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超保存版!2020年のインスタント麺トレンドを作った45杯を総まとめ

2021.01.23

■連載/大山即席斎の“三ツ星”インスタント麺

昨年2020年は東京オリンピックの開催が延期となり各種イベントが中止となるなどとんでもなく異常な年であった。そんな中、インスタント麺は大災害直後と同様に店頭から消えることも多く、いざというときに頼りになる存在と世の中から認識されているようであった。しかし、インスタント麵メーカーも社内の密を避ける必要があり新商品の発売ペースは例年よりも少なめではあった。今回は、そんな一年間に出てきた商品を分類しつつインスタント麺業界を振り返ってみたい。

一昨年までにもインスタント麵業界ではいろいろなブームがあった。激辛、花椒によるしびれ、台湾ラーメン、ラー油そばなどだ。昨年もそこまで大きなものではないが、ブームやトレンドはあった。

にぼしが大ブーム?

にぼしがクローズアップされたのは、お店ラーメンの「たけちゃんにぼしらーめん(たけにぼ)」あたりが火付け役で、2002年に東洋水産から同店のカップラーメンが登場している。しかし、その後長らくにぼしを前面に出した商品は散発に出ることはあってもブームにはならなかった。ところが2015年頃からにぼしを前面に出した商品が増え出し、昨年は多くの商品が出るに至った。中でも東洋水産が特に力を入れているようだ。やはり水産加工品に強みを持つ会社だけのことはある。

・東洋水産「マルちゃん正麺濃ニボ」

・日清食品「中華そば勝本東京芳醇煮干ししょうゆ」

・東洋水産「マルちゃん正麺鶏ニボ濃厚鶏白湯煮干ラーメン」

・エースコック「MEGAニボ」

・東洋水産「マルちゃん本気盛濃ニボ」

・東洋水産「マルちゃん青森激にぼ津軽煮干しラーメン」

平成初期くらいまでは、にぼしってなんとなく貧乏くさいイメージがあったけど、たけにぼの登場あたりからは「ラーメンの個性を決定するだしの一種」という認識に変化したためパッケージにでかく「にぼし」と表記されるようになった。

わかめラーメンの派生商品あれこれ

定番商品のわかめラーメンも色々と進化を見せた。世間がアッと言ったのは「わかめラー」だ。「まさかの麺なし」と謳われているように「わかめラーメン」から麺が省かれた。「ただのわかめスープじゃん」という声もあったが、普通に「わかめスープ」と名乗るよりも大きな反響があったのでエースコックの戦略勝ちだといえる。

「わかめ7倍」は2019年に限定商品として登場したが、公表に応えて2020年にも登場した。

「もち麦めん」はわかめラーメンの姉妹品ではないが、CMが柳沢慎吾の「わーかめ好き好き」の替え歌となっており姉妹品寄りの一品として扱いたい。もち麦使用でレタス1個分の食物繊維を実現。食感はなめらかなうどんに近いのどごしになっている。

・エースコック「わかめラーごま・しょうゆまさかの麺なし」

・エースコック「わかめラーメンごま・しょうゆわかめ7倍&コーン11倍」

・エースコック「もち麦めん鰹と昆布だし醤油/鶏だしと柚子胡椒塩」

自粛リモートでニンニクを食べても大丈夫!

2020年はコロナで外出自粛やリモートワークの導入により出勤しないライフスタイルが定着した。それにより臭いが気になるニンニク系商品を平気で食べられるようになりニンニク関連商品が増えた、と言ったらこじつけだろうか。でも、ニンニク使用の商品が多くなったこと以上に「ニンニク」の文字をドーンとでっかく表記した商品が増えたことがニンニクの人気ぶりを証明している。

・日清食品「豚園背脂醤油豚ニンニク」

・まるか食品「ペヤング超超超大盛GIGAMAXガーリックパワーやきそば」

・サンヨー食品「野郎ラーメン監修ニンニクマシマシ汁なし野郎」

・サンヨー食品「野郎ラーメンニンニクマシマシ野郎豚骨醤油味」

・東洋水産「マルちゃん正麺がっつり系ニンニク豚塩味」

・サンヨー食品「背徳のニンニク豚醤油汁なし麺」

脂の旨みを味わう快感

世の中は美容や健康に配慮して、糖質カットや脂質カットが推奨され、糖質や脂質が敵視される存在となってしまった。しかし、脂は食べ物の美味しさや食べる快感に大きく寄与する存在なのだ。なので巷の背脂チャッチャ系ラーメン店のように背脂たっぷりで快感を刺激するインスタント麺であることを強調するために、パッケージでも「脂過多」であることを前面に出した商品が多数登場した。

・まるか食品「ペヤングやきそば豚脂MAX」

・まるか食品「ペヤングやきそばモノホントンコツMAX」

・日清食品「豚ラ王ヤサイ、アブラ、ニンニク」

・日清食品「UFO新極太汁なし豚らーめんニンニク背脂醤油味」

・ヤマダイ「ニュータッチ凄麺新潟背脂醤油ラーメン」

赤・緑・年越し・年明け

赤いきつねと緑のたぬきによる「赤緑合戦」は二連続で赤いきつねの勝利となった。それにより登場したのが「もっと赤いたぬき天うどん」だ。緑のたぬきは連敗となってしまった。これまで緑のたぬきは武田鉄矢が赤いきつねのおまけで宣伝するという存在だったのだが、今は濱田岳が緑のたぬきの応援キャラクターとなり、定着しはじめている。そんな緑のたぬきも昨年登場40周年を迎え、天ぷらがたまねぎ多めになり味わいがアップした。

きのこの山とたけのこの里の総選挙でもたけのこ連勝で始まったが直近ではきのこが連勝して巻き返している。がんばれ!勝てるぞ!緑のたぬき!

