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米大統領選、バイデン氏勝利宣言後の注意点

2020.11.10

波乱続きだった米大統領選。現地時間7日夜には、民主党のバイデン候補が勝利宣言を行なった。そんなバイデン氏の勝利宣言後の注目ポイントについて三井住友DSアセットマネジメントがレポートを公開したので紹介しよう。

バイデン氏は週末に勝利宣言、下院は民主党の多数議席継続見通しで上院の決着は年明けに

2020年の米大統領選は、史上まれにみる大接戦となったが、民主党のバイデン候補が当選を確実にし、日本時間11月8日午前、国民向けの演説で勝利を宣言した。

バイデン氏は今回、2016年の選挙でトランプ氏の勝利を決定づけた東部ペンシルベニア州と、中西部ミシガン州およびウィスコンシン州の奪還に成功し、これが当選の原動力となった。

議会選について、下院選では引き続き民主党が過半数議席を維持する見通しだが、上院選(定数100議席)では民主党と共和党が直近で48議席ずつ獲得し、接戦が続いている(図表1)。

上院選の結果が出ていない南部ノースカロライナ州とアラスカ州は、共和党優勢のため、共和党が50議席を確保するとみられる。

ただ、南部ジョージア州では上院選と上院補選がいずれも2021年1月5日の決選投票に決着を持ち越した。

票の再集計で結果確定遅延の恐れも、また民主党が上院をおさえトリプルブルーの可能性も残る

今後、注意すべき点の1つはトランプ陣営の動向。

トランプ陣営はすでに郵便投票をめぐり訴訟を起こしており、票の再集計も求めている。ただ、郵便投票については、今のところ不正の根拠は示されておらず、法廷闘争への警戒感はそれほど高まっていない。

再集計について、トランプ陣営は中西部ウィスコンシン州で申し立てをしており、南部ジョージア州でも申し立てを行う見通しのため、選挙結果の確定が遅れるリスクはある。

もう1つ注意すべき点は、上院選の行方。

前述の通り、南部ジョージア州での上院選と上院補選の決選投票が2021年1月5日に行われることになったため、上院の決着は年明けとなる見込み。

仮に、民主党と共和党ともに50議席を獲得した場合、上院議長を兼任する副大統領が採決で1票を投じることから、民主党が上院もおさえ、トリプルブルーとなる可能性は残っている。

市場は再集計でも波乱なしを見込み、上院共和党によるバイデン氏の公約の制約も材料視せず

再集計となった場合、選挙結果が12月8日の最終期限までに確定するか否かを見極める必要があるが、すでにトランプ氏の巻き返しは困難との見方が増えている。

バイデン氏が波乱なく2021年1月20日の大統領就任式を迎える流れとなれば、政局の先行き不透明感は払しょくされるため、年末に向けて米国株のみならず、日本株にも上昇余地が広がることが予想される。

足元の株式市場は、すでにこの展開を織り込みつつある。

上院選については、恐らく共和党が過半数議席を占め、弊社では「バイデン大統領+上院共和党+下院民主党」となる公算が大きいと考えている。

この場合、バイデン氏の公約(図表2)実現には、一定程度、上院共和党への配慮が必要になる。具体的には増税を財源とするインフラ投資の規模が縮小することなどが想定されるが、株式市場は今のところこれらの点は材料視していないように見受けられる。

三井住友DSアセットマネジメント公式サイト:https://www.smd-am.co.jp/

構成/DIME編集部

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