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ボージョレ・ヌーヴォーやオーガニックワインにも急増!動物由来の物質を一切使わない「ヴィーガンワイン」ってどんな味?

2020.12.12

日本でも少しずつ認知が高まっている「ヴィーガン」。

一般的には肉・魚・卵・乳製品などの動物系素材を使わない生活様式を実践することを指すが、ワイン業界でもヴィーガンに対応する動きが広がってきている。

そんな中、サッポロビールから初めて、ヴィーガンに対応したボージョレ・ヌーヴォーや、スペイン産オーガニックワインが続々と登場。気になるヴィーガンワインのラインナップをご紹介したい。

ヴィーガンワインってどうやって造るの?

そもそも「ヴィーガンワイン」とはどのように造るのか、担当者に聞いた。

「発酵後のワインの貯蔵や熟成中に浮遊固形物を取り出し、濁りを除いて透明度の高いワインにする作業の事を『清澄』と言います。その際に、動物性由来の清澄剤を使用する事があるのですが、ヴィーガンワインではこの作業に動物性由来の清澄剤を使用しておりません」

ワインを清澄化する工程で、動物由来のゼラチンや卵白、カゼイン(乳原料のたんぱく質)などを使っている場合がある。しかしヴィーガンワインでは、動物由来の物質を使わず、ベントナイトや珪藻土など非動物由来の物質を使用し、時間をかけて濁りを沈殿させて造る。

ブドウを育て収穫し、アルコール発酵をさせてワインを造るという工程はこれまでと同様で、発酵後のワインの濁りを取り除く「清澄」と呼ばれる過程の部分がヴィーガン対応になったということだ。「ヴィーガン対応にすることで、一般的に味わいへの変化はございません」とのことだ。

近年、健康や環境問題への意識の高まりから世界的にヴィーガンの需要は増えている。日本でも、食生活でベジタリアンもしくはヴィーガンに取り組んでいる人が増加傾向にあるという調査結果があることから、ヴィーガンワインは益々注目されていくだろう。

大注目! 今年からヴィーガン対応のボージョレ・ヌーヴォー

11月19日に解禁したボージョレ・ヌーヴォー。昨年好評の「ラブレ・ロワ社」のボージョレ・ヌーヴォーの一部商品を、今年から初めてヴィーガン対応に変更した。

スタンダードなボージョレ・ヌーヴォーは、フランス農業省からサステナブルな環境づくりに配慮したことを認められた「HVE認証」を受けているワインだ。

「酸化防止剤無添加」のヌーヴォーや、ブドウの凝縮感をより一層楽しめる「リッチ・プレス」、ロゼの辛口ヌーヴォーの「ロゼ フリーラン」など、上記写真の4品種5アイテムが今年からヴィーガン対応となった。

一度目にしたら忘れられない華やかなラベルだが、こちらは「青山フラワーマーケット」とのコラボレーションで、今年で4年目を迎える。食卓も心も一瞬にして華やかにさせてくれるので、自宅用にもギフトにもピッタリだ。スーパーなどでチェックしてみて欲しい。

ラブレ・ロワ社 ボージョレ・ヌーヴォー

10月6日発売のスペイン産オーガニックワイン「パラ・ヒメネス」

次に、1993年からスペインのラ・マンチャ地方でオーガニックワインを造り続けている、オーガニック専門ワイナリー「パラ・ヒメネス」をご紹介する。

今でこそオーガニックワインは注目を集めているが、20年以上前からいち早くオーガニックに取り組み続けているオーガニックのパイオニアがパラ・ヒメネスだ。700haもある畑は100%が自社畑で、100%自然なワイン造りを信念としている。

新発売の3商品は、オーガニック認証のみならず、より地球環境に配慮した「ビオディナミ認証」も取得し、さらにヴィーガンに対応する。

「ビオディナミ」とは、オーガニック農法よりさらに踏み込んだ、非常に手間暇がかかる農法だ。化学合成された肥料や農薬を使わず、天体の動きを見ながら独自の調合剤を使用して畑作業を行う。昆虫や動物との共生も大切にし、厳格なルールに基づいて行われている。

パラ・ヒメネスでは、羊の糞を肥料にしたり、がちょうに雑草を食べてもらったりするなど、動物の力を借りながらブドウ造りを行っている。

自然環境と調和した「ビオディナミ農法且つヴィーガン対応」のワインは、まだまだ日本では珍しいだろう。筆者の試飲レビューをご紹介する。

パラ・ヒメネス シャルドネ 2019[オーガニック](価格1000円)

