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コールマン ジャパン中里豊社長が語る「キャンパーみんなで幸せになる環境のつくり方」

2020.11.15

■連載/大森弘恵のアウトドアへGO!

1901年、W.C.Colemanがランプ会社を設立したことから歩み始めたコールマン。1914年に開発した全天候型アーク・ランタンは「真夜中の太陽」と称され、それまで夜になると満足な明かりのなかった農村部を明るく照らし生活を一変させたことはあまりに有名だ。

2021年に創立120周年、そして日本上陸してから45年を迎えるコールマン ジャパンの中里豊社長に、新製品について、そしてキャンプの役割について聞いてみた。

不安な時代に見直されるキャンプ

ここ数年、週末はもちろん平日でも利用者は絶えることはない。『オートキャンプ白書2020』(日本オートキャンプ協会)によると、キャンプシーズンが伸び、以前はオフシーズンと言われた10月〜2月の冬キャンプ経験者が大幅に増えているという。2020年はコロナの影響でキャンプ業界にも影響があったものの、“密”になりにくい遊び=キャンプだと周知され、キャンプへの注目度は例年以上に高い。

「日本には四季があるなんて言いますが、夏前は梅雨とは言えない雨期のよう。毎年のように水害がおきてその規模は大きくなるいっぽうです。

思い返せば私たち世代にとって、阪神・淡路大震災は世界ががらりと変わる衝撃的な出来事でしたし、その後も、ザッと思い返すだけでも東日本大震災、熊本、北海道胆振東部など被害の大きな地震が何度もおきていて、非日常であるはずの災害が日常になりつつあるように感じている人も多いのでは。

災害だけではありません。

社会そのものの格差が広がり、以前ほど風通しのいい世の中ではありません。そんな閉塞感が漂う2020年春、コロナ禍にみまわれ、“日常の安心感”が大きく揺らぎ、もっと本質的な考え・行動が見直されたように思います」

「人間回帰という言葉がありますが、自然の中で家族や仲間とともにすごすキャンプは、人間らしく過ごせる場。私も自粛期間中は家族といっしょに自宅待機していて、天気のいい日は家族といっしょにベランダに出て気分転換していました。そんな小さな自然の中でも心が落ち着きます。

また、家キャンプという言葉が生まれたように日常・非日常の境界が変わってきて、かつては非日常の楽しみだったキャンプが日常になってきたとも感じています。

家族、仲間、自然がふれあうことで生まれる絆、この瞬間のためにコールマン社員一同は仕事をしています。

日常は大きく変化しつつありますが、コールマンの役割はこれまでも、これからも変わりありませんし、キャンプは、今後も必要とされるマーケットであると考えています」

みんながハッピーにキャンプを楽しむために

1980年代後半〜1990年代はじめにオートキャンプブームがありキャンプ人口がドカンと増えた。その数1600万人。

多くのブランドが誕生し、家電など他分野の企業もキャンプ市場に入ってきた。キャンプ場予約開始日は朝から電話がなりやまなかったと聞く。ところが1990年中盤〜終盤にかけてオートキャンプブームは急激に失速し、長く低迷が続いた。

現在キャンプブームだと言われているが、当時のキャンプ人口にはほど遠いのが現状だ。

「90年前後のブームでは、我々メーカーは道具を作りっぱなし。キャンプ場を作りっぱなし。道具の使い方がわからず持て余してしまう、ゴミの放置や騒音などキャンプを取り巻く環境が整わなかったために、キャンプをやめた人が相当数いたと考えられます。

今のキャンプ人気が永遠に続くことはありません。みんながハッピーにキャンプができる環境を作れば波のあるブームではなくレジャーとして定着するはず。

同じ失敗はできません」

残念ながら、すでに私有地に勝手に入ってキャンプをする、直火の後片付けができない、道具ごとゴミが放置されているなど、各地で困った行動が散見されている。

「自然は“ゴミを捨てないで”と訴えることができませんから、コールマンが代弁しなくては。

キャンプは、人間が自然を使わせてもらっているレジャーです。これから先もキャンプを楽しめるように、キャンプ場や販売店などの各お取引先、各種イベントやデジタルコンテンツなどを通して、今後も自然の中でのびのびとキャンプを楽しめるよう、伝えていきたいと考えています。

その取り組みのひとつが “グッドキャンパーの心得”。マナーとかルールとか、上から目線な言葉ではなく、みんなでいっしょによりよい環境を作るための言葉を綴りたいですね」

また、1980〜1990年は環境問題が世界共通の課題だった。

「コールマンでも自然保護の啓発活動など環境保全に尽力していますが、2020年となった今、決して環境問題が好転したわけではありません。あれから30年たった今、我々は落第点をもらっているわけですよ。

山に変わってゴミを捨てないでと伝えると同時に、リサイクル素材の使用や長く使いたくなる製品作りなど環境に対する取り組みは変わらず続けます」

120周年記念アイテム「The Red」

これまでコールマンでは節目となる年に限定アイテムを発売してきた。120周年記念製品も多くのファンがそのラインナップを待ちわびている。

「テーマはコールマンの原点、The Redです。モデルとなったランタンは200Aで、千葉・流山にあるプロダクトセンターには今も30年前、40年前の200Aの修理依頼が届きます。捨てるのではなく、修理して世代を超えて使ってくれる、そんな価値あるブランドが我々の誇りです」

記念アイテムのほかにも期待の新製品は盛りだくさん。待望のシングルバーナー「シングルガスストーブ120A」(8091円)は、230mLガス缶使用時は脚をたたんで使えるのがおもしろい。

小さな焚き火台「ファイアーディスクソロ」(3891円)、焚き火シート「ファイアープレイスシート」(2255円)

クルマと連結して使う「カーサイドテント/3025」(3万6182円)。ミニバンベースのキャンピングカー“バンコン”の横に設置すれば、車内とゆったりリビングを雨に濡れずに行き来できる

寝室部分の天井を高く、なのにたてやすくて風のない日は一人設営も可能な「タフスクリーン2ルームハウス/MDX」(6万1819円)はファミリーキャンプの新定番。

自宅でもキャンプでも使いたくなる「ソファチェア」(8000円)。クッションをフレームに吊り下げるだけなので軽く、座り心地良好だ。

分割すればバーベキューグリルを囲んでみんなで食事ができる「3ウェイ バーベキューテーブルセット」(1万円)。写真グリル部分は、付属のミニテーブルを組み合わせれば大きなテーブルに変身だ。

【問】コールマン ジャパン https://www.coleman.co.jp

写真/佐藤弘樹、コールマン ジャパン

取材・文/大森弘恵

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