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派遣社員も派遣先企業も「テレワーク経験の有無」が生産性向上に大きく影響

2020.11.19

「業務の進み具合」「業務指示のわかりやすさ」はテレワークのほうが良くなる?

テレワーク導入の目的もコロナ前と後に導入した企業では異なる。目的を「生産性の向上」とすることが重要だ。

今回、リクルートスタッフィングの「テレワーク実態調査」により、派遣スタッフ、派遣先企業ともに「テレワーク経験の差」によって生産性の向上に大きな影響があることが明らかになった。

派遣スタッフの約9割、企業の約8割がコロナをきかっけに初めてテレワークを実施

テレワークを実施した派遣スタッフに、今回のテレワークとは別のテレワーク経験の有無を聞いたところ、「経験したことがない(91.7%)」と回答。また、派遣先企業のテレワーク導入時期については、「コロナ後に導入した」という回答が約8割を占め、派遣スタッフ、企業ともにコロナを機に初めてテレワークを経験、導入したことが分かった。

派遣スタッフ

 

派遣先企業

テレワーク実施前の派遣スタッフは、「自宅の仕事環境」、「業務効率や業務上のコミュニケーション」における不安があった

派遣スタッフのテレワークを経験する前の不安について聞いたところ、「自宅の環境で仕事ができるのか(54.5%)」、「自宅でもオフィス同様の成果が出せるのか(50.2%)」「指揮命令者とのコミュニケーションがとれるか(40.5%)」など、業務効率やコミュニケーションへの不安があった。

テレワーク実施前の派遣先担当者は、派遣スタッフのマネジメントにおいて、業務効率、業務管理、コンディション管理、業務上のコミュニケーションなどの不安があった。

一方、派遣先担当者へ派遣スタッフのマネジメントにおける不安を聞いたところ、「時間を持て余してしまうのではないか(58.5%)」 「相手の気持ちや思っていることが分かりにくくなる(56.2%)」 「パフォーマンスを正確に評価できるか(56.1%)」「メンタルケアや心身のコンディション掌握ができるか(54.4%)」など、多岐にわたる不安があった。

派遣スタッフの約4割が「オフィスの方が業務が進む」、約6割は「どちらともいえない」「在宅の方が業務が進む」と回答

業務の進み具合について、オフィス勤務と比較してどうかを派遣スタッフに聞いたところ、約4割が「オフィスの方が業務が進む」と回答したが、約6割は「どちらともいえない」「在宅の方が業務が進む」と回答している。

また、業務指示のわかりやすさについても、約4割が「オフィスの方が業務指示がわかりやすい」、約6割は「どちらともいえない」「在宅の方がわかりやすい」と回答。初めてテレワークを経験した人が多い中、オフィスの方が良いという回答は多くあるものの、半数以上はオフィスと変わらず仕事が行えていることがわかった。

派遣先担当者の15.6%が「在宅の方が業務効率悪くなった」、約8割は「どちらともいえない」「在宅の方が業務効率が良くなった」と回答

テレワークで派遣スタッフのマネジメントを行う派遣先担当者に、業務効率についてオフィス勤務と比較してどうかを聞いたところ、15.6%が「在宅の方が悪くなった」、約8割が「どちらともいえない」「在宅の方が良くなった」と回答している。業務指示のしやすさについては、 25.6%が「在宅の方が悪くなった」、7割強が「どちらともいえない」「在宅の方が良くなった」と回答。

本人とのモチベーションについては、31%が「在宅の方が悪くなった」、 約7割が「オフィスと変わらない」「在宅の方が良くなった」と回答しており、こちらもオフィスの方が良いという回答は一定数あるが、初めてテレワークで派遣スタッフのマネジメントを経験した人が多い中、半数以上はオフィスと変わらず仕事が行えている様子がうかがえる。

コロナ前からテレワークを導入した企業は、コロナ後に導入した企業に比べ、業務効率、業務指示、コミュニケーションが「オフィスよりも在宅の方が良くなった」という回答が多い。また、派遣スタッフと正社員をマネジメントする上で、上記の傾向に差はない。

