
2021年の正月は自宅で過ごす……そんな人が多いだろう。
例年では、親戚一同が集まっておせちや寿司などを囲みながらワイワイ語り合い、子供たちはいとこと仲良くなる……という光景が繰り広げられるところだが、2021年はそうもいかない。新型コロナウイルスに感染したら大変だ。
というわけで、自宅にいながらにして新年恒例の「コト」を楽しんでいきたい。
手軽に作れるホームシアター
正月に映画を観に行く、という人は多いはずだ。
それこそ昔は、「正月と言えばこの作品」というものがあった。『男はつらいよ』シリーズは最たるもので、寅さんの姿を観るために1年を頑張るような人も多かっただろう。今でも多くの日本人にとって、正月=映画鑑賞というのは板についたアルゴリズムなのではないだろうか。が、それも今回は難しいかもしれない。
というわけで、ここはAmazonで白いシーツを買う。
最近では家庭用プロジェクターも安価になっていて、性能で選り好みしなければ1万円以下でも入手できる。ホームシアターといえば昔は「金持ちの道楽」のようなイメージだったのに、今や手軽なものになった。
ここに映し出す映画も、Amazon Prime Videoに加入しているからそれを利用するという人もいるだろう。こういう時、動画オンデマンドサービスに加入していることの便利さを痛する。
お年玉はキャッシュレスで!
大村秀章愛知県知事が「帰省自粛」を呼びかける記者会見を行った。
案の定、都道府県を跨いでの移動はまだ難しそうだ。これでは親戚の子供たちにお年玉を渡せないではないか!
が、心配はいらない。なぜなら今の子供たちは、大人以上にキャッシュレス決済を使いこなしているからだ。
たとえばPayPayは、法定代理人の同意があれば未成年でも利用することができる。「法定代理人」という小難しい単語が出てきたが、要は保護者。もし親戚の子がPayPayを使っているのであれば、このアプリの送金機能を使ってもいいはずだ。
よりギフト感のある手段を選びたいというのなら、Amazonギフト券もいいだろう。これはeメールやテキストメッセージでコードを送信することもできる。追加のメッセージや、送信日の指定にも対応する。
初詣もオンラインで!
次に、初詣についてご紹介しよう。
こちらは全国各自治体が頭を悩ませている。例年通りの初詣は、「密」になりがちだ。これを避けるために、何と初詣自体をオンラインへ移行してしまおうという取り組みを行っている神社もある
株式会社ザッパラスの運営する『占いフェス ONLINE 2021 NEW YEAR』の公式サイトにて、12月31日からオンライン初詣が体験できるようになる。これは福岡県福岡市の鳥飼八幡宮と協力した取り組みだ。
スマホの画面越しに初詣は、本当にご利益があるのか? そう思ってしまう人もいるかもしれないが、初日の出に柏手を打つのと同じように、スマホに向かって1年の安寧をお祈りするのも構わないではないか。
初詣に関してさらに言及すれば、祈祷の人数制限や手水の取りやめが全国の寺社仏閣で行われるようだ。無論、新型コロナウイルス感染防止の意図である。また、参拝客に甘酒をふるまう催しも続々と中止に追い込まれている。
兵庫県西宮市の西宮神社は、全国的にも有名な「福男選び」が中止となった。参拝一番乗りを目標に境内を徒競走する、あの催しだ。さすがに今現在の状況では実施は難しいと判断し、2021年の開門は徒歩の参拝客のみを受け付ける。
オンラインで新年を楽しもう!
映画、お年玉、初詣。正月に欠かせない要素は、実はどれもオンライン移行できるものだ。
世界でも「ニューイヤー自粛」が首脳の口から提示されている。ドイツではクリスマスが近づくとグリューワインという温かいワインの屋台が並ぶが、それに対してアンゲラ・メルケル首相が警告したことは有名だ。この記事を書いているのと同じ頃、ドイツでは厳格なロックダウンが行われている。
「オンラインで新年を楽しむスキル」というのは、日本人に限らず現代人の必須技能かもしれない。
【参考】
Amazon
占いフェス ONLINE 2021 NEW YEAR
取材・文/澤田真一
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