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高齢者だけでなく子どもの留守番用にも使いやすいミミズク型の見守りロボット「ZUKKU」

2021.01.17

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

リニューアルでコミュニケーション機能がぐんとアップ

2019年10月にリリースされた「ZUKKU」は、対話機能や人感センサーを搭載した身長10㎝の小さなミミズク型ロボット。高齢者との会話から離れた家族に状況を知らせるゆるやかな見守りが特徴だが、2020年12月に大幅リニューアルを行い、サービス全般を刷新。コミュニケーション機能が大きく向上し、見守られる側も高齢者だけでなく、留守番をする子どもまで対象を広げた。

従来のZUKKUは、高齢者との会話の中からネガティブな言葉とポジティブな言葉を拾って、見守る側に知らせる「ネガポジ」がメインの機能。「のどが痛い」というキーワードを聞き取ったら、ZUKKUが「風邪をひいているみたいですよ」と見守る側に伝える。同時に見守る側もZUKKUから連絡が来るのは「嫌なことばかり」という気持ちにさせないために、ポジティブな言葉もピックアップして、見守る側に「楽しいことがあったみたい」と伝える。

ZUKKUは人感センサーのみでカメラはついておらず、高齢者とZUKKUの会話は高齢者側のタブレットに表示されるが、見守る側には「ネガポジ」ワードだけを選んで伝える。見守られる側のプライバシーを重視した「ゆるやかな見守り」が大きな特長だ。

最初のリリースからリニューアルまでの1年間、一人暮らしの高齢者が多いことが課題となっていた種子島で、自治体の協力を得て実証実験を実施。そこから得た見守る側、見守られる側の意見や改善点を踏襲してアップデートを行った。

〇機能ボタンの設定

見守られる側はZUKKUとタブレットを組み合わせて使用するが、タブレット専用アプリはデザインから機能まで一新。元気ボタン(緑)、普通ボタン(黄色)、悪いボタン(赤)、お薬手帳ボタン、緊急ボタン、子ども向けを想定した帰宅確認ボタンなど、10種類の機能ボタン(今後さらに拡充予定)を、必要な機能だけカスタマイズして表示できる。

見守られる側からアクションができるようになったのが大きな変更点で、ボタン操作だけなので高齢者でも簡単にできる。

〇スケジュール機能

見守る側も従来のWEBアプリから、使いやすさを重視してモバイルアプリに変更してコミュニケーション力を向上させた。

先述の機能ボタンを見守られる側が押すと、リアルタイムで見守る側のスマートフォンアプリにアイコンで表示される。緊急時やメッセージ受信時にはプッシュ通知で知らせる。

病院の日、薬の時間など見守る側が気になることを登録しておくとZUKKUが指定の時間を知らせてくれる。ZUKKUを介すことで見守られる側も管理されているという印象を受けないように配慮しており、「薬飲んだかな?」というような日々の些細な心配事でわざわざ電話するのも気が引けることをZUKKUでできるのがポイント。

〇メッセージ機能

ネガポジ機能とメッセージ機能を分けたことで、見守る側のメッセージの内容がわかりやすくなった。見守られる側のタブレットから一斉通知として複数人にメッセージも送ることができ、音声でメッセージ入力もできるので高齢者でも使いやすい。

従来のネガポジ機能は引き継ぎ、さらに1日の会話回数を集計してくれる機能を追加。また、最終会話時間が見守る側に通知されるので、最終会話時間がずっと更新されない場合など、連絡するきっかけとなる。

〇留守番機能

コロナ禍で下校後に外で遊ぶことや、友達同士で遊ぶことが難しくなり、家で子どもだけで留守番する時間が長くなったことから、留守番を想定した機能も実装。留守番メッセージを登録しておけば、帰宅した人が帰宅確認ボタンを押すと、「手を洗ってね」「宿題してね」「おやつは冷蔵庫にあるよ」などのメッセージをZUKKUが伝えてくれる。

見守りだけではなく、ロボットと会話をすることで子どもが一人で留守番していても飽きないように、なぞなぞやクイズ、ボケやツッコミができるような仕様など、今後さらにアップデートさせて会話の中身を充実させていくことも計画しているとのこと。

〇ナイトモード

テレビや電話の音を拾ってZUKKUが話しかけてきて困るという意見があったことから、夜の時間帯や会話を避けたいときにZUKKUが会話をしないナイトモード機能も追加。ナイトモードのときはタブレット画面も暗くなる。

価格は本体+タブレットのセットで4万8800円(税別以下同)。本体のみは3万8800円。月額使用料は980円。販売はオートバックスのオンラインショップで扱う。

ZUKKUの使用にはインターネットにWi-Fiで接続できる環境が必要。現在はAndroidタブレット端末のみの対応だが、2月末までにさらに機能を追加する予定で、iPadにも対応する。

【AJの読み】お互いが負担にならない程よい距離感が〇

スマートスピーカーのように天気予報やニュースなどの情報提供は実装しておらず、ボタン操作など全体的にアナログ的な仕組みではあるが、逆にそれが見守る側、見守られる側の双方で使いやすくなっている。電話するほどでもないけれど、日々の状況をゆるやかに見守ることができる、お互いが負担にならない程よい距離感がZUKKUの大きな特長だ。

子ども向けに想定した帰宅確認ボタンも、高齢者が畑仕事から帰ってきたときにボタンを押すことで、離れている家族はこのボタンだけで安心感があるという声も寄せられている。

実証実験では「ZUKKUは頓珍漢なことを言っている」という、高齢者の戸惑いの声もあったそうだが、逆に珍回答で面白いとか、1週間ほど接しているとZUKKUも学習して次第にスムーズに反応してくれるなど、慣れれば高齢者にとっては良き話し相手となってくれる。また、高齢者からいつZUKKUと話していいかわからないという声もあり、「ピッと鳴ったら話してください」とZUKKUがタイミングを知らせる機能も追加した。

ちなみにZUKKUの細かいキャラクター設定はしていないそうだが、年齢を尋ねるとなぜか「26歳」、好きな食べ物は「そば」と答えるらしい。

手順書は同梱されているが、高齢者が自分でできない場合もあり、見守る側の家族が購入して家を訪れてセットアップするパターンが多いとのこと。遠方で家族が行けないという場合に、スタッフを派遣するセットアップサービスも検討中とのことだが、コロナの関係で実現できていない状況で、セットアップについては今後の課題といえる。

文/阿部純子

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