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ロールス・ロイスが新型「ゴースト」で目指す新しいラグジュアリーのカタチ

2020.12.13

 2020年9月に世界初公開されたロールス・ロイスの新型「ゴースト」と「ゴースト・エクステンデッド」(ロングホイールベース車)。日本で10月に公開された。10年ぶりに新型モデルが登場した「ゴースト」はロールス・ロイスのラインナップでは「ファントム」に次ぐ4ドアサルーン。車両価格ではロールス・ロイスの中では最も買い求めやすい価格で3590万円〜用意されている。ちなみに「ファントム」は5603万円、2ドアコンバーチブルの「ドーン」は4085万円、2ドアクーペの「レイス」は3854万円、SUVの「カリナン」は4008万円というラインナップだ。

 その「ゴースト」にナンバーが付いて、ようやく公道で乗ることができるようになった。試乗したのは初冬の日光。雪の季節になる直前の試乗だ。10年ぶりに登場した新型「ゴースト」だが、見た目だけだと、あまり変わっていないような印象。しかしスペックを見ると、全長は約90mm長く、全幅も30mm広くなっている。さらにプレスリリースを読むと、ロールス・ロイスの女神のマスコット、〝スピリットオブエクスタシー像〟と、ドアに内蔵されたアンブレラ(つまり雨傘)以外はすべて新しくなっている。

 さらに、試乗会場で行なわれた英国グッドウッド本社のデザインセンターのTVインタビューで、デザインチーフのヘンリー・クローク氏は、「新型のゴーストのコンセプトは〝脱贅沢=ポスト・オピュレンス〟」だと主張した。3500万円のクルマで〝脱贅沢〟というのは理解できないが、リダクション(削減・縮小)とサブスタンス(実質)が新型「ゴースト」の特徴だという。

 さらにロールス・ロイスは、先代「ゴースト」で若くして事業などに成功した人たちを見事に顧客にしたことで販売台数を伸ばした。その流れを確実にするために、若い世代にクルマ造りを任せたようだ。何しろ、デザイナーチーフのヘンリー氏は33歳という若さ。おそらく日本の自動車メーカーのデザイナーでこの年代でチーフになっている人間はいないはず。それをロールス・ロイスは実践している。そして、用意された新型「ゴースト」に乗った。試乗車は3台あったが、ホワイトのボディカラーを選択。ほかにブラックとイメージカラーのグレージュに近いカラーがあった。これも落ち着いたいい色だ。

 運転席側のドアを手で開け、シートに座る。乗降する時に手で開閉したのはこの時だけだった。ロールス・ロイスは「ゴースト」に限らず、ドアを閉めるのはダッシュボードかAピラーかCピラーにあるスイッチ操作で自動に閉まる。新型「ゴースト」は室内からドアを開ける時もドアハンドルを操作するだけで自動的に開くようになった。

 ドアハンドルを1回引くとドアが少し開き、ドアハンドルを元の位置に戻しながら、もう一度引くとパワーアシストで自動で開いて、ドアハンドルを離すと、ドアブレーキが作動する。前後方向と横方向センサーと各ドアに取り付けられた重力加速度センサーにより、坂道や傾斜のある場所に停車した場合でもドアは常に同じ速さで開閉する。「ゴースト」から降りた時は外側のドアハンドルにあるボタンを押すだけで、ドアは自動的に閉まるのだ。興奮しすぎて、走り出す前に、ドアの開閉だけの動作を長く書きすぎてしまった。

 さて、スターターボタンでエンジンを掛け、コラムに生えている細いシフトレバーをDレンジにシフトする。「ゴースト」が走り出してから、ドライバーがクルマを降りるまでに操作するのはこれだけ。路面が変わろうが、運転方法が変わろうが、「ゴースト」にはセレクトモードは一切ない。真の高級車はドライバーに一切負担をかけさせない、というのがロールス・ロイスの哲学でもある。

 

 だから計器類もスピードメーターと水温/燃料計とパワーメーターしかない。エンジン回転計はない。ドライバーは交通状況を見ながらアクセルとブレーキとハンドルを操っていれば、V型12気筒、6.75Lツインターボの571PS、850Nmのエンジンは8速ATと前後輪へのトルク配分を駆使しながら走ってくれる。その走りは粛々と街中や高速道路をマイペースでのんびり走るためのものだけではないのだ。

 おそらく日本では大半の「ゴースト」オーナーは体験しないだろうが、「ゴースト」はワインディングロードでも楽しいクルマだ。車重2.5tを超えるクルマとは思えないキビキビと、シャープな回頭性で、ドライバーを楽しませてくれる。フロントガラスに一体化されたステレオカメラが前方の路面状況を把握し、GPSデータが前方の道路状況に合わせてギアを選択する。4輪駆動+4輪操舵がその時々に最適な走りを体感させてくれるのだ。日光いろは坂のようなカーブの連続するようなところでは4輪操舵で後輪が巧みに向きを変えてくれ、カーブを次々とクリアしてくれる。運転しやすい。

 もちろん後席でも「ゴースト」は楽しい。観音開きのリアドアを開け、後席に座る。センターアームレストの奥にはオプションのシャンパンクーラーやワイングラスが収まっている。シートをリクライニングさせ、天井を見れば夜空に無数の星。しかも時々流れ星も見える。防音スタジオ級の遮音性に加え1スピーカーに1チャンネル、合計18チャンネル、計1300Wのオーディオからのサウンドに包まれての、クルーズもいいもの。この満足感はロールス・ロイスのオーナーだけの特権と言える。

 そのロールス・ロイスもすでに電動化に着手しているという。どのような世界を体感させてくれるのだろうか。早くロールス・ロイスのEVに乗ってみたくなった。

 

◾関連情報
https://rolls-roycemotorcars-apac.com/jp/

文/石川真禧照

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