対して、株価が「割安」なのか、「割高」なのかを判断することが必要になる。その際に役立つのが「PER(株価収益率)」と「PBR(株価純資産倍率)」だ。
PERは企業の「利益」、PBRは企業の「資産」をそれぞれ基準として、株価に対して企業価値が割安かどうかを判断する指標。PERやPBRの数値には絶対的な基準はなく、過去の平均値や現在までの推移、同業他社との比較などによる、相対的な指標として活用する。
●バリュー株とグロース株の違い
株式市場でよくいわれるバリュー株とは、PERやPBRが低く、株価が割安に放置されている銘柄のこと。「割安株」とも呼ばれる。一方、グロース株は、PERやPBRが高く、将来的に高い成長性が予想される銘柄を指す。
●企業ファンダメンタルズ指標の調べ方
企業のサイトでは、貸借対照表や損益計算書などを閲覧することができ、その中に記載されているデータを使えば、PERやPBRはすぐに計算できる。しかし、米国企業であっても、Yahoo!ファイナンスを使えば、もっと簡単にチェックが可能だ。日本株と同じように銘柄を検索することで、主な財務データが瞬時に出てくる。株価の画面では、最新のPERやPBRも表示される。また、出来高や時価総額、値上がり率、値下がり率のランキングもある。
Yahoo!ファイナンスのトップ画面で、日本株と同じように企業名で検索すれば、様々な株価情報が表示される。
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取材・文/編集部
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