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上田綺世、前田大然、浅野雄也、一美和成、大激戦の東京五輪代表FW争いを制するのは?

2020.12.25

 東京五輪延期決定から9カ月。1月のAFC・U-23選手権(タイ)から活動休止に追い込まれていたサッカーU-23日本代表が、22日から約1年ぶりに千葉・幕張の高円宮記念JFA夢フィールドで再始動している。

 今回は国内組だけの構成。久保建英(ビジャレアル)や冨安健洋(ボローニャ)ら欧州組はシーズン中で帰国していないため、もちろん不参加。加えて、J1王者・川崎フロンターレの三笘薫、旗手怜央、田中碧、天皇杯出場権を獲得したガンバ大阪の山本悠樹、福田湧矢らの招集は叶わなかった。

 それでも今季J1で2ケタゴールをマークした上田綺世(鹿島)や今夏に1年間プレーしたポルトガルから復帰した前田大然(横浜)ら実績ある面々が顔を揃えた。

 森保一監督も「ここに集まっているからには、みんな素晴らしいものを持っているということ。だからこそ呼んだし、自分の力を遠慮することなく出してほしい。全員が仲間であると同時にライバル。その中で『やりきった』と思えるくらいの5日間を過ごしてほしい」と力強く語ったというが、確かにタイで惨敗した頃とは23歳以下の選手たちの状況は大きく変わっている。1年前には杉岡大暉(鹿島)や原輝綺(鳥栖)ら「A代表予備軍」と目された人材がいたが、彼らがクラブで苦境に直面している間に、今季入団の安部柊斗や中村帆高(ともにFC東京)ら大卒勢が一気に台頭。24人中11人が大卒(中退の金子大毅=湘南と途中退部の上田綺世=鹿島含む)プレーヤーだ。

注目のFW争い、ここから抜け出すのは誰か?

 こうした陣容の中、やはり注目されるのはFW争い。2019年コパアメリカ(ブラジル)とEAFF E-1選手権(釜山)にA代表として参戦し、今季J1でも2ケタゴールを達成した上田を筆頭に、1年間のポルトガル挑戦を経て今夏に横浜F・マリノスへ赴いた快足FW前田大然、ジャガー・浅野拓磨(パルチザン)の実弟・雄也(広島)、そして追加招集ながらJ1で31試合出場4ゴールというまずまずの結果を残した一美和成(横浜FC)の4人がしのぎを削っている。

上田綺世(鹿島)

 上田はヘディングと動き出しに特徴のある万能型。鹿島のザーゴ監督も「彼の得点感覚は前々から評価している」と太鼓判を押している。2019年時点では「大迫勇也(ブレーメン)の後継者候補一番手」とも評されたが、コパやE-1で決めるべきチャンスを逃し続け、世界の厳しさに直面。法政大学3年の途中でプロ入りした鹿島アントラーズでもケガや決定力不足に苦しんだ。

「自分のよさを生かすことを最初は考えたけど、空振りで終わることが多かった。逆にポストプレーや守備に重きを置いたうえで、特徴を出そうとした方が目立てると分かった。引き出しを増やしたって実感があるから、今は自信を持ってプレーできている。でも、FWはまた点が取れなくなることもある。そこでまた新しい引き出しを増やすことを考えていけばレベルアップできる」と彼はプロの壁を乗り越える方法を体得したという。その進化を東京五輪代表でも発揮できれば、目標である海外移籍やA代表入り、ワールドカップ出場も見えてくる。彼には「エース街道」をひた走ってもらわなければ困る。

前田大然(横浜M)

 一方、韋駄天・前田は爆発的スピードと前線からのハードワークが売り。昨季プレーしたポルトガル1部のマリティモでは自ら局面を打開して、ゴールに直結する仕事にこだわってきた。横浜移籍後はそういう意識を強く押し出していたが、ポステコグルー監督の戦術適応に苦しんだのか、23試合3得点と数字的にはやや物足りなかった。

 それでもアジアチャンピオンズリーグ(ACL)を経験し、視野を広げた状態で約1年ぶりの五輪代表に戻ってきた。実際、合宿中の練習でも凄まじい速さと迫力は群を抜いている。そこは森保監督のしっかり再確認したはず。彼ならば先発はもちろんのこと、ジョーカーとしての存在価値は大きい。ここ一番で流れを変えたい時に投入すれば「何かをやってくれる」という期待感がある。そういう可能性は欧州組の久保や堂安律(ビーレフェルト)らを超えるものがある。そこを強くアピールしていけば、大舞台に手が届きそうだ。

浅野雄也(広島)

 その前田に挑むのが浅野雄也。2学年上の兄・拓磨から「性格的にはジャイアン的なところがある。兄弟の中で最もエゴイスト」と評される生粋の点取屋だ。今季加入したサンフレッチェ広島では2シャドウの一角をメインにしているが、ウイングも最前線もこなせる。その万能性に加え、兄を超える技術を持つところがウリだ。

「スピードはタク(拓磨)の方があると思ってますけど、足元の技術ってところはタク以上のものを持っている。そこをどんどんアピールしたい。FWの選手なのでゴールに向かう姿勢だったり、最後の得点の質は上げていきたいと思ってるので、そこは他の人には負けたくないですね」と強気の姿勢をのぞかせる。

 仮に浅野雄也が東京五輪の大舞台に立てば、2016年リオデジャネイロ五輪に参戦した拓磨とともに初の兄弟五輪出場を達成できる。そうなれば名誉なこと。快足FW前田大然の存在は大きいが、今季J1での32試合5得点という数字では上回っている。その勝負強さをこの合宿で存分に発揮したいところ。23日午前練習では森保監督からも直々に個別指導を受けるほど期待は大きい様子。今回の千載一遇のチャンスを逃す手はない。

一美和成(横浜FC)

 ラストの一美は完全なターゲットマンタイプのFW。最前線で相手を背負ってボールを落としたり、自らシュートに持ち込んだりできる選手だ。もちろん今どきの選手だけにハードワークや守備意識も非常に高い。巻誠一郎を輩出した熊本・大津高校出身で、献身性やフォア・ザ・チーム精神も強い。そこは2006年ドイツワールドカップにサプライズ選出された偉大な先輩にも通じるところがある。

 彼が東京五輪メンバーに滑り込むとしたら、上田を追い落とす必要がある。そこはかなり難易度が高そうだ。とはいえ、まだ本番まで半年ある。今回の合宿で強烈なインパクトを残したうえで、2021年J1で序盤戦からゴールラッシュを見せれば、序列を変えることも十分可能なはずだ。

 彼らの真価が問われるのは、26日の関東大学選抜とのトレーニングマッチ。学生相手ということで、圧倒的な差を見せつけて勝利することは至上命題。FW陣は誰が点を取るのか、効果的な仕事を示すかという争いになる。国内組だけの合宿はこれが最後。となれば、ここで結果を残さなければ、来年の大舞台への道は開けてこない。五輪で成功し、A代表になりたいと思うなら、強い危機感と緊迫感を持って挑むこと。それを4人の候補者には強く求めたい。

取材・文/元川悦子 撮影/河治良幸

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