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Withコロナの時代にポイントになるのは自宅におけるテクノロジーと仕事の融合

2021.01.15

2020年4月に発足した一般社団法人LIVING TECH協会。「人々の暮らしを、テクノロジーで豊かにする。」の実現を目指して住宅関連事業者やメーカー、流通・小売りに携わる企業が集い、ユーザーに心地良いスマートホームを段階的に進めていこうとしています。

2020年10月29日にはカンファレンス「LIVING TECH Conference 2020」を開催。全13セッションの中から、Opening sessionの内容を2回にわたって紹介します。

左から、川本太郎さん(ルームクリップ株式会社 取締役)、高重正彦さん(ルームクリップ株式会社 代表取締役社長)、伊藤菜衣子さん(暮らしかた冒険家/クリエティブディレクター)、山下智弘さん(リノべる株式会社 代表取締役社長/ 一般社団法人LIVING TECH協会 代表理事)、古屋美佐子さん(アマゾンジャパン合同会社Amazonデバイス事業本部オフライン営業本部 営業本部長/ 一般社団法人LIVING TECH協会 代表理事)


※Opening Session 後編※「コロナ禍で人々の暮らしはどう変わった? イエナカオフィス、巣ごもり生活事例集」

【前編】ITリテラシーに依存せず、共感ベースで広がるっていくリビングテックの現状

リビングテック普及の鍵は、暮らしのアーリーアダプター

川本(モデレーター):ここまで家に置いてあるものの話でしたけど、山下さん、リノベーションの事業者側の側から見てスマート化したいというお客さんと、そう言わないお客さんに差はあったりしますか?旦那さんと奥様で温度差が違うなど?

山下:スマートホームの提案を始めるにあたり、お客様にいくつか質問をしてみたんですね。分かったことはお客様に「スマート化したいですか?」と聞くと、そんなに反応良くなかったんですよ。だけど「こんな体験したいですか?」と聞くと、「やってみたい」となりました。例えば、掃除機の話でも照明の話でも、こんな体験ができますが興味はありますか? と聞くとほぼ希望されるんです。そこがポイントだと思っています。

川本:有り難うございます。RoomClipは立ち上げて8年ほど経過しますが、もともとITリテラシーがそれほど高くないユーザーさんが多いサービスです。なぜ、リビングテックがそこで普及していると思いますか?

高重RoomClipのユーザーさんはITリテラシーが高い層ではないです。以前、ユーザーさんにお会いした時に、スマホを見せてもらったらLINE RoomClipしか入ってなかった方もいました。インターネットが大好きという方というよりも、リアルな生活や家庭を大事にしている女性が結構使ってくださっています。

では、そんな人たちがどうやってRoomClipを見つけてくれて使い出してくれたのか? という話とリビングテックが意外と普及している話は、もしかしたら共通することがあるのかもと思っています。

要は、みなさんテクノロジーのアーリーアダプターではないんです。ただ、住まうとか暮らすことに関しては明確にアーリーアダプターで、一番最初にいろいろチャレンジするし、まさしく暮らしかた冒険家の世界に近い方が多いので意外と普及してきたんじゃないかと感じるんです。だから我々の中では、これは結構普及するかもねと。僕らも最初はちょっと遠いよねという議論もしましたが、意外と転がっていくかもと思い始めています。

見守りカメラ、導入しない意外な理由!?

川本:一方で、利用していない理由も聞いています。だいたい「高い」とか「設定が難しい」「検討中」とかわかりやすい言葉が並びましたが、僕が一つ注目したのは「買い替え」と「タイミング」という言葉です。

実際見てみると、例えば「結婚して14年経つけどその時は普及してなかったからなかなかタイミングがなかった」、「7年前に買い替えた家電がほとんど」といったコメントが多かったです。ただ、だいぶ暮らしかたのアーリーアダプターの人たちが使い始めているのが浸透してきた。今後は、買い替えサイクルがくるたびにどんどん、どんどん普及していくのではないかと考えています。

また一方で、伊藤さんと事前に話したのですが、SNSやアンケートでは絶対出てこない回答がある。写真やカメラの話題が出てこないけれど多分導入されてない理由があるんじゃないかという話をしたんですね。例えば、僕は子供のために見守りカメラを導入したらとても便利だったので、何でみんな導入しないのかと疑問を持っていました。伊藤さん、そこにはおそらく理由があるんですよね?

