
「自転車で車道を走ることを危ない」と思う自転車利用者は95.2%
当然だが、自転車に乗る際には自動車同様に多くの交通ルールが存在する。
しかし、自転車は歩道ではなく車道の左側を通行することが義務付けられているが、街中で歩道や車道の右側を走る自転車を見かける機会も多い状況がある。
そこで自転車向け保険を取り扱うau損保は、自転車利用者が自転車で車道の左側を通行することについてどのように考えているのかを調査した。
自転車で車道の左側を通行しなければならない法律
道路交通法第17条、第18条により、原則として自転車は、歩道と車道の区別のある道路では車道の中央から左側部分の左端を通行しなければならないと定められている。
自転車利用者1,000人にこの法律を知っているかどうかを尋ねたところ(単一回答)、「知っている」63.3%(633人)、「なんとなく知っている」30.4%(304人)を合わせると、計93.7%(937人)となった。
また、自転車利用者1,000人に、自転車で車道を走ることを危ないと思うかどうかを尋ねたところ(単一回答)、「危ないと思う」61.1%(611人)、「やや危ないと思う」34.1%(341人)を合わせると、計95.2%(952人)だった。
自転車は車道の左側を走らなければならないという法律を知っている自転車利用者が多数
いる一方、大半の人が自転車で車道を走ることを危ないと思っていることが分かる。
年代別に見てみると「危ないと思う」と答えた割合は、20代49.5%(99人)、30代55.5%(111人)、40 代69.0%(138人)、50代57.5%(115人)、60代以上74.0%(148人)となった。60代以上は20代よりも24.5ポイント高くなり、自転車で車道を走ることについて危険を感じている人が多いという傾向が出た 。
自転車で車道を走ることを危ないと思う理由「自動車との間隔が近いから」 85.8%
自転車で車道を走ることを「危ないと思う」もしくは「やや危ないと思う」と答えた自転車利用者952人を対象に、危ないと思う理由を尋ねたところ(複数回答)、「自動車との間隔が近いから」が85.8%(817人)と一番多い結果となった。
次いで「後ろから来る自動車が見えにくいから」71.6%(682人)、「自動車の通行スピードが速いから」68.8%(655人)、「駐停車している自動車を避けるのが怖いから」62.8%(598人)、「交差点で左折してくる自動車が怖いから」51.3%(488人)、「異素材部分(側溝のふたやマンホール、道路上の白線など )で滑るから」40.5%(386人)が続いた 。
今回の調査では 、自転車利用者の多くが、自転車は車道の左側を走らなければならないことを知っているものの、実際に自転車で車道を走ることに関しては、危ないと感じている人が大半だということが分かった。
しかしながら、au損保が2020年3月26日に発表した調査においては、東京都の自転車事故未遂および自転車事故経験者755人にその発生場所を尋ねたところ(複数回答)、トップは「歩道」46.9%(354人)、次いで「自転車専用レーンがない車道」31.4%(237人)と、車道よりも歩道での事故の方が多いという結果だった 。
【調査概要】※au損保調べ
調査方法:インターネットによるアンケート調査
対象者:自転車利用者
対象地域:全国
回答者数:1,000人
実施時期:2020年7月3日~2020年7月6日
構成/ino.