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更年期症状が多いほど仕事のパフォーマンスが低下、東北大学研究報告

2020.12.17

更年期症状が多いほど仕事のパフォーマンスが低下?

更年期の女性では、更年期の症状の数が多いほど、仕事のパフォーマンスが低下する可能性のあることを、東北大学ウイメンズヘルス・周産期看護学の橋本恵子氏らが報告した。

研究の詳細は、北米閉経学会(NAMS)発行の「Menopause」に11月23日掲載された。更年期の症状が仕事に与える影響については、過去の研究でも評価されてきたが、症状の数とそれが生産性に与える影響を検討した研究は、今回のものが初めてだという。

橋本氏らは、女性の更年期の症状の数と仕事のパフォーマンスとの関連を調べるべく、日本に住む45~65歳の働く女性599人(平均年齢54.2歳、60.6%は閉経後女性)を対象としてオンライン調査を実施。

対象者の絶対的プレゼンティーズムを「世界保健機関(WHO)健康と労働パフォーマンスに関する質問紙短縮版(日本語版)」で計測し、更年期の症状を「Green Climacteric Scale」で評価した。

なお、プレゼンティーズムとは、体の不調を抱えたまま就業して生産性が上がらない状態のことをいい、そのうちの健康リスクとの関係をチェックするために使われるものを絶対的プレゼンティーズムという。

解析の結果、更年期の症状の数が多いほど、職場でのパフォーマンスが低下することが明らかになった。さらに重要なことに、職場環境に強いストレスがなく、健康的な生活習慣を維持している人では、更年期の症状が軽減することも判明した。

また、更年期の症状の数が多い女性は、家族を介護していたり、運動不足であったり、慢性的な健康問題や仕事関連のストレスを抱えていたりする傾向が強かった。

橋本氏は、「この研究結果は、女性が閉経後も仕事の生産性を維持するための方法を雇用者が見つける上で手掛かりとなるものだ」と話す。

そして、その方法の具体例として、室温を下げたり、軽装や半袖を可とする服装規定を採用してホットフラッシュ(ほてり)のある女性の労働環境を改善すること、あるいは、エストロゲン値の変動による情緒不安定に悩む女性を含め、全従業員に有益なストレス管理講座を提供することなどを挙げている。

研究チームはまた、女性は更年期の症状について上司に相談したがらないことが多いため、雇用者がこのような職場環境の改善を図ることは少ないことも指摘している。

NAMSのメディカルディレクターを務めるStephanie Faubion氏は、「この研究は、更年期の症状が女性にかける負荷と仕事のパフォーマンス低下との関連を浮き彫りにするものだ。更年期の症状が多い女性では、介護が必要な家族や慢性疾患を抱えていることが多いことも注目に値する」と述べている。

その上で、「もちろん職場環境の改善もこの問題を解決するための方法ではある。しかし、更年期関連の症状を適切に治療し、介護ストレスについてのカウンセリングを行うことで、仕事のパフォーマンスだけでなく健康全般を改善できる可能性がある」との見方を示している。(HealthDay News 2020年12月2日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://journals.lww.com/menopausejournal/Abstract/9000/Relationship_between_number_of_menopausal_symptoms.97050.aspx

Press Release
https://www.menopause.org/docs/default-source/press-release/menopause-symptoms-and-work-performance-11-30-20.pdf

構成/DIME編集部

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