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砂丘だけじゃない!街中にコナンや鬼太郎があふれる鳥取の魅力再発見の旅

2020.12.09

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

鳥取県と聞いてイメージするものは?鳥取県が行ったイメージ調査(平成30年)では、「鳥取砂丘」が圧倒的で、中国地方最高峰の「大山」、特産物の「二十世紀梨」「カニ」など、豊かな自然に恵まれた、おいしいものが豊富なイメージを持つ人が多い。

トレンド探検隊は、東部の鳥取エリア、西部の米子・境港エリアを1泊2日で訪れ、鳥取の魅力を探訪してきた。その様子を2回に渡りレポートする。

東部/鳥取エリア

鳥取砂丘を筆頭に、国立公園に指定されている浦富海岸、紅葉が見事な智頭町にある芦津渓谷、中国地方では、大山に次ぐ高峰の氷ノ山など、鳥取東部は自然豊かな風光明媚なエリア。

○鳥取砂丘

鳥取といえばだれもが真っ先に思い浮かべる鳥取砂丘。東西16㎞、南北2.4㎞にわたる日本最大級の砂丘で、年間130万人以上の観光客が訪れる鳥取県を代表する観光地。代表的なスポットが「馬の背」。鳥取砂丘の起伏の大きさがわかる場所で、標高46mの砂の山は迫力満点だ。

「馬の背」を登りきると眼下に日本海が広がる。砂丘入口階段と馬の背の頂上までゆっくり歩いても往復30分ほどだが、砂場で起伏もあるので、自分のペースで散策するのがおすすめ。さらに広い範囲を散策する場合は、砂丘内に100m間隔で立てられている杭が番地を示しているので、こちらで位置を確認しながら歩こう。

砂丘入口には「鳥取砂丘ビジターセンター」があり、地図やガイドなどの情報収集や、砂の織り成す美しい映像が見られるミニシアターもあるので、ぜひチェックをしてみて。建物外には足洗い場もあるので、砂まみれになったときはこちらを活用しよう。

○砂の美術館

砂の美術館」は砂の彫刻を展示する世界初の美術館。毎年テーマを変えて砂像の展示を行っており、2006年の「イタリア・ルネサンス」からスタート、現在の「チェコ&スロバキア編」が第13期展示となる。

砂像の材料は砂と水のみ。凝固剤や軸は一切使用せず、木枠を組み立て、その中に砂と水を入れて転圧機で叩いて固める。数日後に木枠を外し、そこから数種類のコテを使って慎重に彫り刻んでいく。第13期展示では世界10か国17名の砂像彫刻家が作品を制作。作品のスケール、緻密さは息の飲むほどで、鳥取砂丘を訪れた際はぜひとも立ち寄りたいおすすめスポット。

○鳥取砂丘コナン空港&山陰本線コナン列車

「名探偵コナン」の作者、青山剛昌さんの出身地は鳥取県北栄町。鳥取空港を全国に発信するため、2015年から愛称「鳥取砂丘コナン空港」の使用を開始し、空港内のいたるところにコナンがいる。

鳥取駅から米子駅まで、山陰本線の快速「とっとりライナー」で移動したが、こちらもコナンイラスト列車!「まんが王国とっとり」の建国を記念して2012年に運行を開始。2019年にイラストをリニューアルし、現在は青の「コナン&怪盗キッド」と赤の「新一&蘭」のデザイン。列車内のトイレ入口にはコナンのイラストと工藤新一のシルエットが描かれている。

青山剛昌ふるさと館」最寄りの由良駅の愛称は「コナン駅」で、駅構内もコナンであふれている。周辺には「コナン通り」や「コナンの家 米花商店街」があり、ふるさと館一帯はファンの聖地になっている。

○たくみ割烹店

鳥取駅から徒歩3分ほどに所にある「たくみ割烹店」は、「鳥取民藝美術館」と、“民芸のプロデューサー”としてその名が知られる、鳥取出身の吉田璋也さんが始めた「たくみ工芸店」の並びにあり、鳥取和牛や鳥取産の食材を、民芸の器で提供する名店だ。

