人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

Withコロナで浸透!運営側、参加者側から見たオンラインイベントの理想的な在り方

2020.12.22

コロナ禍でイベントの中止や延期が相次ぐ中、オンラインに転じて開催しているイベントもある。今年はイベント主催者にとっては大きな方向転換を余儀なくされた一年だった。そしてまだしばらく自粛は続きそうだ。

そのような中、新しいイベントの在り方が主催者の間で模索されている。先日は、Facebook Japanと全国の祭りをサポートする専門会社「オマツリジャパン」がタッグを組み「祭り未来プロジェクト」を立ち上げた。

コロナ禍における新しいイベントの在り方、盛り上げ方とは? 祭り未来プロジェクトの取り組み第一弾として開催されたキックオフセッションの内容と共に、Facebook Japanとオマツリジャパンへのインタビュー内容を紹介する。

祭り主催者のためのコミュニティが発足

「祭り未来プロジェクト」とは、祭りのサポートを行うオマツリジャパンと、コミュニティづくりを応援するFacebookによる「Withコロナ/Afterコロナ時代の新しい祭り」の実現に向けて、オンラインとオフラインの両面からコミュニティづくりをサポートする取り組みだ。

プロジェクト発足の背景について、Facebook Japan 広報 嶋田容子氏は次のように話す。

「Facebook社は『コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する』ことをミッションに掲げ、親しい人々とつながり、コミュニティに参加し、ビジネスを成長させるためのテクノロジーを提供しています。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、Facebook社は離れていても家族や友人とつながりを保ち、正確な情報へのアクセスを可能にするための機能の拡充に注力してきました。

またオマツリジャパンにも、新型コロナウイルス感染症の感染拡大をきっかけに『他の祭り主催者が、どのように祭りを運営しているのか知りたい』という声がこれまで以上に寄せられ、コロナ禍における祭りの主催者のコミュニティづくりや主催者同士の連携をより一層重要なものとして捉えていました。

このような状況を背景に、2020年11月11日、全国の祭り主催者のつながりを生み出し、祭りに関わるすべての人が一丸となって新しい祭りの形を共に考え、祭りの課題解決のための交流の場を創出するべく『祭り未来プロジェクト』の発表に至りました」

本プロジェクト発足に当たり、Facebookで立ち上げた非公開のFacebookグループ「祭り未来会議」には、参加を呼びかけてから約1か月で200人以上が参加。祭り主催者を始め、祭りファンや祭りを応援したい企業など「祭りを盛り上げる」立場の人々が集い、互いのノウハウや情報を共有したり、コミュニティ内でミーティングや各種イベントをオンライン・オフライン問わず開催したりする場となっている。

本グループには祭りを盛り上げたい立場であれば誰でも参加可能だ。

Facebookグループ「祭り未来会議」

コロナ禍で行われたイベントの様相

祭り未来プロジェクトの取り組み第一弾として、先日12月1日(火)に「祭り未来会議 キックオフセッション」を開催し、“Withコロナ/Afterコロナ時代における新しい祭りの在り方”をテーマとしたトークセッションなどを行った。

今年の夏にオンラインとオフラインの両方で祭りを開催した『中野駅前大盆踊り大会』主催の鳳蝶美成氏や、祭りのオンライン開催やオンラインコンテンツの実施に挑戦した『桐生八木節まつり』主催の桐生八木節連絡協議会 会長 諏訪郁雄氏などが、それぞれの祭りの開催方法や祭りの内容を語った。

中野駅前大盆踊り大会は、他のイベントの感染症対策の事例を参考に準備を行い、祭り当日はソーシャルディスタンスを保ち、消毒や検温、会場でのアルコールの摂取を禁止するなどの対策を講じたという。

桐生八木節まつりは、開催史上初めて祭りが中止になりオマツリジャパンが主催した『オンライン夏祭り2020』への出演を決めたが、「オンラインは初めてのことで、踊りの見せ方や難しさがあった」と話した。

コロナ感染対策やオンライン化への適応など、イベント主催者は大きな苦労をしたようだ。

ウィズコロナイベントのデジタル活用法

ところで、ウィズコロナの中で開催したイベントの主催者の多くは、Facebookを活用して情報発信した旨を語った。これに対して、Facebook Japan 広報 嶋田氏は、Facebookをより良く使いこなすTIPSを述べた。

