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「ヘルジアン・ウッド」のハーブとゆずの精油、富山の塩で作るバスソルトで過ごす至福のバスタイム

2021.01.10

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

自身の人生と会社を救ってくれた体験からハーブの楽園「ヘルジアン・ウッド」が生まれた

立山連峰と富山湾を望み、見渡す限りに田園が広がる。富山県立山町に2020年にオープンした美容と健康をテーマにした複合施設「Healthian-wood(ヘルジアン・ウッド)」は、前田薬品工業が手がける国産アロマブランド「Taroma」のアロマ工房と自社ハーブ園を多くの人に体験してもらうために誕生した。建築家の隈研吾さんが設計を手掛け、関連会社のGEN風景が運営する。

ハーブガーデン、・カフェ・レストラン、精油アロマオイルの抽出工房、フリーイベントスペースで構成され、「the Kitchen」ではハーブティーや軽食を提供。メディカルハーブティー専門のセラピストが体調や気分を聞いて、個々の状態に合わせたメディカルハーブティーをブレンドし、調合したハーブティーを飲むこともできる。

「the Table」は押谷俊孝シェフによる、ハーブを軸に地元の富山の食材に寄り添ったディナーコースを提供する。2022年には一棟貸切宿泊のヴィラ、トリートメントやエステのSPA&リラクゼーション施設を開設する予定だ。

前田薬品工業 代表取締役社長・前田大介さんがアロマの事業を開始したのは2017年。健康や美容に関する事業展開をするきっかけとなったのは自身の体験からだった。

「2013年に製薬会社にあってはならない試験データ改ざん事件を起こして、社長含め役員全員が辞任、3日後には会社が無くなるのではないかという状況下で、引責辞任した父の跡を継いで2014年に社長に就任しました。

行政処分、銀行からの貸し剥がし、全国規模のリコール、損害賠償という非常に厳しい状況で、最初の2年ほどは全国を東奔西走していましたが、途中で体も心も壊してしまった。そんな折、友人がたまたま連れて行ってくれた会員制のサロンで、気持ちの良い香りが漂う部屋で、おいしいハーブティーを出されたんです。薬でも改善されなかった症状が、アロマオイルとハーブティーで、体も心も軽やかになり、翌日からバリバリと働けるようになりました。

それがきっかけとなり、アロマオイルやハーブには大きな力があるのではないかと興味を持ち、いろいろと調べるようになりました。ヨーロッパでは医薬品認証を得ている精油もあり、病院や薬局で処方されています。日本では雑貨の扱いですが、薬都・富山の製薬会社がエビデンスを持って、しっかりと体と心にアプローチする精油を作れば、価値が出せるのではないかと考え、自分の人生と会社を助けてくれた精油を自ら作ろうと、アロマ製品を始めることにしました。

立山連峰が見える場所、海を見下ろせる場所、電柱が少なく田んぼが一縁に広がっている場所を条件に2年半富山県内を探し続け、ようやくこの地を見つけました。自社でハーブ園もあり、材料としてのハーブにも関心があったので、複合施設としてヘルジアン・ウッドを2020年にオープンしました。

ハーブガーデンには50種類ぐらいのハーブがあり、ここに着いた瞬間、良い香りに包まれます。『日本の原風景があり、ここに降り立った瞬間、何かがこみあげてくる』とおっしゃるお客様もいて、自分と同じ想いを感じてくださったと喜びを感じました。今は1か月平均で1000名ほどの方が訪れています」(前田さん)

【AJの読み】ヘルジアン・ウッドとオンラインで結んでバスソルト作りを体験

ヘルジアン・ウッドにて開催されたのが、富山県主催の「Online TOYAMA Travel」。富山の観光地や特産品などの魅力をオンラインを通じて発信しており、今回3回目となる「薬都・富山クオリティの癒し時間をご自宅で」に参加し、ヘルジアン・ウッド セラピストの小山内友子さんによる、バスソルト作りを体験した。

小山内さんは鍼灸マッサージ師のキャリアを活かしてセラピストとして活動。自身の妊娠・出産で、日々の身体の不調や、ホルモンによる心身への影響を経験したことで、心身の健康の大切さを再認識したという。ヘルジアン・ウッドにてワークショップを担当。2022年開業予定の「The spa」ではセラピストとして就任予定だ。

事前に自宅に送られてきたのは、ラベンダー×クロモジのハーブ(カモミール×レッドローズの選択も可)、ゆずの精油、海洋深層水の塩、ピンク岩塩と2種類のハーブティー。ハーブと塩を使ってバスソルトを瓶にまとめて作るというもので、塩を使って容器に保存する楽しみ方は「モイストポプリ」といい、バスソルトとして使ってもいいし、部屋に飾って時折、ふたを開けて香りを楽しむこともできる。お風呂と塩は相性が良く、塩は発汗作用を促し、肌をしっとりさせてくれる。

