早いもので2020年も残り10日ほど。何かと慌ただしさを増すこの時期は、空気が乾燥して肌には厳しい季節でもある。特にメンズにとって欠かせない生活習慣であるシェービングは、肌ストレスを起こしやすいと言われているだけに日々気になるところ。
というわけで今回は、パナソニックから発売中の注目のグルーミングアイテム、スキンケアシェーバーをメインに年末のスキンケアを提案していきたい。さらに年末は自宅だけでなく、口の大掃除もおすすめというわけで、電動ハブラシ・ドルツの最新モデルもフィーチャー。
また、これから3密を避けながらの初詣や年始回りなど外出機会も多くなるだけに、スピーディーなシワ取りに加え、脱臭・除菌などの衣類ケアが可能な衣類スチーマーも併せて紹介していきたい。
それでは早速、スキンケアシェーバーの特徴からチェックしていこう。
シェービングとスキンケアが同時にできるシェーバー
パナソニック
スキンケアシェーバー ラムダッシュ ES-MT21
本体寸法/高さ17.8×幅6.5×奥行き5.5cm
外刃/3枚刃・ステンレス鍛造外刃
内刃/30°鋭角ナノエッジ内刃
パワーコントロール/ラムダッシュAI
電源/充電式 急速1時間充電
洗浄/本体まるごと水洗いに対応
オープン価格
〝シェービングしながらスキンケアができる〟画期的なシェーバーとして、発売当初から話題を呼んだスキンケアシェーバー。本格的な乾燥の季節を迎え、その存在感をさらに増してきている。
スキンケアシェーバーのヘッド部で、ひときわ存在感を放つのがイオンプレートだ。このイオンプレートが肌に触れることで、電気浸透流が発生する。
電気浸透流とはプラスからマイナス電極に向かって発生する水の流れのこと。この流れに乗って化粧水などに含まれる保湿成分も一緒に移動すため、シェービング前に塗布した化粧水の保湿成分を肌の角質層まで浸透させることができるという。
(※)。
パナソニックでは、この機能を利用したシェービングを化粧水浸透シェービングと呼んでいる。
またイオンプレートに関しては、上に示したように天面と正面が後半の実践編におけるポイントとなるので要チェック!
※角質層への浸透。ヒアルロン酸分子量5,000~10,000を使用した浸透量試験に基づく。ヒアルロン酸水溶液を手で塗布後に化粧水浸透シェービング(イオンレベル:強、温感:高)した場合の浸透面積4,625 μm2/mm2と、手で塗布しただけの場合の浸透面積2,557 μm2/mm2の前腕での比較。いずれもパナソニック調べ。
このほかの主な機能としては、まず駆動部に毎分約13,000ストロークを実現した高速リニアモーターを採用。刃先角度を30°まで鋭角化した30°鋭角ナノエッジ内刃をパワフルにドライブしていく。
さらにチェックしておきたいのが、ラムダッシュAIだ。この機能は毎秒約200回の高精度なセンシングでヒゲの濃さを検知して、ほぼ同時にその濃さに応じたパワーにコントロール。より肌にやさしいシェービングを実現するテクノロジーだ。
ほかに左右に30°可動することで肌に密着する密着スイングヘッド、肌への摩擦を減らして、スムースな剃り心地をもたらすスムースローラーなどを備えている。
それではスキンケアシェーバーから使ってみよう。上の写真がシェービング前の状態。唇の下は薄めだが、鼻下から頬にかけてのラインや、アゴ先のラインはかなりの生えっぷり。ノド元にも長めのヒゲが広く分布している。
スキンケアシェーバーはヒゲを剃る前に、必ず化粧水を肌に塗布すること(化粧水浸透シェービング)。使用できる化粧水の種類は問わないが、乳液やクリームは使えないので注意が必要。
使い方としては、まず本体の電源ボタンをON。続いて、電源ボタンの下にあるIONボタンとWARMボタンで、それぞれイオンレベルと温感レベルを設定する。イオンレベルは弱と強、そしてイオンプレートもこのWARMボタンにより、低、高の2段階の温感設定が可能だ。
各表示ランプには透過表示が採用されており、従来のシェーバーにはなかったデザイン性と操作感を楽しめる。
化粧水浸透シェービングのもう一つの必須条項が〝イオンプレートの天面を肌にあてる〟こと。でないと前述した電気浸透流が発生しないので、これは重要なポイントとなる。
確認方法としては、電源ボタン周囲のリング状の肌検知ランプに注目。イオンプレートが肌を検知すると点滅から点灯に変わるので視認しやすい。シェーバー本体は1秒あたり1cmを目安に肌の上を動かしていく。
アゴ下のヒゲは、ほぼ〝寝た状態〟で生えているので、肌を引っ張ると剃りやすい。本体背面のイオンパネルに触れるように本体をグリップすることもお忘れなく。
スキンケアシェーバーには、スキンケア機能をシェービング時以外にも単独で使用できるイオンケアモードを搭載している。
このモードでは、化粧水に加え、乳液、美容液、シートマスク、クリームなどが使用可能。またシェービングとは異なり、イオンプレートの正面を肌に当てて本体を動かしていく。
動かし方に関しては、使用する化粧剤によって異なるので、事前に取扱説明書をチェックしていただきたい。
