
今、新型コロナウィルスがジュエリーの消費者に大きな影響を及ぼしている。しかしプラチナ・ギルド・インターナショナルの調査により、さまざまな価値観や人間関係が見直されている中で、ジュエリーの存在意義を感じている人が増加していることが明らかになった。
男性の85%が妻やパートナーに感謝の気持ちを示している
コロナ禍が配偶者やパートナーとの関係にどのような影響を及ぼしたか聞いたところ、男性の85%が「配偶者(パートナー)にあらためて感謝している」、67%が「配偶者(パートナー)がいてくれることにこんなに感謝したことはない」と回答。いずれも女性対象者の回答を上回った。
感謝の気持ちを込めて、これまで以上の金額のジュエリーを贈りたい男性が多い
男性対象者に、コロナ収束前またはコロナ収束後にこれまでと同程度またはそれ以上の金額のジュエリーを贈りたいかを聞いたところ、収束前では53%。
コロナ収束後では70%の男性が贈りたいと回答しました。その大きな理由としては、「相手がしてくれたことにお礼をしたい」が挙げられる。
パーソナルミーニング(自分にとっての意味性)のあるジュエリー
女性対象者にとって、平均以上の金額をかけたいもののトップはジュエリー。多くの女性がジュエリーに自分にとっての意味性を感じているからこそ、これまで以上の金額をコロナ収束後にかけたいと思っている。
自粛生活の中でブランド名よりも本質的な価値に目を向けるようになった日本の女性たち。ジュエリーのパーソナルミーニング(自分にとっての意味性)を提案することが、コロナ禍を乗り越えたジュエリー市場の復興につながるはずだ。
女性が、平均かそれ以上の金額をかけて入手したいもののトップはジュエリー
59%の女性が平均以上の金額をかけたことがある/今後かけたいと思っているものはジュエリーで、全てのリストの中でトップだった。
コロナ収束後にジュエリーを購入したい理由は、自分にとって意味のあるものにお金をかけたいから
61%の女性が、コロナ収束後にこれまでと同程度かそれ以上の金額をジュエリーにかけたいと回答していて、その理由は、「自分にとって意味のあるものにお金をかけたいから」が53%でトップだった。
新型コロナウィルスが国や生活に及ぼす影響
各国の調査結果比較
PGIが活動の拠点を置く主要4か国で同様の調査を行った結果、傾向としては各国で似ているものの、日本の消費者はやや悲観的というお国柄も見えてきた。
影響が最も深刻だと感じているのは日本
日本の消費者の80%が、国にとって深刻であると回答。中国はその約半数の42%であり、他の3か国を大きく上回った。また生活に対する深刻度も他国より大きい結果となった。
自分自身の生活や配偶者(パートナー)との関係性が見直されている
コロナ禍が人生や優先順位を見直すきっかけになったと肯定的にとらえている人は各国で8割程度。また配偶者(パートナー)にあらためて感謝の気持ちを抱いた人も各国で約8割と、中国以外ではほぼ同数の結果となった。
調査概要(日本版)
調査対象:単価10万円以上のジュエリーを過去24か月間に入手したか、今後24か月以内に入手意向がある男女、20-69歳、男性429名・女性571名、全国主要10都市
調査期間:2020 年 4月23日~5月10日
調査方法:インターネット調査
構成/ino.
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