
Appleは米国の出荷ベースシェア39%で首位に
カウンターポイント社は、2020年第3四半期にAppleの出荷ベースシェアは39%に低下したものの、米国でのiPhone 12発売が遅れたにも関わらず、iPhone 11シリーズとiPhone SE 2020が引き続き好調だったため、Appleはマーケットリーダーの地位を維持したという調査結果を含む最新調査を発表した。
一方、Samsungは、Aシリーズ、高級機であるGalaxy Note 20とGalaxy S20シリーズが、他のAndroidスマートフォン端末より好調だったことにより前年同期比で二桁成長している。
Appleの業績について、カウンターポイント社リサーチディレクターのJeff Fieldhack氏は以下の通りコメントした。
「7月と8月におけるiPhone 11とiPhone SE 2020の販売が好調だったことで、前の四半期と比べてAppleの業績は順調にリバウンドした。
この二か月は失業給付やコロナの特別給付金が支給された最後の期間にあたり、それまでに積みあがった需要が売り上げ拡大を後押しした。
9月に入ると消費者はiPhoneを買い控えたものの、それまでの二か月の需要が最後の月の減速を上回った。
第4四半期にはiPhone 12の派生機種が登場し、キャリア各社も昨年のiPhone 11より魅力的なプロモーションを行っているため、Appleの出荷シェアはさらに拡大するだろう」
また、SamsungとLGの業績について、カウンターポイント社リサーチアナリストのMaurice Klaehne氏は以下の通りコメントしている。
「Samsungの前年同期比の成長は携帯各社の中でもトップクラスで、同社の出荷ベースのシェアは30%に達した。Galaxy Aシリーズは引き続き好調な上、Galaxy S20 Plus 5GとGalaxy Note 20 Ultra 5Gが高級機でのベストセラー機種となった。
9月に発売されたGalaxy S20 Fan Editionは、699米ドルと値ごろなことに加えて、大容量の電池と120HzリフレッシュのAMOLEDの搭載で、消費者に好評である。
一方で、LGのシェアは、この四半期はほぼ横ばいであったが、LG VelvetやK92 5Gのような低価格帯の5G端末の投入で第4四半期には多少のシェア拡大があるだろう。
5Gの売上を伸ばしたい端末メーカーいずれにとっても、歳末の第4四半期は極めて重要であり、商戦に備えてさらに端末が発売されている」。
https://www.counterpointresearch.com/
構成/ino.
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