シェービング後の様子。アゴ先を密生していたヒゲが、ほぼ一掃されて清潔感が格段に向上。ノド元など剃り残しが出やすいエリアもクリーンで、肌荒れなども見られない。またイオンケアモードを体験したためか、色が明るくなり、ツヤ感も増したようにも見える。
独自のW音波振動で歯周ポケットと歯間汚れにアプローチ
パナソニック
音波振動ハブラシ ドルツ EW-DT51
本体寸法(ブラシ含む)/約高さ24.1×幅2.9×奥行き3.4cm、約115g
振動方式/W音波振動
振動数/ヨコ:毎分約31,000ブラシストローク、タタキ:毎分約12,000ブラシストローク
モード/Wクリーンモード、ノーマルモード、ソフトモード、センシティブモード、Wガムケアモード、カスタムモード
防水設計/IPX7
充電時間/フル充電:約1時間、クイックチャージ:約2分
スキンケアシェーバーで無精なヒゲを一掃した後は、パナソニック独自のW(ダブル)音波振動(※)を搭載した音波振動ハブラシ ドルツ EW-DT51で口腔内をクリーンアップしていこう。
このW音波振動とは、定評ある毎分約31,000ブラシストロークのヨコ磨きに、新たに毎分約12,000ブラシストロークのタタキ磨きを加え、この二つの動きを同時に行う機能。歯周ポケットや歯と歯の間の汚れ、そして歯間の歯垢にアプローチしていく。
※ 音波領域内でのヨコ31,000、タタキ12,000ブラシストローク/分の振動。
EW-DT51には目的・部位別に多彩なブラシが4本付属している。そのラインアップは左端から、歯並びの悪い部位や歯列矯正など磨きにくいところをキレイに磨ける「ポイント磨きブラシ」、これ1本で歯垢やステインがケアできる「クリーン&ホワイトブラシ」、ブラシ毛先の細さ約0.02mmで歯周ポケットと歯間に入り込む「極細毛ブラシ」は2タイプ。左から3本目がラージサイズ、並び右端がコンパクトサイズだ。細かくケアしたい方は、コンパクトサイズがおすすめ。
本体の操作部。ドルツでは本体(ブラシ)の動きをモード、モードと使用時間の組み合わせをコースと呼ぶ。
EW-DT51では、W音波振動でパワフルに磨けるWクリーンモードがデフォルト設定。「1」「2」はブラッシングの強弱の選択で、1はノーマル、2はソフトになる。
EW-DT51では、このほかにWクリーンモードでは強いと感じる人に最適なノーマルモード、電動ハブラシビギナーや、よりやさしい磨き感が好きな人向けのソフトモード、特に歯ぐきをソフトにケアしたいときに使いたいセンシティブモード、歯ぐきケア専用で、歯磨き後に使用するWガムケアモードを搭載。
これらのモードへの変更は、ドルツアプリをインストールしたスマートフォンとBluetooth接続して行う。
ドルツアプリの主な特徴は以下のとおり。
歯磨きレッスン動画を見ながら磨ける
専門家監修の歯磨きの動画を自動的に表示。そのレッスン動画を見て磨くことで、磨き残しの多い部分を減らせるほか、スマホ画面で自分の磨きかたとの比較ができるため、磨きポイントを簡単に把握できる。
歯ぐきにやさしく磨ける
ブラシの動きをリアルタイムにフィードバックして、押し付け過ぎを通知。終了後にレポートを表示してくれる。
口内状況に合わせ自分に適したケアを実現
歯ぐきの状態に合わせてよりやさしく磨けるカスタマイズコースを自動作成する。またカレンダー機能により、歯磨きを開始した時間、歯磨きを実施した時間、歯磨き結果を表示。3か月ごとの歯ブラシ交換日時も教えてくれる。
※Wガムケアモードはカスタマイズコースでは使用できない。
ドルツアプリの特徴を動画で確認!
https://www.youtube.com/watch?v=Wx6Vp6BVnEQ&feature=emb_logo
充電には汚れをふきとりやすい無接点充電式の充電スタンドを採用。1時間の充電で約22日(約90分)磨けるほか、1回分(約2分間)なら2分間の充電で対応できる2分間クイックチャージ機能も備える。忙しい朝の充電切れでも慌てることがない。
ブラシは極細毛ブラシのラージ、モードはデフォルトのWクリーンモードを選択した。ブラシの毛先は歯面に軽く触れる程度にあてる。その際、歯面との角度は90度をキープすること。手磨きのようにブラシを動かす必要はない。
歯と歯ぐきの境目は毛先を45度に傾け、毛先が境目(歯周ポケット)に入り込むように軽く押しあてる。
歯磨き剤を使用する際は、飛び散りを防ぐため、口の中にブラシを入れてから電源ONにする。パナソニックでは口の中を上下左右で4分割して、1か所を30秒、計約2分間で磨くことを推奨している。そのため約30秒ごとに、1回一時停止→再び動作することで、磨き時間の目安を教えてくれる30秒お知らせタイマー機能を搭載している。
ドルツの詳しい使い方は動画をチェック!
https://www.youtube.com/watch?v=XpuQe_jAo0c&feature=emb_logo
簡単シワケアに加え、脱臭・除菌対策にも使える!
