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注目のキーワード「ホープ」とは?Googleが「新しい生活様式での人々の意識の変化」を示すデータを公開

2020.12.18

Googleが、ダッシュボード上で「新たな生活様式での人々の意識」を追いかけた調査データを公開した。なぜこうした意識の変化をダッシュボードに示したのか。その意図をGoogleに聞いた。また、マーケティングに関するトレンドやデータ・リサーチ結果が掲載されている「Think with Google」では、その分析レポートを公開。そこでは人々のニーズならぬ「ホープ」に着目している。ホープとは何なのか。またホープに着目したねらいとは? その分析結果と共にGoogleにインタビューした内容を紹介する。

「新たな生活様式での人々の意識」をダッシュボードで公開

Googleは、「新たな生活様式での人々の意識」に関する調査データを閲覧できるダッシュボードを2020年11月13日に公開した。

ダッシュボード

(ダッシュボードの一部)

これは、Googleマーケットインサイトチームが株式会社 Intageと共同で企画した「生活動向に関する週次調査」の結果の一部を一般公開したものだ。誰でもアクセスすれば無料で閲覧できる。

Googleは、新型コロナウィルス感染症拡大後、緊急事態宣言が発令された週にあたる4月11日から現在(最終更新日時点)まで、2020年度における日本の生活者の意識と行動の推移を理解するために調査を継続している。

生活者の意識と行動は、新型コロナウィルスに関連する「感染不安」「予防行動」、生活・暮らしにおける「前向きな気持ち」「不安な気持ち」、日常生活と働き方における「オンライン活動」「オフライン活動」、「デジタルコンテンツ利用」、そして「余暇」「買い物」「食事」「情報収集」の生活満足度について知ることができる。

例えば、働き方の「オンライン活動」と「オフライン活動」については、28週(10月17日~23日)には、25週(9月26日~10月2日)と26週(10月3日~10月9日)に続き、オンライン活動とオフライン活動が逆転している。これによると、オンラインに移行していた働き方にも少しずつ日常が戻りつつあるのかもしれない。
しかし11月下旬から12月に入ってから、テレワークがさらに推奨されたこともあり、また逆転する可能性もあるだろう。

ところで今回、ダッシュボード上でこうしたデータを公開した意図はどんなことにあるのか。Google担当者は次のように話す。

「新型コロナウィルス感染拡大後における日本の生活者の意識と行動の推移を理解・把握することで、様々なビジネスを営む方々が、今後の社会を考える参考情報として活用し、生活者にとって有意義な新しいサービスや商品を生み出すことにつながる、貴重なインサイトとなることを期待しています」

ビジネスパーソンは、このダッシュボードで生活者のインサイトを随時確認するのもよさそうだ。

<ダッシュボードで閲覧可能な項目>

1. 新型コロナウィルス感染症に関連する、感染不安

・ご自身の健康
・家族の健康
・収入・家計の状況
・ご自身がお住まいの都道府県における感染拡大
・日本国内での新型コロナウィルス感染拡大
・世界での新型コロナウィルス感染拡大

2. 新型コロナウィルス感染症に関連する、予防行動

・公共交通利用時マスク着用
・屋内店舗利用時マスク着用
・屋内公共・商業施設利用時マスクを着用
・職場でマスク着用
・他人と一定の距離を保つ
・公共交通利用時混雑時間を避ける

3. 生活・暮らしにおける、前向きな気持ち

・楽しもうと思う
・充実させたい
・立て直したい
・前より良くしたい
・他の人のために役立てたい
・周りの人たちと助け合いたい

4. 生活・暮らしにおける、不安な気持ち 4 調査8 週目から聴取

・以前に戻したい
・認めたくない
・恐ろしいと思う
・嫌だと思う
・誰かに助けて欲しいと思う
・絶望している
・諦めている
・疲れている

5. 分野別オンライン活動

・情報探索
・余暇
・買い物
・会社や職場の人とビデオ会議
・取引先を交えてビデオ会議
・オンラインイベント・セミナーに参加

6. 分野別オフライン活動

・情報探索
・余暇
・買い物
・会議イベント・セミナーに参加
・出張に行った
・営業などで外出

7. デジタルコンテンツ利用

・無料動画配信サービス
・有料動画配信サービス
・音楽配信サービス
・SNS 利用
・ゲーム機でゲーム
・スマートフォンでゲーム
・PC でゲーム
・電子書籍・コミック
・新聞・雑誌の電子版
・オンライン学習

8. 生活満足度

・食事の満足度
・余暇の満足度
・買い物の満足度
・情報収集の満足度

分析・インサイトをまとめたレポートも公開

そしてGoogleは、調査データに基づいた分析及びインサイトをまとめたレポートを「Think with Google」に公開している。

調査から読み解く、新たな生活様式の中での人々の「ホープ」

この分析レポートでは、「調査から読み解く、新たな生活様式の中での人々の「ホープ」」と題し、新たな生活様式5つの特徴が紹介されている。

ホープとは人々の行動や気持ちの変化をもたらす「原動力」のこと。

ここでは次の5つの特徴が示されている。

1:頼らないことで、安心感を得たい
2:隔てることで、つながりを保ちたい
3:ささいなことから、確実な幸せを得たい
4:余計を減らして、余裕をもちたい
5:「正しい情報」を追い続けることで、安全になりたい

感染拡大後に、人々の原動力となるこれらのホープが特徴的になっているという。

ところでホープとは、よくいわれる「ニーズ」とは異なるものなのだろうか? Googleの担当者に聞いた。

「『ニーズ』はある程度具現化されたもの、例えば『買いたい』『食べたい』を指す場合が多いかと思います。今回の調査では、より一つ深いレイヤーとして根源的な、幸せを構成する原動力を指してホープと名付けています」

今回、ホープに着目した理由はどこにあるのだろうか。

「今回の外出自粛の環境下で、仕事や買い物といった日常生活におけるさまざまな手段は、前例のない急激な変化を強いられました。そのような変化の中でも生活は続いていきます。

そのため、表層的に現れる行動と意識の『変化』に目を向けるのではなく、変化や新しい態様を呼び起こした『原動力=ホープ』を理解することが重要であると考えています」

Googleは、この分析レポート自体も、“生活者にとって有意義な新しいサービスや商品を生み出す”ために活用してもらうことをねらいとしている。そして本記事の最後には次の文でしめくくられている。

「人々が大切にしたいことの『気づき』は決して一時的なものではなく、これからの生活や考えに影響を及ぼすものです。それらを守るために、必要なことは何かを深く考えて、サービスや商品を作り上げること。それが、人々に寄り添った『ホープ=原動力』を叶えるビジネスの創出へとつながるでしょう」

ダッシュボードと分析レポートを活用し、人々の新しいホープを意識していることで、自分が行う何らかのビジネスの役に立ちそうだ。

取材・文/石原亜香利

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