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「ワーケーション」は仕事のパフォーマンス向上やストレス低下はどのくらい影響を与えるか?

2020.11.11

「ワーケーション」は生産性・心身の健康にポジティブな効果がある

近年の働き方改革の推進により働き方は多様化し、自宅やコワーキングスペース等オフィス以外の環境で働くスタイルは定着しつつある。

そのような中でコロナ禍を経験し、多くの企業において在宅を中心としたリモートワークが急激に普及し、終息後も在宅勤務にシフトすることを表明する企業も出てきている。

その一方で、従業員の心身の健康、および生産性を考慮しない働き方施策は特に健康経営を推進したい企業にとってリスクと成り得る。

米国の調査では、パンデミック後のステイホーム・在宅勤務の強制などにより孤独感が急上昇していることが明らかになった。

実に43%の人が「高孤独」状態と評価され、抑うつ傾向と高い相関を示すなど、慢性的な社会的孤立が招く精神的健康への重大な影響が懸念されている。しかしながら現状では、多くの企業がそうしたリスクを正確に把握できておらず、解決策が見えないまま働き方施策を試行錯誤している状況だ。

そうした状況の中、テレワークと心身の健康・生産性を両立できる働き方として我々が注目しているのが「ワーケーション」。ワーケーションとは、リゾート地や地方等の普段の職場とは異なる場所で働きながら休暇取得等を行う仕組みであり、環境省からも設備・環境の整備を進めるなど新たな観光需要の創出が期待されている新しい働き方だ。

しかし、ワーケーションが実際の労働生産性や心身の健康に与える効果・効用に関しては定量的研究が存在しないことから、経営者や人事担当者はエビデンスに基づいてワーケーションの推進判断を行うことが困難で、制度や支援の普及も進んでいない状況にある。

そこで、ワーケーションの効果・効用に関するエビデンス獲得並びに効果的なワーケーション施策の策定・普及を目的として、脳科学の見地から科学的な労働生産性向上のコンサルティングを行うNTTデータ経営研究所、ニューノーマル時代のワーケーションを提案するJTB、従業員向けのワーケーションをいち早く制度として取り入れてその社内外への普及と地域活性化を目指すJALが連携し、ワーケーションの科学的研究を開始することになった。

今回、実証実験の第一弾として、カヌチャリゾートでワーケーション実証実験を行った。

結果のポイント

ワーケーションは

①経験することで、仕事とプライベートの切り分けが促進される

②情動的な組織コミットメント(所属意識)を向上させる

③実施中に仕事のパフォーマンスが参加前と比べて20%程度上がるだけでなく、終了後も5日間は効果が持続する

④心身のストレス反応の低減(参加前と比べて37%程度)と持続に効果がある

⑤活動量(運動量)の増加に効果がある(歩数が参加前と比べて2倍程度増加)

今後、企業や自治体等と連携し、ワーケーションの科学的な効用研究を通じて、企業の生産性の向上、従業員の健康、地域の活性化、旅客需要の再興に貢献するという。

構成/ino.

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