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茶畑で結婚式も挙げられる!コロナ禍で注目されるプライベートティーテラス「茶の間」の挑戦

2021.01.24

■茂木雅世のお茶でchill out!

「茶の間に行ってみたくて…」

「ねえ、茶の間って知ってる?」

2020年、様々な場所で“茶の間”という言葉を目にし、色々な人から“茶の間”という言葉を聞きました。

“茶の間”…とは、静岡県内の6カ所の茶畑の中に作られたプライベートティーテラスのこと。

少人数で貸し切ることが出来て、大自然に囲まれた絶景の中、茶師が厳選したお茶を楽しんだり、のんびり過ごせる、知る人ぞ知る、人気のサービスです。

その注目度は高く、“茶の間”で過ごすひとときが訪れた人達によって多く拡散されたこともあり、約5000人以上が予約をする人気コンテンツとなりました。

しかし、そんな中で迎えた、2020年。

コロナウイルスの影響で、観光にまつわるサービスやイベントは止む無く、オンライン開催または中止になるものも多くありました。

“茶の間”も一時は1000件以上の予約がキャンセルになったそうです。

“茶の間”のサービスを展開しているのは、静岡県中部エリアの観光活性化に取り組んでいる公益財団法人するが企画観光局。

そこにしかない美しい茶畑の景観と淹れたてのお茶を楽しんでもらうべく、空間を貸出すという体験型のサービスを企画しました。

「予約をする方の8割程が県外からの観光客だったということもあって、来てくださいと大声で言いづらいですし、とても歯がゆい思いで過ごした1年でした」

茶の間を手掛けたメンバーの一人である鈴木さんはそう語ります。

緊急事態宣言が明け、”茶の間”が再開されたのが6月のこと。

「このまま何もしないわけにはいかない」とコロナ禍だからこそうまれるアイデアを形にしていきました。

例えば、遠方の友人や家族にお茶付きの手紙を送ることができる「ティーレター企画」

各茶の間に設置された、緑色のティーポストから「落ち着いたら茶の間で会いましょう」といった言葉を添え、お茶の葉と少しお得に“茶の間”を利用することができる招待券のポストカードを送ることができるというもので、“メールではなく、あえて手紙で思いを伝える”というところがとてもあたたかく感じました。(※期間限定のサービスでした)

新型コロナウイルス対策で大規模な披露宴などができない…という話が様々な所で聞かれるようになった頃には、三密を避けて結婚式が出来る「茶の間ウェディングプラン」の予約も開始。

360度、茶畑に囲まれた絶景の中で、地元のプロのウエディングカメラマンが最高のウエディングフォトを撮影してくれるという嬉しいプラン。

茶師による世界でひとつだけ、ふたりだけのお茶に出会う合組プランや築150年の古民家を一棟貸切できる古民家プランなども用意されており、茶の間に新たな層のお客さんを呼びこむことにも成功しました。

訪れた人の多くがSNSにお菓子とお茶をセットでpostしていることを受け、2020年の12月からは、地元静岡で人気の無添加チョコレート店“conche”とのコラボ企画「お茶とチョコレートのペアリング」もスタート。

ペアリングを監修し、チョコレートの製造も担当したconcheのオーナー 田中克典さんは何年も前からお茶×チョコレートという視点で試行錯誤を繰り返していたそう。

お茶を粉末にしてチョコレートに混ぜたり、様々な試作品を作ったそうですが、最終的に行きついた答えは「お茶はお湯やお水で淹れた形が一番理想的。何かに混ぜ込んだりするよりも、単体で楽しんでもらう方が良い」ということだったとか。

お茶の特徴をより引き立てるチョコレートがペアリングされているので、一度味わったらもう、お茶とチョコレートの虜です。

私は“さえあかり”という品種とほんのり果実味を帯びたカカオの香味が印象的な「ハイチ」というチョコレートのペアリングを味見したのですが…0.1秒でなくなってしまいました(笑)。

各茶の間を訪れた人のみが購入できるというレアさも、コレクター心に火をつけます。

ちなみに…このパッケージ。6種類全てのチョコレートを集め、繋げてみると…「富士山と6カ所の茶の間」という景色が見えてきます。

デザインを手掛けたのは「株式会社 サーモンデザイン」の伊藤正裕さん。

「同じ静岡の中でも、その土地ならではの自然環境や景観、各々のこだわりや哲学をもった農家さんなど、訪れてはじめてわかる”驚き”や”多様性”をチョコレートのパッケージにしました。一枚絵ではそれぞれの茶園の個性や多彩な景色のレイヤーを感じていただけると思います。」

屋外であることや三密を回避できるという特性を活かして、出来る範囲で、様々な挑戦を続けている“茶の間”。

厳しい状況は2021年もしばらく続きそうですが、そんな中、人々の心のオアシス的な存在になっていくようにも感じます。

次はどんな試みが形になっていくのか。とても楽しみです。

“茶の間”に関わる皆さんと“するが企画観光局”の挑戦はこれからも続きます。

文/茂木雅世(もき まさよ)

お茶好きが高じて、2009年仕事を辞めてお茶の世界へ。2010年よりギャラリーやお店にて急須で淹れるお茶をふるまい始め、現在はお茶にまつわるモノ・コトの企画・商品プロデュース・コラム執筆やメディア出演などの活動を行っている。
ゆるっとお茶を楽しもうが合言葉の“ゆる煎茶部”代表。
FMyokohama「NIPPON CHA茶CHA」では最新のお茶情報を毎週発信中。
煎茶道 東阿部流師範/日本茶アーティスト/ティーエッセイスト
オフィシャルサイト:https://ocharock.amebaownd.com/
Twitter:https://twitter.com/ocharock

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