伊藤:はい。私も何年もSNSを使っていて、いろいろなフォロワーさんがいらっしゃいますが、私が妊娠したときから、ものすごく上から目線のアドバイスをくださる方が10倍以上増えたんです。何か発信すると、これがいいよ、あれはすべきじゃないとか、というリアクションがすごく増えたんです。

子育てっていうのはみんな違うものだけど、経験している人は多いから、すごく意見しやすいみたいですね。その人の働き方がどうとか、夫の協力がどうだとか、ほんとに多様なはずなのに、それでも自分の経験談をベースに言い切られるということは、SNS上では結構あると思っています。

だから、見守りカメラをつけたら、「なんで自分の目で見てないんですか?」というコメントが来るだろうとか、「その時間あなたたちは何をやっているんですか?」と言われるとか。見守りカメラ見ながらお酒を飲んでいましたと投稿しようものなら批判に合うとか。

対子供だけの正義のコメントがくることがよくあるので、意外に投稿しづらいガジェットはあるだろうとはデータを見て思いました。男の人は子育てをしているという世間の期待値が低い分、見守りカメラで見守るのは育児参加にカウントされたりするんじゃないかな、という感覚があります。

でも私は自分の親世代と同じことをしていることにしないと、何かネガティブなことが起こるんじゃないかと思っているので、手抜きをしたことに対して何か言われるんじゃないか、って思って投稿しないかなぁと。

古屋:実際、見守りカメラって日本で買われているなっていうのが実感なんですよ。関係者に聞いてもAmazonでも割にスマート家電の中では動いているものなので、すごくこれは私の中では意外でした。出てこないんだ、表にはって。伊藤さんの話を伺ってすごく思いました。

 withコロナ時代、ワークスペース設置希望は8割へ

川本:ちなみに順番でいうと見守りカメラ導入は下の方で7%位。僕も少ないと思いました。言いにくいっていうのがわかりました。

リビングテックがあるから実践できる多様なライフスタイルというのがRoomClipを見ていて思います。その中でもこのところ多いのがwithコロナで在宅ワークスペースが増えたのでワークスペースの写真がすごく増えているんです。そこにリビングテックの絡みが出てくるのかなと思います。

あるユーザーさんは在宅ワークスペースを作って、Philips Hueをつけて昼間はワークだから昼白色でしっかり変える。夜は暖かい電球色に変えることをやっていました。僕も全く同じことやっていましたし、当社の社内でも何人かに聞いたところ同じようなことをやっていました。

実際、テクノロジーと仕事が家の中に入ってくるのは相性がすごく良いのかなと思っています。RoomClipの中でもワークスペースと付いているタグはwithコロナで4倍になったんです。この辺のノウハウは今後拡散、共有されていくのかと思っています。一方でまだリビングテック×在宅ワークのいい事例はまだ僕もそこまで思いついていないので、何かその辺で古屋さん、山下さん何かありますか?

山下:僕からはワークスペースのニーズについてご紹介します。実際、弊社のお客様でワークスペースを家の中に作りたいという話は、コロナ前は4割位でした。それがコロナ禍においては7割に増加したことをみても一気に変わりましたね。むしろ作らない方の方が珍しくなってきました。

スマートスピーカーのワーク活用術

川本:なるほど。古屋さん、スマートスピーカーを使ってワークの観点から使いこなすとか事例とかオススメの使い方はありますか?

古屋:そうですね、やっぱりお家にいてひとりで働くことになるとスケジュール管理とか、こういう時間だよとか教えてくれたりとか、ちょっと気分転換に音楽かけてくれたりとか。結構集中できる音があって、街やカフェの音ですとか、京都の竹林の音ですとか。いろいろありますので、集中しづらい環境を集中する時間に持っていくとか、30分だけ集中しようとか、いろいろコントロールできるんじゃないかと思います。

川本:ちなみに伊藤さんはご自宅でお仕事ですか?

伊藤:私はもう何年も自宅で働いているので、繁忙期になると蛍光灯に付け替えたり、ワット数を上げたり、手動でやっていたんです。Philips Hueがあると、自動でできて感動ですよね。

次にやりたいなと思っているのは、保育園のお迎えの時間になるとアラームが鳴るんですけど、あれを照明の色で変えたらいいなと思っています。真っ白から620分になったら暖色に変わっていくみたいな。そうすると630分になって本当に照明が生活モードの明るさになってお迎えに行くみたいな。ピピッとアラームがなると集中力パチンと切れますけど、そこがフェードアウトしていく感じで追い立てられる感じがちょうどいいかなと思っています。

川本:それはやってみたいですね。こんなノウハウがこの後のSessionにすごく出てくると思います。それと買い替えサイクルが合わさると、本当にリビングテックが普及していくと思っています。

この後、職住融合やテクノロジーの融合などのSessionが続々控えておりますので、ぜひ引き続きお楽しみください!

取材・文/堀田成敏(nh+)

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