オフィスと在宅での派遣スタッフのマネジメントの差について、派遣先の担当者に質問したところ、コロナ前にテレワークを導入した担当者は、テレワークの方が、「業務効率が良くなった(55.3%)」「業務指示がしやすさが良くなった(46.8%)」「本人との日々のコミュニケーションが良くなった(51.1%)」と全ての項目で、コロナ後に導入している企業に比べてテレワークの方が良くなったという回答が多くなり、経験の差により生産性の向上に大きく影響していることがうかがえる。また、テレワークで正社員をマネジメントすることに関しても同様の質問をしたところ、派遣スタッフと変わらないことが分かった。

 

コロナ前からテレワークを経験した派遣スタッフは、コロナ後に経験した派遣スタッフに比べ、業務の進み具合、業務指示のわかりやすさが「オフィスよりも在宅の方が良くなった」という回答が多い。

コロナ前にテレワークを経験した派遣スタッフは、「在宅の方が業務が進む(45.1%)」「在宅の方が業務指示がわかりやすい(16%)」と両方の項目で、コロナ後に経験した派遣スタッフに比べて、テレワークの方が良くなったという回答が多くなり、経験の差により生産性の向上に大きく影響していることがうかがえる。

テレワーク希望の理由は、派遣スタッフは経験時期によらず、「通勤ストレス軽減」「オフィスと同じように働ける」、派遣先は、コロナ前に導入した企業は「本人のモチベーション向上」「スキルの高い人材確保」コロナ後に導入した企業は「全社的に方針がでている」と、経験時期によって、理由が異なる。

テレワークを希望する理由を聞いたところ、派遣スタッフは「通勤でのストレスや疲労感がないから(76.2%)」「在宅でもオフィスと同じように働けるため不都合がないから(47.7%)」「会社より自宅の方が集中できるから(31.5%)」などが多くあがった。

派遣先企業は、コロナ前から導入した企業は「本人のモチベーションがあがるから(37.8%)」や「本人のモチベーションがあがるから(37.8%)」が主な理由だが、コロナ後に導入した企業では「全社的にテレワークの方針がでているから(38.4%)」が最も高く、テレワークの目的にも大きな違いが見られた。コロナ前から導入している企業は「生産性の向上」を目的として行っていることがうかがえる。

コロナウイルス収束後も、派遣スタッフの8割が「テレワーク希望」、企業の8割が「テレワーク推進意向」

派遣スタッフにコロナ収束後の働き方について質問したところ、78%が「収束後、通常に戻ったあともテレワークを希望する」と回答しました。派遣先企業にも収束後のテレワーク推進について質問したところ、86.4%が「収束後も推進していく」と回答し、テレワークを経験した派遣スタッフ、企業に関しては継続の意向が高いことが分かった。

 

テレワークの方が生産性が高い企業はITインフラ整備などのハード面を整備

生産性向上したと回答した企業、下がったと回答した企業で比較した結果、テレワークの方が生産性が高い企業はITインフラ整備などのハード面を整備していた。(PC・デジタルツール・共有フォルダ等)ITインフラなどの環境整備がテレワークで生産性向上を実現するポイントであることがわかる。

 

今回の調査により、テレワークは闇雲に導入するのではなく、「目的を生産性向上に置いた設計」と「テレワーク経験」が大事であることが明らかになった。

テレワークすることがゴールではなく、生産性を高めるためのツールがテレワークであることを認識するとともに、生産性向上のためにどういうテレワークが自社に最適かで設計し、経験を重ね、自社の最適解を探ることが大切だろう。

調査概要

調査目的:テレワークを経験した派遣スタッフおよび、派遣スタッフをマネジメントする派遣先担当者の、業務の生産性やコミュニケーションの変化など実態を把握することにより、テレワーク活用の在り方を考える。

調査対象:テレワーク経験のある20~60代男女の弊社派遣スタッフ n=7,093

テレワーク経験のある派遣スタッフのマネジメントをし、かつ自身もテレワーク経験のある、20~60代男女の派遣先担当者※ n=500

※経営層、管理職、一般の正社員。企業規模は従業員100人未満、100~299人、300~999人、1000人以上。
調査期間:派遣スタッフ)2020年6月24~30日
派遣先担当者)2020年7月8~10日
調査方法:インターネット調査

構成/ino.

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