鳥取和牛を薄く切ったものを「火焙子(ほうこうず)」という鍋でくぐらせていただくしゃぶしゃぶ「鳥取和牛のすすぎ鍋」(4200円~)はぜひ味わいたい逸品。また、手軽に楽しめるランチも大人気で、観光客だけではなく地元の方も多く来店し、昼時はにぎわいを見せる。

ランチで人気のメニューは、鳥取和牛を使った「みそ煮込みカレー」、「ハヤシライス」(各1100円・大1300円)、カレーとハヤシの「ハーフアンドハーフ」(1200円・大1400円)、「牛丼」(1320円)など。私はお店の方から“隠れ人気メニュー”だと教えていただいた「すじ煮込み定食」(1100円)をいただいた。

牛すじをとろとろになるまで煮込んでおり、口の中でほろりとほどける。鳥取和牛の特徴とのことだが、脂身も入っているのにさっぱりした味わいでくどさがまったくない。牛すじ煮込みは濃い味付けのものが多いが、こちらはだしを活かした上品な味付けで、煮込みすぎていない野菜との組み合わせも良く素材感も味わえる。鳥取和牛の肉のおいしさが味わえるランチとして、個人的に強くおすすめしたい。

デザートはコーヒー、ヨーグルト、季節のフルーツから選べる。この日のフルーツは鳥取県の特産柿「花御所柿」。

西部/米子・境港エリア

中国地方最高峰の「大山(だいせん)」、海から湧く温泉「皆生温泉」があり、城下町巡りも楽しめる米子、日本有数の水揚げを誇る水産都市であり、「水木しげるロード」「水木しげる記念館」のある妖怪の町としても知られる境港がある西部地域。米子については後編にて紹介し、今回は境港を取り上げる。米子鬼太郎空港から水木しげるロードのある境港駅まで車で15分。空港からすでに「妖怪の町」を演出している。

○水木しげる記念館

境港市出身の漫画家・妖怪研究家の水木しげるさんの記念館がオープンしたのは、水木しげるロード誕生から10年後の2003年。水木さんは2015年に93歳で亡くなったが、生前、記念館を訪れた際に壁に描き残した“作品”が館内の随所に残されている。

紙芝居作家、貸本漫画家といった下積み時代を含めた作品の紹介、「ゲゲゲの鬼太郎」の魅力を紹介するコーナー、妖怪研究に関する写真や資料、妖怪の立体像展示、水木さんの生涯など、水木ワールドが総括的に楽しめる構成となっている。

目玉おやじの以前の姿や、母親、妻、妹の存在、貸本時代の鬼太郎に左目がある“作画ミス”など、鬼太郎や目玉おやじの知られざる秘密が書かれたパネルは目からウロコ。

「鬼太郎は幽霊族の父と人間の母から生まれたハーフ。母親は鬼太郎をお腹に残したまま亡くなり、鬼太郎は土葬された母親の墓から這い出てきたという設定。だから最初のタイトルは『墓場鬼太郎』だった。少年マガジンで連載が決まり、ダーティーヒーローだった『墓場鬼太郎』が、子ども向けの『ゲゲゲの鬼太郎』として正義の味方に転換することに。

水木先生の本名は『むらしげる(武良茂)』だが、しげるがなかなか言えなくて『げげる』と言っていたことからあだ名が『げげ』となり、ここからゲゲゲの鬼太郎と名付けられた。

左目のことを編集者が訊ねると『忙しくて間違えたんだ。面白さは変わらないから黙って読め』と答えたのは、水木先生らしいエピソード。同じ時期に2つの雑誌に連載していたため、鬼太郎には最初から片目しかないものと、生まれたときは両目があったという異なる2つの設定があった。おそらく当時は、50年後までアニメになってみんなが見ているなど予想もできなかっただろうし、この時代はまだ貧乏生活から抜け出していなかったので、少し内容を変えて同時連載していたのではないか」(水木しげる記念館 館長 庄司行男さん)

妖怪の立体像を展示している「のんのんばあとオレ」は妖怪好きにはたまらないが、あまりのリアルさに泣きだす子どももいるのだとか。「妖怪洞窟」は日本に伝わる妖怪を立体像にして展示。音楽とライトの演出もあり、見ているだけで楽しい。

