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おしゃれデザイン、メール通知機能、音楽再生、Bluetooth搭載で進化する補聴器の最新モデル

2021.01.17

最近ではBluetooth補聴器の登場で、難聴であっても多様なデバイスの音を抜群の音質で楽しめるようになっている。補聴器の進化する機能を探った。

難聴者と健聴者が共に極上の音楽を楽しむコンサートがオンラインで開催

先日、デンマークに本社を置く補聴器メーカー、オーティコンがチャリティーコンサートを実施した。これは2014年より毎年行っている「みみともコンサート」と呼ばれるもので、今年はコロナ禍により演奏者たちが来日できないことや感染予防のために、初めてオンラインで開催された。

当コンサートは子どもから大人まで、難聴者と健聴者が共に極上の音楽を楽しむもので、今回はチャリティーコンサートとして開催され、集まった寄付金はすべて難聴者団体へ寄付される。

今年の演奏者は、ウィーン・フィル管弦楽団の前コンサートマスターであるダニエル・ゲーデ氏と、スイシュー・ゲーデ氏の「ゲーデ・デュオ」。著名クラシックの楽曲がヴァイオリンとピアノ、一部チェロも登場して演奏された。一部、演奏も聴くことができるダイジェスト動画が特設サイトで見られる。


出典:「オーティコン補聴器チャリティーコンサート」特設サイト

コンサートは、Bluetooth通信接続対応スタイルの補聴器を装用しているユーザーにとって、極上の演奏をステレオサウンドの音質を直接ストリーミングで楽しめる機会となった。補聴器をいわばヘッドホンのように使用できるのだ。iPhoneやiPadなどで視聴する場合は補聴器に直接接続が可能。オーティコン補聴器を使っている場合には、オーティコン ONアプリで音質調整、補聴器プログラムの変更などができる。

今回、健聴者としてコンサートを視聴したが、非常に美しくエモーショナルな演奏が耳に届いた。最後には「落葉松」「見上げてごらん夜の星を」「天城越え」の日本の歌メドレーもあり、親しみも感じさせてくれた。

補聴器を使用している人も同じように、こうした美しい音色を聴くことができるというのは、素晴らしいことだと感極まるところもあった。

聞こえや補聴器の現状

ところで、一般的に“聞こえの不自由さ”はどのような状況になっているのか。また補聴器の利用状況や補聴器に対する満足度などはどうなっているのか。

一般社団法人日本補聴器工業会の「JapanTrak 2018調査報告」によると、14歳以下から75歳以上までの人々の自己申告による難聴者率は、全体で11.3%、18歳以上で13.2%となっている。

また難聴者の14.4%が補聴器を所有しており、そのうち45%が両耳装用となった。

●補聴器の満足度

補聴器の満足度について尋ねたところ、補聴器所有者の66%が補聴器は期待通り、あるいは期待以上に役に立っていると回答した。一方、残りの34%は期待以下であったと回答しており、3人に1人は不満を抱えていることが分かっている。

特に顕著なのは「補聴器専門店」で購入した補聴器は他の場所で購入したものより満足度が高いこと、一方で「インターネットで購入した」場合は満足度が低いことだった。

●補聴器から得られる良い影響

「あなたが補聴器を使い始めてから、補聴器のおかげで改善したと思う側面はどれですか?」の問いに対しては、特に「安心感」「会話のしやすさ」「自分自身の気持ち」において顕著であることがわかった。

そして、補聴器所有者の89%が、補聴器により生活の質(QOL)が向上していると回答した。

今年はコロナ禍を受け、多くの人が影響を受けて生活をする中、難聴者は健聴者よりもストレスの多い生活を送っていると考えられる。

Bluetooth補聴器も登場

ところで、最近では補聴器の進化が目覚ましい。特にさまざまなデバイスとつながり音を楽しめるBluetooth補聴器は、注目のトレンドだ。

●若年層も意識した「デザイン性」「装用感」にこだわった補聴器

先日は、オーティコンがデザイン性と装用感にこだわった、「オーティコン オープン耳あな型補聴器」に新色を追加した。昨今のスマートフォンや携帯音楽プレーヤー等の普及により、過剰な騒音に定常的にさらされることで引き起こされる「若年性難聴」や「かくれ難聴」の急増も背景にあるという。若者でも気軽に利用しやすく、ワイヤレスイヤホン感覚で装着できるよう、デザイン性やつけ心地、機能性にこだわった。

2.4GHz Bluetooth低エネルギー方式による外部デジタル機器とのワイヤレス通信機能を搭載可能な製品で、iPhoneとの直接接続をはじめ、アクセサリー製品との併用でスマートフォンの利用や、ビデオや音楽のストリーミングなども両耳で利用でき、高品質なステレオサウンドを楽しめる。

●耳の中に3つ目のマイクで自分本来の「聞こえ」を実現する補聴器

GNヒアリングジャパンが2020年8月27日より国内で販売開始した世界初の技術を搭載した「リサウンド・ワン マリー」は、耳の中に3つ目のマイクを配置した耳かけ型補聴器。

従来の耳かけ型補聴器は、筐体上部にある2つのマイクで集音をするが、この製品は耳の中に新たなマイクを配置することにより、一人一人異なるきこえを補聴器で実現する。

自分の耳の形状を利用して音を集めることから、ヒトが本来感じる音の方向や距離感といった周りの空間を実感しやすくなるという。こちらもBluetooth通信によるスマートフォンとの直接接続や2.4GhHz通信を使ったアクセサリー機器を通してTV音声を補聴器へ飛ばして楽しむことができる。

●アプリを介してメール受信・インターフォン通知なども

補聴器本体だけでなく、スマートフォンアプリと連携することで、さらに日常を便利にすることも可能になっている。

例えば、オーティコンの「オーティコン ONアプリ」を介せば、補聴器をスマートフォンから操作できる。中でも、Webサービス「IFTTT(イフト)」を介してインターネットに接続できるのは注目だ。IFTTTとは、数あるWebサービスを連結させて相互に情報のやり取りを可能にするサービスで、IFTTTネットワークを通じてさまざまなサービスを活用できるようになるもの。例えば、メールやSMSを受信したときや、ドアのインターフォンが押されたら補聴器に通知する、応援しているスポーツチームが得点した際にこっそり通知するなどという使い方もあるという。

またGNヒアリングの「スマート3Dアプリ」には補聴器操作や充電池残量確認に加え、リモートで専門家の調整が受けられる遠隔サポート機能や置き忘れた補聴器を捜す機能もある。

今回、チャリティーコンサートの視聴をきっかけに、補聴器周りでは大きな進化があるのを知ることができた。しかし利用者の満足度はまだまだ完全ではない状況があることから、今後のさらなる補聴器の進化に期待が高まる。

取材・文/石原亜香利

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