使うハーブはヘルジアン・ウッドで収穫したもの。4種類とも食用ハーブなので、お茶としても飲むこともできる。

カモミールは抗アレルギー作用、抗炎症作用、リラックス作用、発汗作用がある(※注・キク科の植物なのでキクアレルギーのある人は使用を控える)。

ヘルジアン・ウッドではピンクとレッドの2種類のローズを扱っているが、薬効を重視する場合はローズレッドを使うとのこと。薬屋さんのバラと呼ばれるほど薬効成分が高いのがローズレッド。抗うつ作用、抗菌作用、消炎作用、自律神経を調整する作用、肌の引き締め作用も。

ヘルジアン・ウッドのラベンダーはグロッソを栽培しており、華やかな香りが特徴。抗炎症作用、ストレスからくる諸症状をフォローしてくれるリラックス作用、発汗作用がある。

クロモジは殺菌作用が強いことから、樹木は和菓子を食べるときの楊枝として使われているが、ハーブでは葉を使用。お風呂に使うと肌を清潔にし、寝る前に使うと自律神経を整えてくれる。鎮咳作用もあり乾燥しがちな今の季節にはクロモジのハーブティーもおすすめ。

〇ハーブソルト

ヘルジアン・ウッドではバスソルトには岩塩を使うことが多いそうだが、今回は、富山の海洋深層水を使って飲料、スキンケア、入浴剤などの商品を製造している五州薬品の貴重な海洋深層水の塩を使用。

塩とハーブを瓶に詰めていくだけなので簡単にできて、香りもバスタイムも楽しめる。2種のハーブを混ぜても、個別に使ってもOKだが、くっきりとした層にするとビジュアル的にきれいに仕上がる。海洋深層水の塩は粒が小さく空気を良く含むのでハーブの上にのせると混ざり合ってしまうため、塩は一番下に使うと層がきれいにできる。スプーンで押しながら詰めていくのがコツ。

小山内さんのレクチャーを聞きながら、おしゃれに見えるという斜めの層にして作ってみた。ちょっと塩とハーブが交じってしまったが、香りは最高で、仕事の合間にふたを開けて香りを楽しんでいる。

バスソルトとして使用する際は、瓶の中身を全部混ぜても、そのままざっくりすくってもOKだが、今回の分量は一瓶で2~3回分。取り出したハーブソルトをだしパック用の袋に入れて小鍋で3~5分煮出す。水の量は決まっていないので、小鍋だったら500mlほどの目安で。お風呂の温度帯だとハーブの成分が出にくいため、浴槽に直接入れずに、ハーブを煮出した煮汁を浴槽に入れるのがポイント。

〇ゆずの精油

ゆずの精油は5㎏のゆずから1%の50mlしか採れない貴重なオイル。手作業でゆずの皮をむき、ペースト状にして煮出し、専用の蒸留器にかけると精油ができる。蒸留器は福岡県の焼酎用蒸留器のメーカーに特別オーダーで作ってもらったとのこと。

「幹も枝も鋭いとげが付いていて、動物が嫌がって近寄らないため、立山では鳥獣被害対策としてゆずの植林活動を推進しています。実った果実を有効活用するためにヘルジアン・ウッドではゆずの皮から抽出する精油作りを行っています。日本海側では富山がゆずの北限地で、高知のゆずと比べると寒さから身を守るため皮が厚いため、精油の抽出に向いています。

ゆずにはリモネンという香気成分が8割も入っており、リモネンは副交感神経を優位にし、血行促進するので、寒い時期には体を温めて、香りでリラックスできます」(前田さん)

ゆずの精油は直接浴槽に入れると油なので弾いてしまうため、適量の塩にスポイトで3滴たらして混ぜ合わせて浴槽に入れるのがおすすめ。塩は基材なので好みの量で良い。ゆずの精油は揮発性が高く煮出すと香りが飛んでしまうので、お風呂に直接入れるようにする。煮出したバスソルトと浴槽で合わせても使っても良い。

バスソルトもゆずの精油も香りを嗅ぐだけで落ち着いた気分になる。冬至の日は、ゆずの精油を使ったお風呂を楽しんだ。ゆずの香りに包まれたバスタイムはまさに至福の時。オンラインワークショップだけでもかなり癒されたので、今度は香りに囲まれたハーブの楽園、ヘルジアン・ウッドもぜひ行ってみたい。

文/阿部純子

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