
世界中で「自動運転」の開発が進む中、国策で優勢をめざす中国が目立っている。
三井住友DSアセットマネジメントのマーケットレポート「米中で熾烈な開発競争となっている『自動運転』」では中国の台頭が目立ってきている技術分野に焦点を当て、シリーズとして現在の米中の開発状況を公開している。3回目となる今回は、『自動運転』。
米中で熾烈な開発競争となっている『自動運転』
世界の主要自動車メーカーの他、テスラのような新興の自動車メーカーや、米グーグル、中国の百度(バイドゥ)のようなITプラットフォーマー、更にはウーバーやリフトのようなライドシェア企業等が、新興企業も含めて幅広く提携等の合従連衡を行って開発を進めている。
開発に欠かせないテスト走行が様々な土地・環境で幅広く行われており、技術開発が日々進んでいる。
新型コロナウイルス流行の影響で、テスト走行の進捗に米中で差が出始めている
中国では、北京や上海、広州など、多くの都市でレベル4のテスト走行を行っており、報道によれば市内を走る車両の20%が自動運転車になっている都市がいくつもあると伝えられている。新型コロナウイルスの感染拡大抑制に成功しているだけに、ウイルスの影響はあまり受けずにテスト走行が出来ている模様だ。
一方、米国では、新型コロナウイルスの流行によって市街地でのテスト走行が停止されるケースが相次いでいる。ウェイモのような大手では、独自の施設でテスト走行を進めているようだが、中国のように市街地の走行データを集めることは難しくなっている。
構成/ino.
こちらの記事も読まれています