「妖怪ひろば」には、日本全国に伝わる妖怪を各都道府県からひとつずつ紹介する「全国妖怪大地図」がある。有名な妖怪ではなく二番手ぐらいの知名度の妖怪をピックアップしているそうだが、熊本県の「アマビエ」はコロナ禍の今年大ブームになり、ここで写真を撮る人も多い。一反木綿のトリックアートもあり、一反木綿に乗って飛んでいるような記念写真が撮れる。

○水木しげるロード

境港駅から水木しげる記念館までの全長約800mの「水木しげるロード」は1993年に誕生、2018年にリニューアルオープンした。昭和レトロの雰囲気の通りには、道の両側に177体の妖怪ブロンズ像がある。おなじみの妖怪たちと並んで、水木しげる夫妻の像も。177体すべてを写真に収める妖怪マニアも数多く訪れる。土産店やカフェが立ち並び散策するにはもってこいのコースだ。

○水木しげるロード沿いにあるおすすめカフェ・グルメ

「苺一縁」~昨年11月にオープンしたいちご専門のスイーツ店。鳥取県米子市に本拠を置く農業法人「シルクファーム」が運営しており、1年を通じて農園で収穫されるいちごを使った“映える”メニューが人気。スイーツで一番人気は「ゴロゴロいちごパフェ」(600円)、ドリンクで人気は「いちごみるく」や「ストロベリーラッシー」(各500円)。私はさっぱり味が欲しかったのでラッシーをチョイス。ごろごろとしたいちごがたっぷり入った甘酸っぱくさわやかな味わい。テラス席があるので、散策の途中に休憩を兼ねて立ち寄ってみるのもいいかも。

le thé 池屋」~水木しげる記念館のすぐ近くにあるカフェ。イチオシメニューは「岸田牧場」の牛乳を使った「牛乳ソフト」(牛乳ソフト・ミックス・抹茶ソフト各450円)で、大山のふもとで無農薬の牧草を食べて育った乳牛のミルクを使った絶品ソフトクリーム。コクがあるがさっぱりとした味わいで牛乳のおいしさが凝縮。

かにじまん」~水木しげる記念館の向かい側にある、海鮮料理を提供する食事処。運営母体の梅﨑水産は松葉ガニ、紅ズワイガニ漁の大型船を保有しており、網元が届ける新鮮なカニ料理が楽しめる。

ディナーではカニのコースメニューがあるが、ちょっと贅沢なランチをしたいときはランチのカニメニューがおすすめ。境港産の紅ズワイガニと丼がセットになった「どんぶりセット」(3500円)は蒸しカニが丸ごとついてくる豪華さ。この日は仕入れの関係で小ぶりの松葉ガニのセット(2750円)だったが、食べ応えは十分。丼メニューは好きなものから選べるが、カニちらし丼を選べば、蒸しカニ、カニの味噌汁、カニ大福とまさにカニ尽くし。

すなば珈琲」~ダジャレ発言など親しみやすいキャラクターとして知られる平井信治知事の「スタバはないがスナバはある」で、日本で唯一スターバックスコーヒーのない県として知られるようになった鳥取県。スナバ発言が店名の由来になった「すなば珈琲」が、鳥取駅前と国府町に2店同時に開店したのが2014年だが、翌2015年には鳥取県初のスターバックスコーヒーがオープン。しかし逆境(?)を逆手に取り、「すなば珈琲 大ピンチキャンペーン」を展開するなど、認知度は徐々に拡大。現在は鳥取県内外に11店舗を擁している。

今回の鳥取訪問でも「"新"鳥取駅前店①」(水曜定休日で閉っていた)、「鳥取砂丘コナン空港店②」、「水木ロード店③」の3店舗を発見。水木ロード店で看板メニューの「砂焼きコーヒー」(385円)をオーダーしてみた。ブラジル産コーヒー豆を鳥取砂丘の砂で焙煎した、クセのない飲みやすいコーヒー。

○千代むすび酒造 岡空本店

境港の蔵元「千代むすび酒造」は、水木しげるロード沿いの観光地にある酒蔵。創業は1865年(慶応元年)、1954年の会社設立から今年で66周年を迎えた。日本酒にとどまらない総合酒類メーカーとして、豊富な商品ラインナップが特長だ。

