
2020年12月11日にリニューアルオープンした横浜高島屋食品フロア。横浜駅周辺の環境変化やコロナ禍における消費スタイルの変化に合わせて、新たな需要を喚起すべく食料品特化型の“コンビニエンスな食のセレクトショップ”「hama-pla(ハマプラ)」が誕生しました。百貨店としては珍しい朝の時間帯も営業する店舗で、午前8時~午後9時(※土日祝は午前10時~午後9時)と駅利用客や近隣のオフィスワーカーの利用を想定。店内奥にはイートインスペースも用意し、乗り換え駅としての利用も多い横浜駅で短時間で食べられるスポットとしての活用も可能になっています。
店舗手前にパンコーナー、右奥にはおにぎりやお弁当、中央に御菓子類が並んでいます。
1個150円のパンは惣菜や菓子など21種類!
目玉のひとつが、店内入ってすぐの場所に並ぶパンコーナー。中央のテーブルには地元企業「ジョイズベーカリー」と共同開発した150円パンを陳列。その種類は21種類と豊富で、内容も食事系からスイーツ系まで食べ応えのあるものが揃っています。パンの配送も1日3回行われるので、朝や昼のピーク消費にも対応しています。
右側の棚には、デニッシュや食パンなど少し上の価格帯のものが並んでいます。チルド棚にはサンドイッチも用意。
ご当地自慢のホットスナックやお菓子も充実
店内レジ横には、ホットスナックのケースも2台あり、横浜エリアの名物ワンハンドグルメを温かい状態で提供しています。華正樓の「肉まん」や皇朝の「豚角煮まん」、勝烈庵の「勝烈コロッケ」などを1個単位でスピーディに購入できるのは便利ですね。同様に地元のお菓子類もバラ売りしているしているので、地元の味に手軽に触れることができます。
約30種類が楽しめるセルフドリンクコーナーも設置
イートインスペース横には、セルフドリンクコーナーも設置。パックを使って入れるコーヒー・紅茶・ハーブティーのほか、日替わりで内容が変わるスープとスムージーを提供。なかでもコーヒーは神奈川県下の人気ロースターである丸山珈琲、SUN RISE COFFEE、カフェ ヴィヴモン ディマンシュ、ゴルビーコーヒーの豆を用意しするなど、こだわっています。価格もレギュラーコーヒーで¥150(税別)とお手頃。
コーヒー豆はその日の気分で選べるテーマを焙煎ごとにつけています。
AI搭載レジで会計時間の短縮を実現!
駅直結型施設としての利便性を高めるべく、百貨店としては初めてセルフ決済レジも導入。今回導入された「Wonder Register(ワンダーレジスター)」は、台上に並べた商品をワンダーレジが自動で一括識別し、お支払金額の計算から決済までを行います。支払いは現金もしくは電子マネー(QUICPay/交通系IC/iD/楽天Edy)が利用可能。
商品は形状を記憶しているが、パンは焼き上がりによって形状が異なるため、QRコードシールを認識しています。
台に商品を並べて決済。反応しない場合は、バーコードリーダーにバーコードまたはQRコードをかざして認証させて使います。
取材時は平日の朝11時頃でしたが、店舗前の通路は常時通行人がいて、確かにこの位置に朝から空いている店舗があると便利だと思いました。コロナ禍で駅の利用時間帯も変化していくなか、この新たな業態がどう受け入れられていくか、注目ですね。
横浜髙島屋
https://www.takashimaya.co.jp/yokohama/
取材・文/北本祐子