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運動量は増えた?減った?コロナ禍で変化した人々の運動に関する意識や行動の変化

2021.01.01

コロナ禍で変化した「運動」に関する意識や行動の変化

ここ数年、「健康寿命」という概念が広まりつつあり、世界的に健康ブームが到来している。

通販では健康器具は売れ筋商品であり、街ではジョギングやウォーキングをする中高年の姿も目に付くようになった。

博報堂の昨年の調査では「2019年、始めたいこと」では第1位に「運動・体操・筋トレ」がランクイン。「2019年、やめたいこと」では「食べ過ぎ・飲み過ぎ」がトップだった。

その矢先の新型コロナ流行。不要不急の外出を避け、在宅勤務も増えてきた中で、「運動」に関する意識や行動は、どう変化したのか? 今回は、プラネットの調査データからそれを読み解いていこう。

実は「何もやってません」が6割を超えていた!

はじめに、「新型コロナウイルスの流行前後で、あなたが日常的に運動やスポーツをする機会や頻度はどのように変わりましたか」について聞いた。(図表1)

運動の頻度が増えた人や、新たに始めた人は、全体の15.1%。現在運動している人のうち約4割が、新型コロナが流行したことから、運動を増やすか、始めるかしている。在宅勤務、在宅授業をすることで、通勤通学に取られていた時間が減ったことで、運動できる時間も増えている。

一方で、新型コロナ流行前後で、約6割の人が運動やスポーツをしていない。健康意識の高まりが言われますが、現代の日本では、自由に使える時間があっても、そもそも運動をしていない人が多数派を占めているようだ。

次項目では、新型コロナ流行後に、している運動、スポーツについて聞いていますが、増えた項目、減った項目、どちらも「ウォーキング・散歩」「体操・ストレッチ」「筋力トレーニング」が上位三項目を占めている。始めやすいことは、やめてしまいやすいことでもあるようだ。

自由記載の項目から気になる回答を抽出してみよう。

「ダンススタジオに通っていましたが、オンラインでダンスレッスンを受けるようになりました。日々の動きが減り、運動不足を感じたため、オンラインヨガを新たにはじめました」(30代女性)「コロナのためジム禁止になり5月にヨガマット購入。動画サイトをみながら筋トレをするように。」(20代女性)「通っていたジムを5月に退会。動画サイトを見て自主トレするようになった。」(40代男性)というように、動画サイトにアクセスして、それを参考に運動に取り組んでいる記載が目についた。

なかには「ラジオ体操を5年間毎日欠かさずしている。」(50代女性)「NHKテレビの体操を録画し、それを見て毎日行っている。」(70代以上男性)というように、TV・ラジオ番組を活用しているという記載も多くありました。ラジオ体操が、「国民保険体操」としてスタートしたのは1928年。92年たった現代でも、日常生活にしっかり根付いているようだ。

それでも、何かを始めた人々。やめてしまった人々。コロナ=理由?!

次に、「あなたが、新型コロナウイルス流行後に、日常的にしている運動やスポーツを教えてください」を聞いた。

図表2は、行われている上位8項目。 “三密”回避からか、施設利用の項目より家庭周辺でできるものが上位を占めている。38.3%で3位に入った「筋力トレーニング」も、スポーツジム利用から、家庭内でのトレーニングに移行する傾向を示した。

自由記載をみても、「ホットヨガにいけなくなった。再開されたが怖いので解約した。家でアプリを入れてレッスンをしている。」(20代女性)、「通っていたスポーツジムが4月より閉鎖になり、代わりに近くの山を約1時間位歩いて体力維持に努めています」(男性70代以上)と、性別年齢を問わずに、身近な環境でできる運動にシフトしているようだ。

一方で、「あなたが、新型コロナウイルス流行前にしていたが、頻度が減った、またはしなくなった運動やスポーツを教えてください」と質問してみた。

図表3は、頻度が減った運動やスポーツの上位8項目。図表2と3を比較してみると、若干の順位変動があるものの、項目にほとんど差が無いことが特徴的だ。

コロナ流行はひとつのきっかけにすぎず、運動をする人はやはりする、しない人はやはりしないという現代日本人の姿が伺われる。

「ヨガ」は女性に人気の項目だが、増えた項目にも、減った項目にも同じくらいの割合が見てとれる。

自由記載では、「以前は定期的にフットサルやゴルフをやっていたが、感染リスクを避けるために現在は自粛している」(30代男性)という声もあり、施設に行けなくなった事で、やめるきっかけとなっている側面もあるのだろう。

施設利用という観点からみると、「水泳」の頻度が減り「自転車・サイクリング」が浮上している。営業自粛もあり、施設の制約なくできる運動に変えていると言えそうだ。次項目で、その点を考察していこう。

運動やスポーツをする場所は、圧倒的に自宅へシフト!

次に「あなたが、運動やスポーツをどこですることが多いですか」を聞いてみた。(図表4)

「自宅」が、63.2%と圧倒的1位の場所となっている。「屋内の公共施設・商業施設」は16.7%、上位3項目から低い値となっている。コロナ流行前にはこういった施設を利用していたが、施設の利用制限により、やめていったり、自宅周辺でできる運動へとシフトしているようだ。

なお、「自宅」と回答したポイントは女性が17.7ポイント高く、「市街地・歩道」と回答したポイントは男性が21.5ポイント高い。日本では、男性のほうがアウトドア志向が強いことが現れている。

次に、「あなたは運動器具・健康器具やグッズを購入したことがありますか」を聞いた。

1位は、「ダンベル」。男性の14.4%が購入経験があると回答しています。女性に人気の「バランスボール」、「ヨガマット・エクササイズマット」が、ともに女性の14.2%が購入した経験があった。

1970年代に「ブルワーカー」という健康器具が一斉風靡した。現代では、ダンベルやバランスボールへ変化しているようだ。

一方で、自由記載ではバランスボールに関する記載は少なかった。

「特にない。たまにバランスボールに乗ってテレビをみているくらい」(40代女性)など数件見られた程度でした。目立ったのは「何もしていない」という記述と、「YouTubeの利用」「テレビ体操」「ラジオ体操」という記載。家の中で、今あるもので、手軽に出来ることに取り組んでいく傾向が本調査から見てとれる。

調査機関:プラネットによる調査企画をもとにネオマーケティングにて「コロナ流行下での運動」に関する意識調査を実施。
期間:2020年7月31日~8月3日、インターネットで4,000人から回答を得ている。

構成/ino.

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