
「テレワーク」や「時短勤務」など2020年は勤務時間、勤務スタイルに変化のあった人は多い。今回レイ・フロンティアは推定データの1つ、推定勤務地をつかって勤務時間の変化を調査した。
勤務時間は機械学習を用いて独自の方法で推定している。
コロナの影響は?「勤務時間の変化」に関する分析データ
「推定勤務地」「滞在時間」を密度曲線で表した。山が高いほど、対象の滞在時間に該当する人の割合が多いということになる。
まずは月別のデータから。
見やすいように3か月ずつに分けた。
2月3月はほぼ同じ傾向に。4月は2月3月と比較して500分(8時間20分)前後の人が微増している。残業せずに定時で帰宅した人、やや早めに帰宅した人が微増したのかもしれない。
5月~7月にかけては200分(3時間20分)~250分(4時間10分)の人が増加、500分(8時間20分)~650分(10時間50分)の人が減少している。
次に男女別の違いをみた。
男女共に4月は500分(8時間20分)前後の人が増加している。増加の割合は女性の方が大きく、早め、もしくは定時で帰宅した人が多かったのかもしれない。
後半の6月7月は男女共に200分(3時間20分)~250分(4時間10分)の人が増加。500分(8時間20分)を超えると男女の動きに差が出ている。
男性は一定の動きをしており、6月7月に500分(8時間20分)以上の人が減少。女性は500分(8時間20分)前後の人が6月に減少したが、7月になると再び増加。また、700分(11時間40分)以上の人は6月7月共に減少傾向にある。
半日程の時短労働が大きく増加し、逆に1日8時間を超える労働を選択している人は減少している。女性に関しては定時上がり、又はやや時短労働の層が6月に一度減少しているが、7月に再び労働時間を短くする人が増加していた。
期間:2020年2月~2020年7月
推定勤務地:東京都 世田谷区(勤務地が世田谷区と推定された人)
年齢:25才以上60才未満
曜日:平日
調査元:同社アプリSilentLogより収集したデータに匿名化処理を施したもの
構成/ino.