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2025年には1000億円規模へ、右肩上がりで成長を続ける世界の昆虫食市場

2021.01.23

昆虫を食べた経験、あなたにはあるだろうか?

おそらく多くの人が未経験で、あってもイナゴの佃煮や蜂の子くらいなものだろう。

そんなまだまだマイナーな昆虫食。しかし、今後5年あまりでその市場規模が右肩上がりで成長する見込みであることがこのほど、日本能率協会総合研究所が提供するMDB Digital Searchが実施した昆虫食の市場規模推計によって明らかになった。

<昆虫食市場概況>

・2025年度世界の昆虫食市場は約1,000億円となる見込み。
・昆虫食は生産時の環境負荷が少ないことから、環境意識の高い欧米を中心に注目を集める。
・伝統的な昆虫食に加え、昆虫の原型をとどめず消費者の抵抗感が少ない新製品の開発、販売が進む。
・EUでは2018年に食品としての承認を受け、市場の拡大が予想される。
・食用昆虫の養殖に注力する企業が増加し、価格の低下、昆虫食の更なる普及が見込まれる。

昆虫を食べる習慣は古くからアジアをはじめとする世界各地にみられ、日本でもイナゴの佃煮や蜂の子などが伝統食として残っているが、2013年に国際連合食糧農業機関(FAO)が発表した報告書をきっかけに、食品としての昆虫の活用が世界的に注目を集めた。

FAOによると、2050年には世界人口が90億人を超え、食糧危機が深刻化するとしている。昆虫は、タンパク質などの栄養素を豊富に含むこと、養殖に必要とされる土地や飼料が家畜などに比べ大幅に少なく環境負荷が小さいことから、人間にとって重要な食物になる可能性があると示唆されている。

FAOの発表を受け、健康意識・環境意識が高い欧米の消費者を中心に昆虫食への関心が高まり、2010年代半ばから昆虫食の市場に新規参入するベンチャー企業が増加している。

これらの企業は、コオロギやミールワーム(甲虫)などの昆虫の粉末を原材料に使った、昆虫の原型をとどめない加工食品を発売し、伝統食とは異なる新しい昆虫食の市場を形成し始めている。

製品の主な事例としては、プロテインバー、チップスなどのスナック菓子、パン、ハンバーグなどがあり、消費者にとって抵抗感の少ない形態での商品展開となっている。2018年には、欧州連合(EU)が昆虫を食品として認可し自由な取引を承認したことから、今後市場が大きく拡大することが期待される。

昆虫を原材料とする食品は通常の食品に比べ価格が高いことが市場拡大の阻害要因となっていたが、食用昆虫の養殖に力を入れる企業が増加しており、今後、原材料としての昆虫の供給量が増えることで、製品価格の低下が進むと予想される。それに伴い、昆虫食の開発や普及が更に進み、市場は拡大していくと見込まれる。

出典元:株式会社日本能率協会総合研究所
http://www.jmar.co.jp/

構成/こじへい

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