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ロボット掃除機「ルンバ」を生み出した男、コリン・アングルの新しいものづくり論

2021.01.11

未来への夢継続期

ロボット掃除機『ルンバ』を世界累計3000万台以上販売し、大ヒットを収めた米アイロボット社のCEO、コリン・アングル氏。彼がいかに「共創力」を身につけ、育み、活用して成功を収めたのかを綴った本『「ルンバ」を作った男 コリン・アングル「共創力」』の中から、いくつかの印象的なエピソードを紹介しよう。

Colin Angle

Colin Angle
アイロボット社共同創業者、会長兼CEO。3歳で自宅のトイレを修理した逸話を持ち、エンジニアでありながらスポーツやアウトドアにも精通。マサチューセッツ工科大学で電気工学とコンピューター科学の学位を取得後、1990年にアイロボット社を設立。2002年に世界で初めて商業的成功を収めた実用的なロボット掃除機の『ルンバ』を発売したほか、福島第一原子力発電所事故の際に災害復旧用のロボットを提供するなど、社会的な貢献も行ないながら現在に至る。

今、求められるリーダー像と「共創力」

 ロボット掃除機のトップブランドのアイロボットは、創立30年を迎えてもスタートアップ精神を忘れず、未来へと走り続けている。

 この類い稀な会社を率いるコリン・アングル氏は、オープンマインドで全社的な共感を得ながらビジョンを示し、共通善の実現のために歩んできた。今後も激しい変化が予想されるビジネス環境においては、どの企業にとってもバランス感覚に富む「共創力」で新たな道を切り拓く、彼のようなリーダーが不可欠といえる。

 ジャーニー(旅)に喩えられるその足跡は、事業の拡大と安定を目指す若き起業家や、 組織の硬直化に悩む企業のリーダーはもちろん、子供を創造的に育てたい親にとっても大いに参考になるだろう。

共創力の躍進とその先

米国から世界一厳しい日本市場へと進出したアイロボットは、製品の改良を続けながらビジネスを拡大。コリンは、並行して地域や社会の未来のための活動にも力を注ぐ。

【『ルンバ』成長期】世界一厳しい日本市場への進出で製品の質と機能がさらに向上

 もちろんロボット開発には自信があったが『ルンバ』の開発や販売には乗り越えるべき様々な壁が立ちはだかった。例えば、ロボット掃除機は一般の掃除機に比べて1日当たりの稼働時間が長いため、はるかに高いレベルの耐久性が求められる。あるいは、最初は販売ルートが限られていたので自社で通販サイトを用意したところ、初日から注文が殺到して喜んだのも束の間、それまでは大量の製品を一度に発送したことがなかったので、対応に追われたことなど。

 そして、品質や機能の大切さをコリンに再認識させたのが、日本市場への進出だった。「日本市場で成功をつかむために求められる品質の重要性を理解するだけでも、私たちにとっては文化的なチャレンジでした。パッケージを収めた配送用の外箱に凹みがあるだけでも問題となるので、日本向けには配送用の箱をさらに保護する箱まで用意して出荷を始めたほどです」

 日本の販売パートナーやユーザーからのフィードバックも大いに役立ち、例えばダニやアレルゲンの除去性能の向上や、床を這うケーブルなどの障害物の影響の軽減、スマートフォンとの連携機能などは、日本からのアドバイスによって実現されたものだった。『ルンバ』は、まさに完全性を求める日本人の心とアメリカのイノベーションとの融合により進化を続けてきたのである。

『ルンバ』成長期

今年8月にアプリを大幅にアップデート。使いやすさを追求。

『ルンバ』成長期

『ブラーバ m6』は『ルンバ s9+』と連携し、人の手を介さずに拭き掃除を行なう。

『ルンバ』成長期

部屋の大きさを判断し自ら充電も行なう『ルンバ・ディスカバリー』(2004年)。

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