グレープフルーツの香りや、ソーヴィニヨン・ブランを思わせるハーブや緑の香りも感じる。緑豊かな畑を想起させる香り。ミネラル感もあり、ワインはきらめくように透き通っている。熟した柑橘の味わいや、酸味とスパイシーな香りも感じられる辛口の白ワイン。

パラ・ヒメネス カベルネ・ソーヴィニヨン 2019[オーガニック](価格1000円)

カシスやブラックベリーの黒系果実に、胡椒や土っぽい香りもある。フルボディとのことだが、渋みは穏やかでミディアムボディくらいに感じる。2019年ヴィンテージなので、味わいも若々しく気軽に楽しめる赤ワインだ。


パラ・ヒメネス カベルネ・ソーヴィニヨン樽熟成[オーガニック](価格1300円)

ブルーベリーやブラックチェリーの香りと、土っぽさやトリュフのような香りもある。先ほどのカベルネ・ソーヴィニヨンよりも、より凝縮した果実味と樽由来の甘みを感じ、余韻も長い。タンニンも滑らかで、食後にワインだけゆっくり楽しみたくなるような優美な1本。

よく見ると、童話「ブレーメンの音楽隊」がラベルに描かれている

どれもデイリーワインにぴったりな親しみやすい味わいだが、驚くのがその価格だ。非常に手間暇かけて造られているのに、なぜ1本約1000円での販売が可能なのか、担当者に聞いた。

「パラ・ヒメネス社は商業的なワイン造りというより、自然環境に配慮したワインをもっとたくさんの方に飲んでいただきたいという想いでワイン造りを行っています。当社としてもその想いに応えるべく、日本での販売価格はワイナリーとミーティングの上、決定しました。パラ・ヒメネス社と当社の想いから実現した価格でございます」

最後に、ワイン市場におけるヴィーガンワインの可能性や、サッポロビールがオーガニック、ビオディナミ、ヴィーガンワインの取り扱いを今後さらに増やすのか質問した。

「ヴィーガンの方は今後も増えると予測しており、多様性への対応という意味でヴィーガンワインも増えると考えます。

現在はオーガニック・ビオディナミ、ヴィーガン対応だからという理由だけでブランドを増やす予定はございません。まずはワインとして素晴らしい商品であることが大事です。加えて上記要素を兼ね備えているのであれば、優先的に取扱いを増やすことを検討したいと考えています。

また、既存取扱いブランドでも仕様変更等で上記要素を満たす商品も増えていくと思います。そのような商品が増えていくことを当社としても既存ワイナリーに期待しています」

スーパーで見かけるオーストラリアワインの[イエローテイル]も、一部商品を2020年11月より順次ヴィーガン対応に切り替えている。

ワイン業界で活発な動きが広がる「ヴィーガンワイン」。気になる方は試してみてはいかがだろうか。

(番外編)イベントシーズンを華やかに!11月4日発売の「ヌヴィアナ カバ<ブリュット>」(参考小売価格1100円)

シャンパーニュと同じ製法の「瓶内二次発酵」で造られるCAVA(カバ)を初めて誕生させたコドーニュ社。スペイン国内カバNo.1ワイナリー(※)コドーニュ社から、「ヌヴィアナ カバ<ブリュット>」が新発売となった(こちらはヴィーガン対応ではない)。

(※)Nielsen2020 2019年スペイン国内におけるカバ販売金額において。

「若年層を主なターゲットにして造られ、流行に合わせた“キレ味抜群の辛口スパークリング”になっております。

シャンパーニュ製法と同じ瓶内二次発酵の本格派ながら、ワイン新規ユーザーにも飲みやすいモダンスタイル。魚介のマリネなどはもちろん、鍋や焼き鳥など普段の和食とも合わせやすいです」と担当者はおすすめしてくれた。

りんごや洋梨の香りがあり、細かくまっすぐに立ち上がる泡が綺麗だ。キレがありすっきりと軽快な味わいだが、余韻にナッツやアーモンドの香ばしさを感じる印象深い1本。

お手頃価格でありながら本格的なカバは、誰にでも好かれる味わいだろう。

※記事内でご紹介したワインは全て税抜価格です。

【取材協力】
サッポロビール株式会社

取材・文/Mami
(一社)日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
https://mamiwine.themedia.jp/

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