Facebook Japan 広報 嶋田容子氏

嶋田氏によれば、Facebookでは一方的な発信だけでなく、Facebookグループを作ることで双方向のコミュニケーションをとることができるという。気軽にコメントしたり、投稿したり、アンケート機能を活用して意見をとったりすることで、よりイベント主催者と参加者のコミュニケーションが活性化して、イベントを盛り上げることができると述べた。

ウィズコロナ時代に祭りを開催するために必要なこと

キックオフセッションでは、「ウィズコロナ時代に祭りを開催するために必要なこと」としてクロストークも行われた。例えば、神輿(みこし)は密になりやすいことや、盆踊りはソーシャルディスタンスを保ちやすいことなど、祭りの種類によって対策が分かれることが挙がった。

オマツリジャパン共同代表取締役 山本陽平氏

また、オマツリジャパン共同代表取締役の山本陽平氏は、「科学的根拠を持って対策を取ることが必要」とコメントし、今後Facebookグループ「祭り未来会議」内で、参考となる情報を共有していくと話した。そして山本氏はコロナ禍を受け、「祭りがテクノロジーをどう活用していくか」を考えるきっかけになったとし、祭りを後世まで続けていくために、デジタルの活用を考えていく必要があると述べた。

オンラインイベントは「盛り上がりに欠ける」…解決策は?

オンラインイベントは、場所に縛られず発信ができるため、新たな参加者を獲得できるメリットがある一方で、祭りならではの熱量を届けるむずかしさや、資金調達について課題があるという話も挙がった。

特にオンラインイベントは、リアルイベントと比べて、「盛り上がりに欠ける」「臨場感が薄い」というデメリットがある。対策として、どんな工夫が考えられるだろうか。

オマツリジャパンCPOの菅原健佑氏にインタビューを行った。

オマツリジャパンCPO 菅原健佑氏

「弊社がこの夏に開催した『オンライン夏祭り2020』で実際に行った工夫についてご紹介します」

・視聴者を飽きさせない工夫として、画面の切り替えや解説を加える
・カメラを複数台用意して、複数の視点で会場の様子を伝える
・テロップなどを入れて画面上をにぎやかにする
・SNSを活用した参加型の企画を実施する
・コメント欄を活用し、双方向のコミュニケーションをとる
・食や踊りなどオンラインでも再現できるものを共有する

「オンライン夏祭り2020では、担い手から祭りの踊り方をレクチャーしてもらう『踊り教室』を配信しました。通常の祭りでは見ることのできない、解説付きの踊り教室を実施し、解説を聞きながら一緒に踊ることで、参加者の方に楽しんでいただくことができました。

また参加者の方にYouTubeのコメント欄へ自由に意見を書き込んでもらい、リアルタイムでそのコメントに返信することで、参加者と双方向のコミュニケーションを図り、盛り上がりを作ることができました。
そして祭りの開催地のご当地グルメや、祭りの定番の屋台飯などを自宅で食べていただくことで、祭り気分を味わっていただく工夫もしました」

参加者がオンラインイベントをより楽しむには?

今後、イベントはオンラインで参加することも多いと思われる。参加者は、どんな風に参加すれば楽しめるだろうか。菅原氏に楽しむコツを聞いた。

「FacebookページやYouTubeなどにコメントを書き込んで皆と交流したり、食や踊りなど、自宅でもできるコンテンツに積極的に参加したりすると、より楽しめると思います。また、浴衣や法被などイベントにちなんだ衣装を着て、気分を盛り上げるのもいいですね。

そしてオンラインイベントに限らずですが、伝統的なお祭りの場合には、歴史や背景を事前にインプットして参加すると、より一層楽しめます。勉強しているうちに知りたいことが生まれたら、オンラインイベントなら直接、関係者に質問しやすいので、またそこでコミュニケーションが生まれ、楽しみも増えるでしょう」

主催側にとって、ウィズコロナのイベントは、デジタル活用がカギを握ることは確か。その上で、デジタルをどのように工夫して活用するかは、それぞれのアイデアや腕にかかっているといえそうだ。参加側としても、ぜひ自ら盛り上がる行動を積極的に行うことで、ウィズコロナのイベントは従来のイベントを超える楽しみが得られるかもしれない。

【参考】
Facebook「祭り未来プロジェクト」を始動
オマツリジャパン「祭り未来会議 キックオフセッション」開催レポート

取材・文/石原亜香利

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年12月16日 発売

DIME最新号の特別付録は「コンパクト撮影スタジオ」!特集は「ヒット商品総まとめ」&「2021年トレンドキーワード」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。