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ブルワリー直送のクラフトビールが樽生で飲める注目の宅配サービス「ビールの縁側」

2020.11.18

コロナ禍にあって、クラフトビールファンにとってうれしいことがひとつあった。クラフトビールのブルワリーが次々とオンラインショップをオープンし、これまで現地以外ではなかなか手に入らなかったビールが、オンラインで買えるようになったことだ。しかし、それはボトル。来年1月、樽生の宅配サービス「ビールの縁側」がスタートする予定だ。

3L入り、5L入りの樽で宅配

「ビールの縁側」サービスを運営するのは総合商社の原田産業。扱う商材はインフラから食品まで幅広い。その中で飲料容器を扱うメンバーが立ち上げた。

以前から海外サプライヤーから仕入れた樽を、国内の大手ビールメーカーに卸している。樽に関してはプロ。近年の日本のクラフトビール市場の広がりを見て、「何かクラフトビール市場のサービスができないか」(フードマテリアルチーム平田洋介さん)と、約1年半前から構想を練りはじめたという。

仕組みは、シンプルだ。

「ビールの縁側」のオフィシャルHPが注文プラットフォームになる。提携先のクラフトブルワリーは今のところ約30社だが、今後も増える見込みだ。提供されるビールの種類、料金、配送料は各ブルワリーが設定する。注文は樽単位で、3Lと5Lの2サイズから選ぶ。各ブルワリーから直送される。

3Lと5Lの樽。「ビールの縁側」は来年1月からスタート予定。

注文するには「ビールの縁側」の会員になる必要があるが、会費はない。月額制の定期便ではなく、単発の注文でOK。ここが既存のクラフトビールの樽宅配サービスとの大きな違いであり、ユーザーにとってのメリットだろう。

食卓に置いてもゴツクないデザイン。

エアブロック弁で空気をシャットアウト

樽は、もともと原田産業が海外サプライヤーから仕入れ実績のある樽だ。今回これに3Lという小サイズを追加。デザインも「いかにもビールというゴツイのではなく、女性にも楽しんでもらえそうな明るいデザインにした」(平田さん)。これなら食卓の上でも違和感なさそう。

注目したいのは、その樽の構造だ。生はいいけれど鮮度はどれほど保てるのか? グラウラーと比べてどうなの? という点について平田さんに聞いた。

樽は二重構造になっている。プラスティック製の樽に中袋が仕込まれて、この中にビールを注入する。中袋はガンマ線を照射して滅菌加工されたもの(菌を完全に死滅させている)。中袋がセットされた樽がブルワリーに届けられ、ブルワリーでビールが注入され、ユーザーに運ばれる。

「開栓してポンプから出てくるまでビールは空気に触れません。そのため酸化を防ぐことができるのです」と平田さんは説明する。

開栓するまで空気に触れてない構造。

開栓すると、空気の圧力でビールがポンプに上がる。これは醤油容器に見られるエアブロック弁と呼ばれる仕組みとほぼ同じだ。

空気中の菌は何であれ、ビールの劣化を招く。それがシャットアウトされ、酸素にも触れないとなれば、ビールの鮮度は高いレベルで保持されるだろう。これは期待できそうだ!

原田産業が「ビールの縁側」サービスの構想を練りはじめた2019年の時点から、パンデミックで世界の様相はすっかり変わってしまった。クラフトビールブルワリーの苦境は、春先から大して変わっていない。ブルワリーはオンラインショップを開くようになった。しかし、数人で回している小規模なブルワリーにとって、慣れないオンラインショップはそれだけで負担だし、タンクから瓶へのボトル詰めは設備投資が必要な上、作業は時間的にも大きな負担だと聞く。

「ビールの縁側」の樽生直送サービスを利用することで、手数料はかかるにしても、オンラインショップのストレスやボトル詰め作業の軽減が見込める。3L樽ならボトルの約9本分、5L樽なら15本分が1回で詰められる。この宅配サービスがブルワリーの売上増、コスト減というメリットにつながれば、それもクラフトビールファンにとってはうれしいことだ。

最後に、ユーザーとして気になるのは、飲み終わった後の空樽の処理方法。今のところ樽はワンウエイでプラごみ扱いになる。自治体によってはプラごみのリサイクルに回せる。原田産業としては将来的には、「ビールの縁側」サイドで樽を回収してリユースする仕組みをつくっていきたいという。リユース樽はすでに開発されているということなので、そちらも楽しみに待ちたい。

ビールの縁側 https://beer-engawa.jp

取材・文/佐藤恵菜

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