日本酒は、鳥取県産の酒造好適米「強力」を使っている「千代むすび 強力」がメインで、大吟醸、純米吟醸、純米と各ラインナップがある。

鳥取県産の米と米麹を原料に、瓶内二次発酵してから濁りを取る“デゴルジュマン”の手法を用いた「SORHA」は、和食だけでなく洋食とも相性の良い日本酒スパークリング。

燗酒にするとさらにおいしさが味わえる、3年熟成の「千代むすび 純米完熟古酒」は、うなぎの名店「野田岩」で定番酒になっている。

千代むすび酒造は輸出にも力を入れており、扱いやすい270ml缶の日本酒スパークリングも。缶製品については日本酒や、柚子リキュール、ジントニックなどRTDドリンクのも企画中とのこと。また、お土産にぴったりの「鬼太郎」ラベルの日本酒も扱っている。

2017年に蔵元に加わった、蔵人であり、娘婿で次期社長の岡空聡さんが、オールドスタイルの日本酒だけにこだわらない新商品の開発に取り組んでいる。日本酒、焼酎のほか、リキュール、ノンアルコールの甘酒に加え、昨年は「千代むすび クラフト・ジン 因伯人(Impact)」、今年は「千代むすび クラフト・ウォッカ 炎人(ENGINE)」といったスピリッツもリリース。来年はウイスキーも予定している。

「焼酎造りで使う蒸留器があることと、焼酎で長年培った蒸留技術を応用することで生まれたのがクラフト・ジンやウォッカ。うちは25年前から輸出も行っており、売上の2割は輸出。昨年も海外に商談で15回行ったが、現地で見聞きしてくる情報もあって、次にこの酒が人気になるのではないかというトレンドを商品づくりにも反映させている。

日本酒は国内外共に伸び悩んでいるのが実情。精米歩合で価値が決まる日本酒の中で、削り以外の価値を見出す商品を作りたいと、寝かせる年数で価値が出る熟成古酒や、スパークリングのような付加価値をつけた商品を開発している」(岡空さん)

健康志向の高まりからここ数年注目されている甘酒も充実。鳥取県の新ブランド米“星空舞”を使用した「千代むすび 糀甘酒 星空舞」や、今年11月に新発売された「GABA米 糀甘酒」は世界初のGABA(ギャバ)米を使用した糀甘酒。JA鳥取と協力して生まれた商品で、

GABA成分を米の中まで浸透させた、鳥取県産のGABAライスを使った高付加価値の甘酒だ。

【AJの読み】海・山・温泉・スナバ、コナンに鬼太郎と引き出しがたっぷりの鳥取県

有名な観光スポットを実際に訪れると、写真や映像で見たイメージと違う“がっかりスポット”だったというのはよく聞く話だが、鳥取砂丘もそうなんじゃないか?と実はひそかに思っていた。

しかし、馬の背の砂の壁をふうふう言いながら登り、頂上から日本海を眺める爽快感は格別だった!広い砂丘には見どころスポットが点在しており、場所、時間帯によってさまざまな表情を見せるのだろう。ベタな観光地と侮ることなかれ。鳥取砂丘は時間を作ってゆっくりまわりたい。

スナバだけあって靴の中が砂まみれになるのが悩みどころだが、ワークマンの「FieldCore LIGHT スリッポン」で砂丘を散策したところ、まったくと言っていいほど砂が入らず快適だった。軽くて歩きやすく、砂丘散策におすすめ。

日本有数の水揚げ量を誇る境港はやはり海産物がおいしい。境港魚市場に隣接する「境港水産物直売センター」は、魚介類を扱う14店舗が集積。旬のカニをメインに高級魚のノドグロなどが並ぶが、地元のタクシー運転手さんのおすすめは「境港サーモン」。お土産に購入しムニエルにしたが、しつこい脂感がなく白身魚のようなさっぱりとした味でおいしい!いろいろな料理にアレンジできそう(もっと買ってくればよかった…)。

海・山・温泉・スナバ、コナンに鬼太郎、鳥取和牛に境港の魚介のグルメ、また近年は、どの市町村からも天の川が見えて流れ星も見えやすい「星取県」としてもPRしている鳥取県は引き出しがたっぷり。テーマを決めてまわってみるのも面白いかも。

文/阿部純子

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