
■連載/ムッシュ・フジタの5分でできるおつまみレシピ
豆腐をピューレ状にして野菜と和える、白和え。日本料理ではお馴染みの料理法ですよね。今回はそれを少し洋風にアレンジしてみたいと思います。使う食材もカラフルに仕上げて、新しさを出しました。とは言え日本人が大好きな白和え要素もしっかり活かしているので、食べると「落ち着くわ~」とも感じていただけるはず。洋風要素が出るように少しのスパイスを加えることで真新しい料理を作ったな~と感じられる一品ですので、ぜひお試しいただければと思います。
それでは、用意する主な材料はコチラ!
彩野菜の洋風白和え
-使用材料- 材料費
・絹ごし豆腐 70g(30円)
・レンコン水煮 50g(100円)
・ミニトマト 2個(20円)
・ほうれん草 1/3束(50円)
・マヨネーズ 大さじ3
・マスタード 大さじ1
・ハチミツ 小さじ1
・塩 ひとつまみ
・ホワイトペッパー 少々
・銀杏 30g(100円)
・カニカマ 40g(50円)
・いりごま 少々
※お湯を沸かしておく。
(材料費 約350円。調味料等は材料費に含めず)
お料理タイムアタック、スタート!
【0:00スタート】
1、レンコン水煮をいちょう切りにし、お湯でサッと湯通ししてザルに空ける。
★POINT
水煮レンコンを使っているので火は通っているのですが、レンコン臭さや多少のアクが残っている場合があるのでサッと湯通しして臭みを取ります。もちろん生のレンコンを湯がいて使っても構いませんよ。
【1:00経過】
2、ミニトマトは1/4カットにする。
【1:30経過】
3、ほうれん草は輪ゴムで束ねてまとめて湯がいたのち、流水で冷ましてギュッと手で絞って3cm幅に切る。
★POINT
湯がく際は根元から湯がき、茎の太い部分に50~60%ほど火が入ってから葉の部分もお湯に浸けて火を入れます。最初から全てまとめて湯がいてしまうと葉だけ先に火が入りきってしまい、そのあと茎の火入れが完了する頃に葉はボロボロになってしまうので時間差をつけることでこれを解決します。
【3:00経過】
4、ボールにペーパーで水気を切った絹ごし豆腐、マヨネーズ、マスタード、ハチミツ、塩、ホワイトペッパーを入れてスプーンでよく混ぜてペースト状にする。
★POINT
豆腐は水気が残っていると白和え全体の味がボヤけてしまうのでしっかりとペーパーで水気を切りましょう。そして何よりも重要なのが、今回“洋風”白和えと名打ってる要の味付けマスタード。これを加えることで一気に洋風サラダ感を演出します。白和えにマスタード? と疑問に感じますが、マスタードの酸味がいい隠し味になりますのでぜひお試しいただければと思います。さらにハチミツを追加することでハニーマスタードとなり、甘さによって角が取れてまろやかな風味になりますよ。
白和えの和え衣が混ざったら、ほうれん草、ミニトマト、レンコン、銀杏、カニカマを荒くほぐしたものを追加して、優しく和えれば完成です! お皿に盛って、仕上げにいりごまを少し振りかけましょう。
★POINT
具材が入ってからは優しく混ぜるだけにしましょう。しつこく混ぜると型崩れしますし、ざっくり和えられているぐらいのほうが素材のカラーもよく見えて綺麗に盛り付けられますよ。
【5:00経過】
いかがでしょうか。白和えなんだけど洋風サラダっぽい和洋折衷な仕上がり。まったりした豆腐の触感の中にマスタードの香りと酸味が味の引き締めを与えてくれてなんとも美味しいです。素材もカラフルにバリエーション揃えることで見た目も楽しいですよね。相性良いお酒も日本酒から洋酒まで何でも合いそうかと感じます。ぜひ、新感覚の白和え、ご堪能下さい。それでは今宵も、よいお酒を♪
『お料理うんちくツイート』~白ければなんでも白和えと言っていい?~
白和えの起源を調べてみると、江戸時代には既に現在と同様の物があったとされている。ただ、古い料理書によると白和えとは「芥子(けし)に豆腐と塩を入れて擦り込む」とされており、豆腐ありきではなく芥子ありきの料理として認識されていたのだろうとも捉えられる。その後、ネギと豆腐をごま味噌で和えた富士和えというものが登場したり、さらに後になってやっと豆腐を使うこと自体が白和えと言うようになったりと変遷してきたとのこと。ちなみに最近では生クリームやチーズで和えることを白和えとする創作料理も出てきており、白和えの進化はまだまだ続いているようだ。
文/ムッシュ・フジタ
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