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米国でメンタルヘルスを扱うラップソングが増えている理由

2020.12.25

メンタルヘルスを扱うラップソングが増加

自殺や抑うつなど、メンタルヘルスに関連するテーマを扱ったラップソングが増えている実態が報告された。

米ノースカロライナ大学チャペルヒル校ジャーナリズム・メディア学のAlex Kresovich氏らが、過去20年間にヒットしたラップソングの歌詞を調べた結果であり、詳細は「JAMA Pediatrics」に12月7日掲載された。

「私自身も含めて長年のラップファンはこのような変化に気付いていた。米国では2000年代後半から若者の自殺率が漸増していることを考えると、この変化は納得できる」とKresovich氏は語っている。

具体的には、自殺に関する歌詞が含まれているラップソングの割合が、1998年には0%だったが2018年には12%に増えていた。また、同期間に抑うつに関する歌詞が含まれる曲の割合は、16%から32%へと上昇していた。

Kresovich氏らの研究は、1998年、2003年、2008年、2013年、2018年に発表された米国人アーティストによる125曲のラップソングの歌詞を分析するというもの。

アーティストの平均年齢は28.2±4.5歳で、78%が黒人だった。解析対象とした125曲の28%に不安に関する歌詞が含まれ、22%に抑うつに関する歌詞が含まれていた。

また、自殺について触れている曲の割合は6%だった。「自殺や抑うつに触れている曲や、精神的な葛藤の隠喩が含まれている曲の割合は、統計学的に有意に上昇している」と同氏は述べている。

なお、精神的な葛藤を表現した歌詞とは、「瀬戸際に追い込まれた(being pushed to the edge)」や「頭がおかしくなる(losing my mind)」などだという。

Kresovich氏は「ラップのスーパースターたちは、メンタルヘルスをテーマとする曲作りに意欲的に取り組んできた」と説明する。

では、このようなメンタルヘルス関連の問題を扱ったラップソングは、リスナーにどのような影響を与えるのだろうか。

Kresovich氏によると、米国でラップソングは最も人気のある音楽ジャンルの一つであり、有名なラップアーティストは若者にとって憧れの存在であって、大きな影響力を持ったロールモデルだという。

そして「新しい音楽の主たる消費者は若者であり、若者の間ではメンタルヘルスの問題が広がっている。こうしたメッセージが含まれるラップソングが多くのリスナーの共感を呼んでいるという事実は、若者たちの助けを求める叫びとも捉えられる」と話す。

この研究には関与していない、カリフォルニア州のメディア心理学研究センターに所属するPamela Rutledge氏は、今回の研究報告に関連して、「ラップソングは、抑うつや不安、自殺念慮で苦しみ続けたり、それを隠し続けたりするよりも、情報を集めて解決しようとする気持ちを高める可能性はある」と語る。

また、「Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)やDemi Lovato(デミ・ロヴァート)といったセレブリティーが、うつ病や双極性障害の罹患歴があることを公表したことも、それらの疾患に対する社会的な認識を高める一助となった」と評価している。

Kresovich氏は、「現時点では、このようなラップソングを聞くことの影響が良いのか悪いのかは不明だが、若者のメンタルヘルスの問題を考える機会が増えるだけでも大きな前進だ。自身の精神的な問題を公にしている有名ラッパーたちがロールモデルとなり、米国の若者の間でメンタルヘルスの問題が拡大するのを食い止める役割を担ってほしい」と話している。(HealthDay News 2020年12月8日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/article-abstract/2773312?resultClick=1

Press Release
https://www.unc.edu/posts/2020/12/07/rap-music-increasingly-mixes-in-mental-health-metaphors/

構成/DIME編集部

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