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JRグループが運行する国際高速船があるって知ってた?極上の船旅が味わえる水戸岡デザインの高速船「QUEEN BEETLE」

2020.12.21

海を挟んですぐお隣の韓国。実は日本と韓国を結ぶ交通機関は飛行機だけじゃないんです!

残念ながら今は新型コロナウイルスの影響で休止が続く両国を結ぶ交通機関ですが、きっとそのうちやってくる運航再開の日を前に「かなりかっこいい乗り物」が登場しました!

約200kmを結ぶJRグループが運行する高速船

日本と韓国の移動はもちろん飛行機! という人がほとんどだと思うが、九州ではちょっと事情が異なる。日本の中でも西側に位置する福岡は、韓国釜山まで距離にして約213kmと、とっても近い位置関係にある。

福岡から200km程度というと、ちょうど広島、鹿児島くらいの距離で、もはや国内旅行と変わらない距離感だ。そんなこともあり、1991年よりJR九州およびJR九州高速船株式会社では福岡~釜山を結ぶ国際航路の高速船「BEETLE」を運行してきた。

時間にして約3時間と少々の船旅で「海外に行ける」だけでなく、日帰りも可能で、「ちょっと釜山まで買い物へ!」みたいな感覚で利用していた女性客なども多かった。

この福岡~釜山航路向けに投入予定の新造船「QUEEN BEETLE」がこの度完成し、福岡港にてお披露目された。従来の「BEETLE」に比べ、かなり大きく、エレガンスな佇まいになった「QUEEN BEETLE」。一体どんな船なのだろう??

実は遅くなった? 「QUEEN BEETLE」のヒミツ

初代「BEETLE」は「ジェットフォイル」と呼ばれるタイプの高速船で、国内でも五島や佐渡など離島への航路に就航しているものとほぼ同型で、海上を飛ぶように航行するスタイルが特徴的な船だ。

速達性に優れ、福岡~釜山を3時間5分で結んでいた。一方で安全上の理由から航行中はシートベルト着用の必要があり、船旅ではありながら飛行機と同じように船内を自由に歩き回るといった楽しみ方は少々難しかった。

一方、今回登場した「QUEEN BEETLE」は高速船でありながら、先代に比べて船体が大型化したことから航行中の安全性と安定性が向上。そのため常時シートベルト着用の必要がなくなった。

「QUEEN BEETLE」はジェットフォイルではなく、「トリマラン」と呼ばれる船で、主船体の両側に副船体がある、3つの船体から構成される三胴船になっている。トリマランは船の大型化と高速化、水中翼による船特有の揺れの軽減が図られ、ワンランク上の新しい高速船の旅と乗り心地を楽しむことができる。ちなみに日本国内は非常にレアな構造の船になっている。

先代に比べて船体が大きく、広くなった

後ろから見ると特徴的な形状がよくわかる

ただ、ジェットフォイルに比べて高速性能ではどうしても劣り、福岡~釜山間の所要時間は約30分伸びて、3時間40分を予定している。

新しい船なのに遅くなってしまっていいのかな? と疑問に思うが、「QUEEN BEETLE」はその所要時間の延長をむしろ好機と捉え、先代「BEETLE」とは根本的に違う旅のコンセプトを掲げている。

「BEETLE」についてはどちらかというと、飛行機とのシェア争いを意識した所要時間重視のコンセプトがあったが、「QUEEN BEETLE」ではそれを一新。速達性は飛行機にもうおまかせして、船旅ならではの旅情をメインコンセプトに置いた。

先代「BEETLE」では普通席とグリーン席の2クラスで、航行中はシートベルト着用の必要があるため、どちらかというとシンプルな船内設備だった。

「BEETLE」についてはの船内は船内ストリートビューが公開されているので、こちらから見てみてほしい。

「QUEEN BEETLE」の船内は、先代からだと想像もつかないほどスケールが異なっており、クラスこそ先代と同じく、「スタンダードクラス」と上位クラスの「ビジネスクラス」という2クラス制になっているが、圧倒的に解放感のある船内になったうえ、コンパートメントタイプのブース席やビジネスクラス内にはさらに同等クラスで2タイプの座席が用意されている。

