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店員を介さない非接触型サービスを提供する「スマートくらレストラン」に垣間見る未来の飲食店のカタチ

2020.12.13

2020年11月17日、くら寿司 東村山店がオープンした。この店舗、今までのくら寿司とは大きく違う点がある。それは、店員を介さない”コンタクトレス”であることと、機器に触れない”タッチレス”であること。「スマートくらレストラン」と名付けられたこの店舗は、今後くら寿司の新スタンダードになっていくという。

本稿では、プレオープン当日に同店を取材し、実際に非接触型サービスを体験したレポートを紹介したい。

「スマートくらレストラン」は何が違うのか?

くら寿司は「スマートくらプロジェクト」と題し、これまでも新しい生活様式に対応したさまざまな取り組みを行ってきた。2020年10月には、池袋サンシャイン60通り店・なんば日本橋店で特殊センサーを備えたセルフレジを導入し、時代の変化にスピーディに対応している。

今回オープンした「スマートくらレストラン」はセルフレジに加え、タッチレスディスプレイを採用するなど、さらに感染症対策に特化。より安心して食事をできる環境を整えた。

入店から会計までの流れ

では早速、実際の入店から会計までの流れを紹介しよう。入店したらまず、案内パネルを操作する。

この端末は”非接触型パネル”になっており、画面に触れずに、ディスプレイに表示されている項目に指を近付けるだけで反応してくれる。(触れもて反応はする)

来店人数を入力し、席番号が書かれた紙を持って席へ。その途中、画面でも案内をしてくれる。

席に着くと、見慣れたくら寿司の席とは何かが違うことに気付く。一つ目は背もたれが高めに設計されている点。これは感染防止対策としてはもちろん、周囲の目を気にせず食事を楽しめる”個室感”があって良い。

もう一つは、醤油や箸などがテーブル中央に格納されていること。テーブルが広く使える設計も”スマートさ”を感じる。

そして筆者が画期的だと感じたのが、自分のスマホから注文ができること。もちろん従来どおり備え付けのタッチパネルからも注文できるが、ディスプレイに表示されているQRコードを読み取れば、スマホのブラウザ上から注文ができてしまう。専用アプリなどをダウンロードする必要もない。今までディスプレイの近くにいる人が「注文役」になりがちだったが、それぞれのスマホから注文できるとそれも解消される。

さらに、お寿司が流れているレーンにも秘密が。AIセンサー がお皿の形状を認識し、自動的に枚数をカウントする。

お皿を投入するシステムはそのまま残っているが、従来の「店員を呼びすべてのお皿が投入されているか確認したら会計に進む」という流れはなくなった。

会計時にはすべてのお皿を投入し、席にあるタッチパネルの「会計」をタッチ(現段階ではここだけはタッチする必要がある)。ここで、AIセンサーによるカウントと投入枚数が一致しているか判断しているようだ。画面を確認したらレジへ向かう。ちなみに、子供たちに絶大な人気を誇る「ビッくらポン」は健在。

会計はセルフレジで行う。このパネルも非接触に対応しており、最初に発行された席番号の書かれた紙を写真左側の「コード読取」部分にかざすと金額が表示される。楽天ポイントカードの有無、支払い方法をタッチレスで操作し決済したら会計完了。

非接触の可能性と課題

筆者は今回の取材を通じて、くら寿司の「人やものに触れない外食の在り方の提案」に心地良さを感じた。そこにはしっかりと感染症対策がされているという安心感に加え、先に紹介した通り個室感のある席や、人と接さずに会計を済ませられる快適さがある。また、本来人が行っていた業務をこうしたテクノロジーで代替することで、その分スタッフがテーブルの消毒や清掃などにしっかりと時間が割けるのも大きなメリットだ。

少し横道に逸れるが、日々の生活の中でボタンを押すなど「何かに触れる機会」は意外と多い。筆者は潔癖症ではない(はずだ)が、やはり多くの人が触れているものに対しては少し抵抗がある。感染症拡大防止の観点からはもちろん、「そもそも、これ触れる必要ある?」というものが今後、タッチレスに切り替わっていくことにも期待したい。

ただ、タッチレスにはまだまだ課題もある。例えば、その一つが感度の問題。どこまで近付ければ反応してくれるのか、その塩梅が意外と難しい。くら寿司の広報担当者によると「まだタッチセンサーの感度は調整中」とのことだったが、思わずディスプレイに触れてしまったり、違う項目を押してしまったりといったことは起こり得るだろう。

タッチレスパネルが世の中に普及すると、そうした誤タッチによる煩わしさが生じる可能性もある。「訂正できる内容」であればいいが、後戻りできない場面で誤タッチが生じるのは面倒だ。「なんでもかんでもタッチレスに」ではなく「そもそも触れる必要がないものは何か」「反対に触れた方が良いものは何か」を見極めていくことも必要かもしれない。

話を戻すが、まずはぜひ一度コンタクトレス・タッチレスを「スマートくらレストラン」で体感してみてほしい。きっとその快適さに驚くはずだ。なお、くら寿司 東村山店は最寄りの西武新宿線 東村山駅から徒歩で16分ほど。車で訪れることをおすすめする。

【店舗概要】
店舗名:くら寿司 東村山店
住所:東京都東村山市久米川町5丁目3-1
営業時間:11:00〜23:00(ラストオーダー22:30)
駐車場:98台
席数:199席(ボックス33席、カウンター7席)

また、現在以下の店舗でも今回紹介したシステムが導入済みだ。

【導入済み】
・東金店:11月24日グランドオープン
・吉祥寺店:11月30日グランドオープン
・甲子園店(関西一号店): 12月7日グランドオープン
・名古屋志段味店: 12月14日グランドオープン

オープンスケジュールは、くら寿司公式サイトからも確認できる。近くの店舗がいつ非接触型サービスに対応するのか、期待しながら待とう。

取材・文/久我裕紀

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