パナソニック
衣類スチーマー NI-FS760
本体寸法/約幅80×高さ130×長さ160mm、約745g
スチーム量/平均 約11 g/分(360°スチーム噴射)
注水量/約115mL
スチーム噴出時間/連続約10分
立ち上がり時間/約23秒
アイロン面/フラット(セラミックコートベース)
オープン価格
タンク容量を15%アップさせた約115 mL(※)とすることで、約10分の連続スチームを可能にした衣類スチーマーだ。立ち上がり時間も約23秒と、忙しい朝を中心とした外出前でもスピーディーに使用することができる。
※パナソニック従来品2019年発売NI-FS750との比較
通常のパワフルスチームに加え、「3倍パワフルスチーム」も搭載。スチームボタンを約10秒間長押しして、ハンドル部の表示ランプが2つ点灯したら準備完了だ。この状態でスチームボタンを連続で2回押すと、パワフルスチームの約3倍のスチーム量を瞬間的に噴射する「3倍パワフルスチーム」が噴射される。
アイロン面はフラット、さらにすべりの良いセラミックコートが施されており、プレス仕上げも軽快。両端は生地が引っかかりにくい〝カーブエッジ形状〟を採用するなど、細かな配慮も要チェックしておきたい。
まずは基本性能であるシャツのシワケアからスタート。サンプルとして、かなりシワの入ったシャツを用意してみた。
やり方はシャツをハンガーにかけ、ボタンを閉めれば準備は完了。アイロン台などは不要だ。後はワイシャツの裾を軽く引っ張りながら、スチームをあてていくだけ。動かし方は、素材が綿・麻系の場合は約3秒で10cmが目安。
衣類スチーマーを使用した後のシャツの様子。縦横無尽に走っていたシワはもちろん、表面のヨレヨレ感も一掃されたようだ(※)。
※シワや衣類の素材によっても効果は異なります。
さらに衣類スチーマーは、そのパワフルなスチームを使い、生活5大臭(生乾き臭、ペット臭、タバコ臭、汗臭、飲食臭)に加え、加齢臭、防虫剤臭のケアも可能(※)。冬物のコートやブルゾンなど、洗濯やクリーニングに出しにくい衣類の手入れに最適だ。繰り返し使用しても素材を傷めにくいこともポイントの一つ。
さらに衣類の除菌やアレル物質対策にも対応(※)。外出から帰宅した際の手軽なケアとして活用できる。スチームと熱による除菌ゆえ安全性が高く、肌や小さな子どもの健康への影響を気にする必要がない。
以上の3アイテムを使って顔回りや衣類をリフレッシュ。心身とも爽やかな新しい年を迎えたい。
※脱臭効果について(パナソニック調べ)。【試験対象】衣類に付着した生乾き臭・ペット臭・タバコ臭・飲食臭(焼肉・焼き魚)・汗のニオイ・防虫剤臭・加齢臭 【試験方法】ニオイをつけたウールの生地に約10秒間スチームをあて、脱臭効果を6段階臭気強度法にて評価。付着させたニオイは以下のとおり。〈生乾き臭〉トリエチルアミンを流動パラフィンで50倍希釈し、0.05 mL滴下。〈ペット臭〉擬似イヌ臭(ヘキサナール+ヘプタナール+オクタナール+イナナール+イソ吉草酸)をエタノールで100倍希釈し、0.01 mL滴下。〈タバコ臭〉約30 Lの試験容器内で約16分間煙に曝露。〈飲食臭(牛肉・さんまを焼いたニオイ)〉約90 Lの試験容器内で、煙に約16分間曝露。〈汗のニオイ〉汗臭薬品(ヘキサン酸+マカデミアナッツオイル)を注射器で0.05 mL滴下。〈加齢臭〉加齢臭薬品(ノネナール)を注射器で0.05 mL滴下。〈防虫剤臭〉約10 Lの試験容器内に防虫剤(ナフタリン系、しょうのう、パラジクロロベンゼン)と布を入れ12日間放置【 試験結果】対象の臭気それぞれにおいて、有意な臭気抑制効果を確認。脱臭効果の感じ方には、個人差があります。
※除菌試験内容。【試験依頼先】(一財)日本食品分析センター【 試験対象】衣類【 試験方法】高温アイロン面を押し当てた菌付着布の除菌確認【 除菌方法】高温アイロン面押し当てによる【試験結果】99%の除菌効果(試験は2種類の菌で実施)【 試験成績書発行番号】16107291001-0101、16107291001-0201【 試験成績書発行日】2016年10月17日
撮影/福永仲秋
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