広々としたスタンダードクラス席。USB電源完備のリクライニングシートになっている。

グループ旅に最適なブース席

そのほか船旅をより楽しくさせてくれる、気分転換にも最適なラウンジスペースや、「QB CAFE & BAR」と名付けられた売店スペース、広く明るい売り場が美しい免税店、滑り台まであるキッズルーム、授乳室など至り尽くせり。

ビジネスクラスのエリアにはこのクラス利用者専用の「QUEEN’S LOUNGE」も完備。ビジネスクラスを利用するとこのラウンジで生ビールが2杯まで無料で楽しめる。ちなみにソフトドリンクは専用のサーバーでフリードリンクとなっている。

カフェスペースの「QB CAFE & BAR」

九州やアジアを意識したメニューが味わえる

本格的なストアタイプの免税店も登場!

店内にはJR九州らしい遊び心も

船内に滑り台!? キッズスペースも広々! 入口は子ども専用になっている

そして、この船最高の魅力ともいえるのが屋外のデッキ部分。「QUEEN BEETLE」はなんと高速船でありながら屋外に出ることができるのだ!(荒天時を除く)

飛行機とはちがった移動自体をとことん楽しむ、それが「QUEEN BEETLE」なのだ。

オープンエア空間で国境を越えられるのは貴重な経験!

「QUEEN BEETLE」のデザインはJR九州の観光列車「D&S列車」などあらゆるデザインを担当している水戸岡鋭治氏が担当。

鉄道の車両デザインを多く手掛けてきた氏に、鉄道と船のデザインを考える上での違いを聞いてみると、

「船はまず使える素材や構造に大きな制約がありました。「QUEEN BEETLE」は海外で造船していますが、おそらくこんな内装の船などは作ったことがない造船所でしたので、少々現場での調整には苦心しました(笑) でも、そうして新しい挑戦をするから次のものづくりにつながる。一生懸命にコミュニケーションをとって、ともにいい仕事をできたと感じています。船旅を楽しむ、最高の舞台を作ることができました」と語った。

ワンランク上のビジネスクラス席 ゆったりとしたリクライニングシートのほか、プライベート感をより高めたシートタイプもある。いずれも同料金となる予定

ビジネスクラスエリアには利用者しか入れないようになっており、客室内には専用ラウンジも完備

船内に持ち込んだ荷物は施錠できるロッカーに保管自転車もそのまま積載できる

女性用トイレにはパウダースペースがある

一刻も早いデビューが待たれる「QUEEN BEETLE」だが、残念ながら現在のところ福岡~釜山航路については再開の目途が立っておらず、「QUEEN BEETLE」のデビューも未定だ。

「国内で運航できないのかな」と思いきや、実は「QUEEN BEETLE」はパナマ船籍ということで法規上国内航路のみでの運航ができない。ただし、時代が時代だけに特例が認められる見通しで、チャーター便などでの運航が検討されている。

また、当初は先代の「BEETLE」の運航が継続される予定だったが、今後は「QUEEN BEETLE」のみの一隻体制になる見込みだ。

細かな運航ダイヤなどはまだ未定だが、おおむね福岡を午前に経ち、釜山を午後の遅めに出る日本主体のダイヤが予定され、多客時には臨時便も運航予定だ。

新しい高速船の旅を提案したいと語るJR九州高速船株式会社 水野 正幸社長(左)とデザインを担当した株式会社ドーンデザイン研究所代表 水戸岡 鋭治氏(右)

真っ赤な「QUEEN BEETLE」で、潮風に吹かれながら国境を越えられる日が一刻も早く来ることを祈る!

「QUEEN BEETLE」のスペシャルサイトはこちら

取材・文/村上悠太

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