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催眠術やVRで手術による痛みや不安を緩和できる可能性、ブリュッセル大学病院報告

2020.12.20

催眠術やVRで手術にまつわる痛みや不安を緩和

VR(バーチャルリアリティー)眼鏡や催眠術により、短時間の医療処置を受ける患者の痛みや不安を緩和できる可能性のあることを、ブリュッセル大学病院(ベルギー)のE. Kubra Okur Kavak氏らが報告した。

静脈内カテーテルや創部の縫合などを行う際に、このような技術を用いて患者の気をそらすことで、必要な鎮痛薬の量を減らすことができるという。

詳細は、欧州麻酔・集中治療学会(ESAIC)年次集会(Euroanaesthesia 2020、11月28〜30日、バーチャル開催)で発表された。

Okur Kavak氏らは、6〜86歳の患者104人(女性47%)を、標準的な鎮痛薬を用いる群(対照群)、処置前および処置中にVR眼鏡を用いる群(VR眼鏡群)、催眠術を行う群(催眠術群)のいずれかにランダムに割り付け、VR眼鏡または催眠術が手術に伴う痛みの軽減につながるのか否かを検討した。

いずれの患者も、処置を受ける前に、痛みに対する標準的なケアを受けていた。患者の痛みについては視覚アナログスケール(VAS、閾値3点/10点)、ストレス(不安)についてはComfortScore(閾値14点/30点)を用いて評価した。

また、患者の気をそらすために、催眠術では、処置中に患者に話しかけ、肯定的な暗示を与え続けることで、別の場所で自分の好きなことをしているかのように感じさせるようにした。

一方、VR眼鏡では、処置中に視覚と言語によって患者の気をそらし、落ち着いた声とアニメ動画を用いて催眠術と同様の肯定的な暗示を与えた。

その結果、処置開始前および開始時の痛みスコアとストレススコアは全ての群で同等であった(VAS 3.7〜4.2、Comfort 16〜16.7)。

しかし、介入開始1分後には、VR眼鏡群と催眠術群の双方で、対照群に比べて両スコアが有意に低下し、鎮痛薬が不要なレベル(閾値以下)まで痛みと不安を軽減できることが明らかになった。

VR眼鏡群では、他の2群に比べて満足度が高かった。このほか、有害な副作用はいずれの群でも認められなかった。

こうした結果を受けてOkur Kavak氏は、「処置の開始時点から医療催眠またはVR眼鏡のいずれかを使用することで、患者の痛みや不安が有意に軽減した」と結論付けている。

そして、「さらに研究を重ねる必要はあるが、医療催眠とVR眼鏡はいずれも、簡単でも痛みを伴うことが多い医療処置の際に、標準的な薬物治療に追加する、安全な痛みや不安の解消ツールとして有望である」と付け加えている。

なお、学会発表された研究結果は一般的に、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 2020年12月1日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://euroanaesthesia2020.org/uploads/2020/11/ESA-EJA-2020SEPT-FINAL-Compressed.pdf

構成/DIME編集部

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