年越しそばにも現在はライバルが登場している。それは年明けうどんだ。元々は香川県など一地方の習慣だったがうどんを売りたいインスタント麺メーカーがそれに着目して商品化された。

年越しそばと年明けうどんではメーカーの戦略が大きく違っている。年越しそばは年末に大々的にCMを打つけど、「年越しそば」と銘打った商品は出てこない。対して年明けうどんは「年明けうどん」と銘打った商品は販売するがCMは打たない。

年越しそばは1月1日を過ぎると売れ残り感が出てしまうから、パッケージに「年越しそば」と表記しないほうが1月以降もそのまま販売できる。その代わりにCMで年越しそばイメージを喚起しているのだ。

年明けうどんは1月以降に店頭にあっても売れ残りとは思われないから堂々と「年明けうどん」と表記出来る。しかしCMはせいぜい三が日くらいにしか打てないから効率がよろしくないのでやらないのだ。

・東洋水産「マルちゃんもっと赤いたぬき天うどん」

・東洋水産「マルちゃん緑のたぬき天そば40周年」

・日清食品「どん兵衛年明けうどん」

・東洋水産「マルちゃん白い力もちうどん紅白杵つきもち入り」

・ヤマダイ「ニュータッチ名代富士そば紅生姜天そば」

・日清食品「どん兵衛きつねうどん史上最もっちもち麺」

日清のパッケージ戦略

日清食品はインスタント麺業界の圧倒的なトップなので、既存の商品にも特別版パッケージをいろいろと出すという遊びができる。売上トップのカップヌードルシリーズは特に特別パケが多い。8月にはカップヌードル国内年間売上高1000億円達成記念で、カップヌードルが登場した1971年から現在までの流行語60種類を記した限定版を発売した。全部同じ味なので自分は60個集めるのを諦めて10個だけ買った。さすがに完集はしんどい。

じゃぱん♥ぬーどるずトリオは2017年に登場したアーティスティックなパッケージ商品の再登場だ。

そして真打ちとも言えるのが、映画の興行成績が歴代第1位となった空前のヒット作「鬼滅の刃」をパロッたパッケージだ。ただ鬼滅キャラのビジュアルを普通に使うだけではないところにトップ企業の余裕が感じられる。

・日清食品「カップヌードル流行語パッケージ」

・日清食品「じゃぱん♥ぬーどるずトリオ」

・日清食品「鬼滅の刃トリオ」

その他

上記のくくり以外に気になった商品を最後に取り上げる。

・日清食品「年に1度のカップヌードルBIG謎肉祭肉盛りペッパーしょうゆ味」

1年目:謎肉祭
2年目:帰ってきた謎肉祭
3年目:三代目謎肉祭
4年目:年に一度の謎肉祭
2年目、3年目と名称に2年目や3年目をイメージさせるワードを入れていたが4回目からは毎年使えそうなワードに変えてきた。そしたら予想通り5回目も前年と同じ名称で出てきた。

・日清食品「芸能界が唸る宅配カレー専門店四谷オーベルジーヌ監修欧風カレー」

オーベルジーヌはテレビのロケ弁当や楽屋弁当で有名なカレー店で、タレントのフリートークでもよくこの名前が出る。一度は食べてみたいのだが、一般向けにオープンしている店ではないので普通に人にとっては「幻の名店」とも言える。それがカップで手軽に味わえるのが実に嬉しい。

・まるか食品「ペヤングApple Pie tasteやきそば」

ペヤングアップルパイやきそばに関しては前回リポートしたのでそちらを参照されたし。

・まるか食品「ペヤング獄激辛やきそば」

現時点におけるペヤング激辛商品のひとつの到達点。辛さのわりには安いのが激辛好きには嬉しい。

・エースコック「スーパーカップ1.5倍豚ゼロなのにこってり濃厚とんこつ味ラーメン」

豚の成分を使用していないのに確かにとんこつの味わいがする。鶏や牛や大豆でとんこつらしさを出している。ただ、宗教的な制約とかがないのに豚を使わないメリットがあるのかどうかはわからない。

・明星食品「麺神旨醤油×神太麺、麺神旨味噌×神太麺」

「麺神」と書いて「めがみ」と読む。久々に登場した袋麺の大型新人だ。極太麺なので、茹で時間はなんと7分!

・明星食品「乳酸菌が40,000,000,000個入ったキムチラーメン」

キムチに乳酸菌が入ってることは比較的知られていることなので、この商品のキモは「400億個」という数字のインパクトだ。

文/大山即席齋

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