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緑豊かな環境が増えると大気の質が改善され心血管疾患による死亡リスクが低下する可能性、マイアミ大学医学部研究発表

2020.12.11

緑豊かな環境が心血管疾患による死亡を減らす?

木々や草地などの緑のある空間が増えると、大気の質が改善され、心血管疾患(CVD)による死亡リスクが低下する可能性があるとする研究結果を、米マイアミ大学ミラー医学部のWilliam Aitken氏らが発表した。詳細は、米国心臓協会学術集会(AHA Scientific Sessions 2020、11月13〜17日、バーチャル開催)で発表された。

大気の質は健康に影響を与える主要な環境因子である。また、緑豊かな環境がCVDリスクの低下と関連することは、過去の研究で明らかにされている。しかし、大気汚染とCVDの関係に緑豊かな環境が及ぼす影響については、あまりよく分かっていない。

そこでAitken氏らは、2014〜2015年の米疾病対策センター(CDC)の報告による米国でのCVDによる死亡率、米国環境保護庁が公表している大気質指数(PM2.5濃度)、および米国国勢調査局が公表している国民の年齢、人種、教育レベル、収入に関するデータを収集。

これらのデータを用いて、郡単位で算出した米国の正規化植生指数(NDVI)とCVDによる死亡リスクとの関連を検討した。

なお、NDVIは、衛星などから見た植物による光の反射の状態を指数化したもので、植物の繁茂の状態や活性度を示す。緑が濃い場合、NDVIの値は大きくなる。

その結果、2014〜2015年の米国では、PM2.5濃度は3〜19.7μg/m3、NDVIは0.00~0.80の間で推移していたことが判明した。さらに、以下の2点についても明らかになった。

・NDVIの値が0.1単位増加する(緑が多い)ごとに、CVDによる死亡者数は成人10万人当たり13.2人減少する。

・大気1m3当たりのPM2.5が1μg増加するごとに、CVDによる死亡者数が成人10万人当たり38.8人増加する。

この結果を受けてAitken氏は、「われわれの研究から、大気の質が良い地域ほど緑が多く、同様に、緑が豊かな地域ほど、CVDによる死亡率が低いことが明らかになった」と述べている。

さらにAitken氏は、「豊かな緑が心血管にもたらす潜在的なベネフィットに鑑みると、健康と生活の質(QOL)の改善に関する検討では、緑化促進をサポートする環境政策についても検討すべきだ」と指摘。

その上で、「政策立案者は緑化を推し進めるべきであり、そのためには、誰もが等しく緑地や澄んだ空気、きれいな水へアクセスできるようにしなければならない。それとともに、人々の環境有害物質への曝露を最小限に抑えることも必要だ」と付け加えている。

なお、学会発表された研究結果は、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは一般に予備的なものとみなされる。(HealthDay News 2020年11月12日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.abstractsonline.com/pp8/?_ga=2.168320673.1873605029.1601324773-1951050396.1567692577#!/9144/presentation/37910

Press Release
https://newsroom.heart.org/news/more-green-spaces-can-help-boost-air-quality-reduce-heart-disease-deaths

構成/DIME編集部

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