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3大シーンは呼吸、無限城、禰豆子!アニメ大好き吉田尚記アナが分析する「鬼滅の刃」の神回

2021.02.06

単行本第6巻 第44話

なぜ『鬼滅の刃』はこれほどの大ブームを巻き起こしたのか──その謎を解くカギは「アニメの作り方」にあった。アニメ・漫画好きオタクを自称する名物ラジオアナウンサーが語り尽くす!

アニメが最高のプレゼンになった

 結論から言うと『鬼滅の刃』が「なぜこれほどヒットしたのか」という問いには、誰も答えが出せません。正確にいえば「おもしろい漫画の条件を満たした作品はいくつもあるのに、なぜ『鬼滅』が選ばれたのか」ということに、誰も明確な答えが出せないのです。

 少なくとも「メガヒット作になり得る漫画の条件」を満たしていました。それは〝既存のヒット作を否定している〟ということです。既存作を声高に批判するという意味ではもちろんなく、過去作が取り上げていない価値にクローズアップする、という意味です。

 近年の少年漫画はコンプライアンスの影響なのか、人を殺す・死ぬシーンが減っています。でも『鬼滅』は、倒さなければいけない鬼を「殺す」という描写から逃げていません。主人公たちも命を懸けて戦うため、味方が命を落とすことも避けずに描かれています。

 また、最近の少年漫画は「カッコいい大人」が登場人物として出てくるのがトレンドです。これは登場当時は発明でしたが、少年漫画本来の読者はやはり子供。『鬼滅』で命を懸けて戦う中心も、子供がかなり多い。そういう意味でトレンドの逆に挑戦しています。その結果、既存のヒット作の模倣にならず「超ヒットの可能性を秘めたおもしろい漫画」になったと考えられます。

 ところが『鬼滅』は、若手の作家さんらしい勢いがある一方で、「構図や絵には粗削りな面もあったと思います。これを補ったのがアニメです。アニメは、粗削りどころか、洗練の極みでした。

『鬼滅』は、おそらく漫画を先に読んでからアニメに触れた層より、アニメに先に触れてそのおもしろさに気づき、原作を後から手に取ったファンのほうが圧倒的に多いと思われます。アニメの制作会社Ufotableが誰よりも原作を丁寧に理解して100点満点のアニメを作り上げ、そちらを先に見たファンは、原作をアニメの記憶で補完しながら読むことができたのでしょう。アニメが原作のガイドとして機能した初めての例といってもいい。アニメによってヒットの規模が大きくなった漫画は今までにも存在しましたが、『鬼滅の刃』は、その伸び率が過去の大ヒット作たちを大きく凌駕しています。アニメの圧倒的な出来の良さが多くのファンを巻き込んだ要因のひとつではないでしょうか。

単行本第1巻

単行本第1巻 第2話

『鬼滅の刃』では、主人公・炭治郎の家族が惨殺され、唯一生き残った妹・禰豆子が鬼になってしまうところから物語が始まる。鬼となってしまった禰豆子との意思疎通に最初は苦労する炭治郎だが、彼女を竹籠に入れて背負い、ともに旅をする中で改めて兄弟の絆を深めていく(単行本第1巻 第2話)。

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