プロが助言!コロナ禍に真剣に考えたい「お金と副業」の話
現在発売中の、公認会計士・山田真哉さんの最新刊『儲かる副業図鑑 在宅勤務のスキマに始める80のシゴト』が話題を集めている。そこでDIME編集部では、山田さんとランサーズ取締役の曽根秀晶さんによる特別対談を企画。「お金と副業」に関する、おふたりからのアドバイスを紹介していきたい。
副業を始めるなら「1.0」か?「2.0」か?
コロナ禍で副業、複業は始める人が増加している。副業などのマッチングサービスを行なう会社、ランサーズの調査では、在宅勤務が推奨された2020年2月以降からフリーランスの登録者が増えたという。
ランサーズ取締役の曽根秀晶さんによると「働き方改革の一環で副業が解禁となりました。そして、このコロナで企業と個人を取り巻く環境が大きく動いたと実感しています。副業人材を積極的に活用しようとする、例えばヤフーやユニリーバ・ジャパンといった大手企業が2020年になって活発になってきました。企業にとっては優秀な人材を集めることができ、採用競争力を高まるメリットがありますから」
ヤフーでは110人の枠に4000人超が応募するなどニュースにもなった。この勢いは民間だけにとどまらず、神戸市が募集した40名の副業人材には募集開始から10日間で1000名を超えるなど、官民一体となって新たな働き方を創出している。自身も高いスキルを活かして副業を、と考える@DIMEをご覧のビジネスパーソンも多くいらっしゃるだろうが、一つ気をつけたいのは、会社の職務規定。副業することを上司に伝えるのか? 申請方法は? などは確実に確認されたし。
現在、条件がよく人気のある副業はウェブデザイナーといったITクリエイティブ系や人材不足が続くプログラマーなどのエンジニア系。一口に副業といっても人気・不人気もあり、職種は幅広い。
「副業1.0とか2.0なんて呼び方するんですが、1.0は小遣い稼ぎ的なデイワークなどで、2.0は自己成長やスキルアップを目指す方に向いています。今瞬発的に増えているのは1.0ですね、全般的に副業始める人増えていますから」(曽根さん)
山田真哉さんは活発な副業の動きをこう見る。
「やっぱりお金だよ、足りないよと。将来不安だよ。ずっと産業が安定するわけでもありませんし、1社で大丈夫? なんて時代になりましたから。みんな不安なんです」
そんな山田さんの最新刊は『儲かる副業図鑑 在宅勤務のスキマに始める80のシゴト』。副業が気になり始めたら、手始めに読みたい一冊だ。
◎次回に続く!
■対談の様子を動画で見る
【プロフィール】
曽根秀晶(そね・ひであき)
ランサーズ株式会社取締役、新しい働き方研究所所長。1981年、長野県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、経営コンサルタントとして20を超えるプロジェクトに従事。その後、楽天株式会社に入社し、国内の営業・事業企画の経験を経て、海外M&A・全社戦略などを担当。現在はランサーズで経営戦略の立案、新規事業の推進などの統括を務めている。
山田真哉(やまだ・しんや)
公認会計士、税理士。1976年、神戸市生まれ。大阪大学文学部卒業後、中央青山監査法人/プライスウォーターハウス・クーパースなどを経て独立。『女子大生会計士の事件簿』(シリーズ100万部)、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(165万部)など、その著作活動も注目されている。YouTubeに開設した『オタク会計士ch【山田真哉】少しだけお金で得する』はCH登録者数が約15万人(2020年11月時点)で、「公認会計士YouTuber」として第1位。最新刊は『儲かる副業図鑑 在宅勤務のスキマに始める80のシゴト』。