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食物アレルギーを持つ子どもの5人に1人がいじめのターゲットになりやすい、米ロヨラ大学研究報告

2020.12.11

食物アレルギーを持つ子の5人に1人がいじめのターゲットに

食物アレルギーを持つ子どもは、いじめのターゲットになりやすい可能性を示唆する調査結果が明らかになった。

米ロヨラ大学医学部のDannielle Brown氏らが実施したこの調査では、食物アレルギーを持つ子どもの約5人に1人がいじめを受けた経験を持つことが示された。詳細は米国アレルギー・喘息・免疫学会(ACAAI 2020、11月12~16日、バーチャル開催)で発表された。

Brown氏らは、252人の子どもの保護者を対象に、子どものいじめや食物アレルギーに関する調査を実施した。子どもの年齢は4~17歳で、4分の1強が黒人、残りは白人だった。

その結果、11歳以上の子どもの17%以上が、食物アレルギーを原因とするいじめを受けた経験を持つことが明らかになった。

4~11歳の子どもでは、その割合は約13%だった。また、いじめを受けた経験を人種別に見ると、黒人と白人との間で、食物アレルギーを原因とするいじめを受けた経験を持つ割合に有意差はなかったが、食物アレルギー以外の原因でいじめを受けた経験を持つ黒人の割合は、白人の2倍に上った。

しかし、いじめを受けたことを親に話した子どもの割合は、わずか14%程度であった。また、子どもがいじめを受けていることを親が知り、介入した場合には、ほぼ半数のケースでそれが成功していたことも判明した。介入した親が取った行動で最も多かったのは、教師または学校関係者への相談だった。

さらに、いじめのターゲットは食物アレルギーを持つ子どもだけでなく、その親にまで及んでいることも分かった。

子どもの食物アレルギーに対する不安をからかわれた経験を持つ親の割合は、食物アレルギーを原因とするいじめを受けた経験を持つ子どもと同程度であることが示されたのだ。また、親をからかったのは、多くの場合、他の子どもや友達の親であることも明らかになった。

こうした結果についてBrown氏は、「いじめを受けていても、そのことを周りに話さない子どもが多いため、いじめの被害にあっている子どもの数は、実際に報告されている数よりも多い可能性がある。アレルギー専門医はアレルギーを持つ子どもに対して、いじめの経験の有無についてのスクリーニングを開始すべきかもしれない」と述べている。

一方、共同研究者である米ノースウェスタン大学食物アレルギー・喘息センターのRuchi Gupta氏は、食物アレルギーに対する人々の認識不足を指摘する。

そして、「食べ物が原因で死ぬこともあるということを子どもが理解するのは難しい。子どもは、アレルギーという言葉を聞いても、ネコが近くにいると鼻がムズムズしたり、くしゃみをしたりするネコアレルギーと似たようなものだと考え、重大な病気とは思っていない可能性がある」と話す。

しかし、Gupta氏は、「食物アレルギーは他のアレルギー性疾患とは異なる。呼吸困難に陥り病院に行かなくてはならない場合もある」とし、「食物アレルギーは重大な疾患であり、食物アレルギーのある子どもの安全を守るためには周囲の仲間たちのサポートが極めて重要だ」と強調している。

同氏はまた、「周りの親たちは、自分たちが子どもの頃には、食物アレルギーを持つ子どもが今ほど多くいなかったため、ことの重大さをなかなか理解できないのかもしれない」と話している。

なお、学会発表された研究は通常、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 2020年11月13日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Press Release
https://acaai.org/nearly-one-five-food-allergic-children-and-one-five-parents-food-allergic-children-are-bullied

構成/DIME編集部

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