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コロナ禍で常勤、非常勤ともに医師の求職者が増加

2020.12.11

新型コロナを契機に、求人募集を控える医療機関が増加

エムステージの調査によると、2020年4-7月期にエムステージに寄せられた関東圏の医師の求人応募は常勤求人、非常勤(アルバイト)求人ともに大幅に増加し、昨対160~180%超(4ヶ月平均)の応募となっている。全国的にも同様の傾向がみられるが、特に首都圏で大きく増加していた。

例年は、一般人材業界同様4月の入職を目指して1-3月に動きが活発化し、4月以降は落ちつく流れだが、今年は4月以降も高い応募水準が続いている。

非常勤では、医療機関が感染症予防の為の不特定多数の出入りの抑制、患者数の減少や経営悪化により勤務を抑えたことが原因となっている。コロナを機に契約が終了したり勤務が減った非常勤医師が、新たな勤務先を探して求人応募が増加した。求職理由としては、給与を補うための求職が増えている。

そのような非常勤の流れを受けて、今後を見越して安定した常勤勤務を探し始める非常勤医師の動きが起こっている。また常勤医師の中にも、常勤先の経営悪化などにより転職の動きが起こった。

反対に、2020年4-7月期の医療機関の求人募集は、常勤求人で昨対94%、非常勤(アルバイト)求人で昨対40%に減少。特に非常勤の求人は大幅に減少している。

非常勤の求人募集を控え、常勤募集に切り替える医療機関の動きが起こったため、常勤の求人は4月こそ控える動きがあったが、持ち直している。

1日単位で勤務するスポット非常勤についても、病院、健診ともに求人を控える傾向が続いているが、健診については6月以降は昨年以上の募集となっている。

これは4月以降、健診業務の一時休止が行われていたが、6月より再開されたため。またコロナ対策として今までよりも予約の受診者数に制限を設ける等の措置により、健診にかける日数が増えたことも要因だ。

今後も採用の常勤シフトが続く。医師の柔軟な働き方の選択肢が狭まり、働き方改革に逆行する懸念も

7月以降は、若手医師や常勤先が安定している医師を中心に様子を見ている傾向がみられるが、定年退職後の医師や40代以上の教育費や生活費が増えている年代の医師は、特に給与を補う非常勤勤務で引続き高い求職傾向にある。

そのような中で複数応募者から選べることも多くなった医療機関では、せっかく雇用するのであればよい医師に来てもらいたい、と採用のハードルが上がっている。これまでは圧倒的な売り手市場であった医師の採用市場だが、その差が縮まった。

このような中で、今後は医療スキル以外にオンライン等にも対応できる柔軟性、経営的な目線やコミュニケーションスキルなどがない医師は選ばれにくくなっていくことが予想される。

医療機関も、今後に合わせた変化が必要だろう。常勤雇用へのシフトが起こっているが、常勤での雇用を希望するのであれば、医師が入職したいと思えるような働き方の柔軟性や制度の充実などを早急にはかっていく必要がある。

しかしながら、常勤雇用でカバーできる体制がすぐに整うわけではない。これまで当直は非常勤でまかなう、週に何日か外来を非常勤に任せる、というように非常勤医師が常勤医師の負担を緩和してきた部分がある。

非常勤医師で補えなくなり、常勤医師の負担が増える労働環境にならないよう、医師の柔軟な働き方の選択肢のひとつである非常勤という働き方も完全になくすのではなく、バランスをみて取り入れていく必要があるだろう。

構成/ino.

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