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看護師が母乳育児成功のカギを握る、ニューヨーク大学Rory Meyers看護大学研究報告

2020.12.01

母乳育児、成功の鍵を握るのは看護師

母乳育児を成功に導く鍵は、出産中と出産後に母親が看護師から注意の行き届いたケアを受けられるようにすることだとする研究結果が、「MCN, The American Journal of Maternal/Child Nursing」9月/10月号に掲載された。

研究を実施した、米ニューヨーク大学(NYU)Rory Meyers看護大学のAudrey Lyndon氏は、「われわれの研究は、支援的な看護がどれほど母親と乳児の健康に長期的な影響を与え得るかを示す好例となるものだ」と述べている。

母乳は乳児にとって完全栄養食であり、乳児の免疫力の強化に役立つ。そのため米国では、出産入院中に母乳のみで新生児を育てる完全母乳育児は、病院での母親と新生児に対するケアの質を測る指標とみなされている。

出産後に授乳・育児をスムーズに行う上で欠かせないのが、看護師のサポートである。中でも母乳育児に対するサポートは重要で、看護師は母乳育児にまつわるさまざまなことを母親に教え、励ます。

そのほか、出産直後の母親と新生児との肌の接触を促す、必要に応じて母乳育児の専門家を紹介する、健康状態の良い母子を一緒に過ごさせるといったことも、看護師の仕事である。

今回の研究は、米国の3つの州にある36カ所の病院に勤務する看護師512人を対象にしたもの。看護師は、分娩中と出産後に必要な看護ケアを行う能力についての質問、および必要なケアを提供できなかった頻度に関する一連の質問に回答した。

また、対象者が所属する産科ユニットが、周産期のケアに関してAWHONN(女性の健康および産科・新生児看護協会)の定める看護師配置ガイドラインを遵守しているかをPerinatal Misscare Survey(周産期ミスケア調査)を使って調査した。

また、各病院での完全母乳育児率についても評価された。なお、AWHONNのガイドラインでは、出産の多くの部分で1人の出産者に対して1人の看護師、出産時には2人の看護師、出産後の最初の数時間には母親と新生児のペアに1人の看護師、出産後のケアには母親と新生児のペア3組ごとに1人の看護師の配置を求めている。

解析の結果、完全母乳育児率は平均53%(範囲13〜76%)であった。また、見逃されがちな看護ケアは、母親と新生児の肌と肌の触れ合いの促進、出産後1時間以内の授乳サポート、適切な産後回復ケアの提供の3つであった。

こうした看護ケアの見逃し件数は、完全母乳育児率が高い病院では少ないことが明らかになった。

さらに、高い母乳育児率は、AWHONNが定めるガイドラインの遵守と関連することも判明した。

こうした研究結果を受けて、この研究論文の筆頭著者であるKathleen Rice Simpson氏は、「複数の構造的要因が、母乳育児を成功させるための十分かつ適切なサポートを提供する看護師の能力に影響を与えているものと思われる」と指摘。

その上で、「病院や産科ユニットの文化、方針、コミュニケーション、適切な数の看護師の配置などを含むリソースの利用可能性、母乳育児の開始と維持に役立つ実践の促進――完全母乳育児を成功に導くには、これら全てが重要だ」と説明している。(HealthDay News 2020年10月21日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://journals.lww.com/mcnjournal/Abstract/2020/09000/Missed_Nursing_Care_During_Labor_and_Birth_and.5.aspx

Press Release
http://www.nyu.edu/about/news-publications/news/2020/october/nursing-care-after-childbirth.html

構成/DIME編集部

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