自宅で洗濯をする際、衣類についている「洗濯表示(取扱い表示)」をチェックしていますか?
正しく洗濯するには「洗濯表示」を確認し、衣類に合った洗い方やお手入れをしたいものです。
そんな洗濯表示ですが、実は2016年12月から新しくなっています。「なぜ変えたの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
実は、その理由はグローバル化にあるようです。
【参照】消費者庁|家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規程の改正について-衣類等の洗濯表示が変わります-(平成28年11月4日)
洗濯表示はなぜ新しくなったの?
洗濯表示は国ごとに違う図や記号を使うことが多かったのです。
しかしグローバル化が進み、多くの衣類が生産された国ではない国でも販売されるようになると、消費者が洗濯表示を理解できず、混乱を招いていました。
そこで世界で共通に使用されている「ISO(国際規格)」の記号を採用することになりました。記号内に日本語は記載されていません。
従来までの「JIS(日本工業規格)取扱い絵表示」にはなかった記号が追加され、より細かな表示になりました。
今までよりも記号の種類が増えている
国際規格に合わせたことにより、今までとは記号の形が大きく変わりました。また、記号の種類も22種類から41種類と増えました。
上は新しくなった洗濯表示記号の例です。
左から「酸素系漂白剤の使用はできるが塩素系漂白剤は使用禁止」「タンブル乾燥ができる(排気温度上限80 ℃)」「ウエットクリーニングができる」という意味になります。
新しくなった洗濯表示を参考に、お気に入りの洋服を正しく洗濯し、長く大切に使いたいものですね。
以下のリンク先に、新しくなった洗濯表示の記号と意味がわかりやすく記載されています。ぜひ、参考にしてください。
【参考】消費者庁|新しい!衣類の「取扱い表示」(リーフレット)
文/髙見沢 洸