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いつでもどこでも焼きたてのバウムクーヘンが食べられる!フードテックに注力するユーハイムが開発した画期的なAIオーブン「THEO」

2020.12.10

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

ベテラン職人の技を学習しデータ化して世界へ届ける

ユーハイムは、画像センサーを搭載して、菓子職人の技術を機械学習するバウムクーヘン専用AIオーブン「THEO(テオ)」を開発し、2021年3月に名古屋にオープンする「バウムハウス」にて、実証実験を開始する。

ユーハイムでは、創業者から受け継いだレシピを変えずにバウムクーヘンを量産するため、54年前からバウムクーヘンを作るセル型の機械を自社開発しており、同社のバウムクーヘンの焼成器はすべて自社内で製作している。

「THEOはAI次世代型焼成器。5年前に南アフリカのスラム街の子供たちにお菓子を届けたいというプロジェクトから生まれた。遠く離れた南アフリカで機械を動かすために考えたのがインターネットでの遠隔操作。滋賀工場と三河安城工場の遠隔操作実験は成功したが、遠方の南アフリカでの操作ではさらなる技術が必要と、ロボット工学の研究者や、アバター技術のアバターイン社の協力を得て開発を進めた」(ユーハイム 代表取締役社長 河本英雄氏)

「当社はインターネットを介してパソコンやスマホで、自身を瞬間移動させる手段をサービスとして提供している。河本社長の“お菓子を通して世界を平和にしたい”というビジョンを、私たちの持っているアバター技術によりリアルタイムで、人間の意識だけを転送させて世界中に届ける技術を提供した。匠の技を用いて遠隔でバウムクーヘンが誰でも作れる、世界初の取り組みをご一緒させてもらい光栄に思っている」(アバターインCEO 深堀昂氏)

「THEOをネットワークにつないで機械学習したデータを基に菓子を作るため、いつでもどこでも焼きたてのバウムクーヘンを食べることができ、THEOを通じて職人のネットワークを構築することで、だれでもお菓子屋が開ける世の中になる。また、現在は著作権がないメニューをTHEOがデータ化することにより、レシピ製作者に権利を持たせることも可能となる。職人とロボットがマンツーマンでお菓子を作る時代が1~2年後には実現できるのではないか」(河本社長)

デモンストレーションでは、三河安城にいるユーハイムの開発責任者の松本工場長が遠隔操作して焼成をスタート。

THEOは職人の技術を反映させるために、同社に40年以上勤務した熟練職人の杉浦寛幸氏からデータを学習している。杉浦氏は若い職人の育成と、レシピの見直しを担当しているが、当初は自分の技術をロボットに伝えることに反発もあったという。

「おいしい菓子を作るためには職人の技術を機械に伝えるのは不可欠で、職人と機械は親和性が高い。基本配合以外は職人の塩梅や経験で行っていることも多いが、職人の技術とテクノロジーを掛け合わせていく過程で、焼き方のクセなどデータを通じてわかった。データを取ることで生地の配合を見直すなど、職人もさらにおいしい菓子作りを発見でき、よりクリエイティブになる」(河本社長)

THEOから焼き上がったバウムクーヘンを取り出しているのが杉浦氏だが、「焼きたてのバウムクーヘンのおいしさは格別だが、工場で作ったバウムクーヘンは焼きたてを提供できない。しかしTHEOなら、焼きたてを食べていただけることが実現できた」と語った。

【AJの読み】地球の裏側にも同じおいしさのお菓子を届けることができる

「遠隔操作でバウムクーヘンを焼き上げるオーブン」と聞いて、最初はなぜ遠隔操作が必要なのか?と疑問に思ったが、実際に見聞してその価値が理解できた。ネットワーク焼成器のTHEOは職人の技術、レシピを世界中に共有でき、パンデミックの中でも新しいツールで人々が交わることを可能にする、地球の裏側にも同じおいしさのお菓子を届けることができる機械なのだ。

焼きたてのバウムクーヘンはさぞかしおいしいのだろう。そのおいしさを読者諸氏にもお伝えしたかったが、今回は残念ながら試食ができなかったので、味は想像していただくしかない。あしからずご了承いただきたい。

文/阿部純子

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