
経済ファンダメンタルズ分析のコツは「予想と実態の乖離度合い」
市場予想との乖離がポイント
経済ファンダメンタルズ分析で活用する経済指標は多数存在する。だが、短期的な市場への影響は、数値の良し悪しよりも、事前の市場予想との乖離がポイントになる。例えば、国内総生産(GDP)の数値が大幅なマイナスを記録しても、事前に大幅マイナスが予想されていれば、乖離は少なく、それほど株式市場には影響しない。
〈GDP統計のケース〉
米2020年4-6月期のGDP速報値は、コロナショックで、統計開始以来の過去最悪の落ち込みとなった(画像はブルームバーグのニュース画面)。ただ、マーケットは事前に大幅落ち込みを予想していたため、想定内と見なされ、NYダウは速報値発表以降、上昇基調に戻った。
引用元:invasting.com
ファンダメンタルズ指標の調べ方
前ページで紹介した各種経済指標の動向は、簡単にサイト上でチェックできる。最も手っ取り早いのは証券会社のサイトだろう。ここ数年、証券会社は顧客サービスの充実を図るため、投資情報の提供に努めている。口座がなくても閲覧できるところがほとんどだ。また、Yahoo!ファイナンスなどの無料の金融サイトでもチェックすることが可能。中でも、インベスティング・ドットコムは、多彩なチャート機能を利用することもでき、愛用者多数。
Method01◆無料のサイトを利用
インベスティング・ドットコム(http://jp.investing.com/)の画面。トップ画面の上部にある「ツール」のタブから入り、「経済指標カレンダー」をクリックすると表示される。主要国の経済指標が一覧で表示されるが、絞り込みの機能を使えば米国の指標だけを表示できる。
おなじみのYahoo!ファイナンスは、画面上部にある「FX・為替」から入る。真下に「経済指標」というタブが表示されるので、そこをクリック。こちらも、米国の経済指標だけを表示する絞り込みの機能がある。
Method02◆証券会社のサービスを利用
楽天証券の経済カレンダー。経済指標の重要度や発表前の予想値も表示される。
マネックス証券の画面。ほとんどの指標で予想値が表示される。
より詳しく、わかりやすく「米国株」の賢い買い方や資産の殖やし方を解説!
『DIME MONEY 本当に儲かる米国株の買い方』各電子書店で好評発売中!
『DIME MONEY 本当に儲かる米国株の買い方』各電子書店で好評発売中!
取材・文/編集部
こちらの記事も読まれています