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移植による妊娠の可能性は?ユーザーデータから読み解く不妊治療の実態

2021.01.13

ninpathは同サービス内に登録されたのユーザーの不妊治療データを用いて、移植の胚とグレード(Veeck分類およびガードナー分類)に関するデータ分析を実施した。

その結果、妊娠が確認された移植周期において移植された胚のおよそ2割は初期胚であり、仮に胚盤胞まで培養ができない場合でも妊娠の可能性を諦める必要がないことが示唆された。

胚盤胞まで育たなくても妊娠の可能性アリ?

移植された胚の内訳

移植周期全体では、移植された胚の約30%が初期胚、約70%が胚盤胞という結果だった。

一方で妊娠が確認された(当該周期の治療結果が胎嚢確認、妊娠中、出産済み)移植周期においては、移植された胚の約20%が初期胚、約80%が胚盤胞だった。

妊娠率はninpathに治療の最終周期のみが登録されているケースがあるためあくまで参考値となるが、胚盤胞移植で43%、初期胚では26%だった。このことから、単独では胚盤胞の方が妊娠率が高いものの、初期胚移植でも一定の結果は出ており、胚盤胞までの培養が困難な場合等でも初期胚移植が選択肢になり得ると考えられる。

 

妊娠が確認された移植周期での初期胚のグレード別内訳

不明を含めてもGrade1とGrade2が約50%を占め、G3以下と比較すると妊娠率が高いことを表す結果となった。一方でGrade3以下での妊娠も一定数は存在しており、必ずしもグレードのみで成否が決まるわけではないことも示唆されている。

移植された初期胚のグレード別妊娠率(参考値)

Grade3以下とGrade2の移植数がほぼ同数で、Grade3以下でも移植されているケースも多いことがわかった(ただし、ここでは二段階移植、複数胚同時移植などのケースも含まれている)。妊娠率という点では、Grade1、Grade2の方が高い結果となっている。

妊娠が確認された移植周期での胚盤胞のグレード別内訳

胞胚腔の大きさの分類では、不明を含めた場合でも約60%がグレード3(完全胚盤胞)以上に育ったものであり、不明を除いた場合には約9割がグレード3(完全胚盤胞)以上に培養された胚盤胞による妊娠である。

内細胞塊と栄養外胚葉の分類では、不明を含めた場合でもおよそ半分はいわゆる良好胚盤胞(ここではAA、AB、BA、BBを良好胚盤胞と定義)、不明を除いた場合には約8割が良好胚盤胞であり、胚盤胞移植では良好胚盤胞による妊娠が圧倒的に多い結果となった。

一方で良好胚盤胞以外での妊娠も一定数存在しており、必ずしもグレードのみで成否が決まるわけではないことも示唆されている。

移植された胚のグレード別妊娠率(参考値)

分析対象データ概要

サンプル数:371(2020年8月18日時点のninpath登録周期)
サンプル数内訳(治療ステータス):妊娠・出産済み(132)、治療中(167)、治療終了・お休み中(72)
※「ninpath」の登録データを用いた分析結果は、今後の登録ユーザーの増加に伴い変動する可能性がある。

構成/ino.

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