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アストンマーティンが新型SUV「DBX」で表現したエモーショナルでサステナブルなクルマ造り

2020.11.08

 世の中に数多あるSUVの中でも「美しい」という言葉がとりわけ似合う一台、アストンマーティン「DBX」。華やかさと、どこか男性的なセクシーさを感じさせつつ品があるのが、英国車であるアストンマーティンらしい。大きく開くフロントグリル(「DBグリル」と呼ばれている)や最新のスポーツモデルである「ヴァンテージ」からインスピレーションを得たというフリップ付きテールゲート。アストンマーティンの伝統と“今”をこれまで以上に走行領域も実用域も拡げた1台のSUVで愉しみ味わうことができそうだ。

 今年、創業107年迎えた歴史を誇るアストンマーティンが昨年発表した、同ブランド初のSUV「DBX」がいよいよ日本に上陸した。近年は、ラグジュアリーカーブランドのベントレーやロールスロイス、ポルシェやランボルギーニ、マセラティなどもSUVをラインアップしている。美しさと華やかさ、そして優雅さを静的にも動的にも愉しめるのがアストンマーティンらしさ。そう形容して浮かんだのが同じ英国車のベントレーだが、大きな違いは感性を動的に刺激する“エモーショナル”な部分の質が違う。そんなふうに各ブランドには、明確な個性があり、それがSUVにも反映されており、今はSUVを選ぶのがますます楽しくなっている。

 さて、そんな中で数々のスポーツカーを輩出するアストンマーティンから登場したSUV「DBX」は、アストンマーティンらしさを随所で感じられるモデルとしてデビューした。が、今回はそれと同時に、最新かつ高度なパフォーマンスとそれを裏づける技術(軽量化やエンジニアリングなどのメカニズム)、ハイクオリティーなデザイン、そしてそれらが創り出す新しい空間を全身に纏った最新のアストンマーティンを体現している。

 全長5039mm×全幅1998mm×全高1680mmのボディーは、ポルシェ「カイエン」やベントレー「ベンテイガ」と同クラスで、AMG製の4L V8ツインターボエンジン(510PS/685Nm)+8ATが生み出す走りのパフォーマンスも十分すぎるほど高いレベルにある。だが、アストンマーティンにとって初めて採用された4WDは、オンロードからラフロードまで走行領域を広げる術が与えられている。その上で、街中や高速道路では乗り心地がよく、滑らかに走り、郊外のワインディングではしっかり曲がるコーナリング性能を見せてくれた。4WDがじゃまするどころか、FR(後輪駆動)ばかりをラインアップするアストンマーティンの走りを踏襲していると言っていいだろう。

 背の高いSUVモデルながら、スポーツカー開発で得た軽量かつ高剛性のボディーを最新のテクノロジーや鋼材によって実現している。新たに採用した48Vエレクトリック・アンチロールシステムや、エレクトリックダンパーとのセットアップ連携も、人知れずドライビングをサポートしてくれているものと容易に想像できる。電子デバイスによる走行パフォーマンスは、ドライバーが任意で選択できる「ドライブモード」でも変えられる。

 さらに静粛性も高められており、滑らかな乗り心地の双方を互いに効果的に高め、そこにドライブモードで〝エモさ〟を換えられるエキゾースト音の演出が、さらに効果的に活きている。1台のアストンマーティンの走りの質も、エモーショナルさも、ますます増幅されているのが「DBX」なのだ。

 懐と言えば、4人の大人が快適に移動できるモデルの登場も、アストンマーティンがSUVをラインアップに加えた意義は大きい。ルーフが後方に向かって傾斜しているルックスからは想像できない、ゆとりを頭上空間そして足元のスペースに“スタジアムシート(前席よりも配置が高い)”で保ち、ラゲージも犠牲にしていない。また、ボタン式のATセレクターが配されるセンターパネルの裏側には、人目につきにくい、大きめの収納スペースが新たに配置されるなど、2人乗りのスポーツカーが不得手としていた収納力にもこだわっている。

 実は今回、女性アドバイザリーボードや富裕層に関するカスタマークリニックの専門家の意見を参考にスイッチやダイヤル類、居心地の良さを追求したのだそうだ。そんな室内は素材の魅力とクラフトマンシップあふれるデザインが随所に散りばめられている。例えば、試乗車のダッシュボードやドアトリムには滑らかなレザーをつまみ上げており、ステッチで留った凝ったデザインが目を引く。高品質なハンドクラフトのレザー仕上げも魅力の一部であるアストンマーティンの進化形と受け取れる。

 ちなみに、ナチュラルエア・スピーカー・グリルのカバーにもレザーを初めて採用。さらに「DBX」には、前述のレザーと80%の天然ウールを組み合わせたインテリアが特筆ものなのだ。温かみのある生地は高級オーストラリア産ラムウール糸と合成繊維との混合で作られ、これがウールの含有量が高いという点で初の自動車用ファブリックでありウールマークリッチ・ブレンド認証を取得しているのだとか。

 ちなみに、環境に優しいだけでなく、耐久性も高く、自然の撥水性も備えているとのこと。その上、今回の試乗車では、木材もアクセントとして組み合わされシンプルさの中にも、デザイン性を感じるインテリアが印象的だった。また、天井のサンルーフには薄く仕上げられたアルカンターラのロールブラインドが採用されている。スルスル……と、静かに開閉する様子も新鮮かつ上質感がうかがえる1シーンだった。

 アストンマーティンと言えば、華やかでこの上なく高級な素材を用いて高品質な造り込みがされていながら、走る姿の迫力からはちょっと想像がつかないほど「見て!見て!」的な主張は極めて控えめ。何というか、クラフトマンシップやデザイン性の高い工芸品に触れニンマリと目を細めるような感覚が室内全体から醸し出されている。そこで近年のモデルは女性からの支持率も高く「DBX」はますますその傾向を強めることになるだろう。

 ちなみにアストンマーティンでは、色や素材、ステッチなどをオーナーが選ぶことができるため、よりアグレッシブな仕様を作ることもできるが、上質さはあくまでも気品を保つ。「DBX」では新たな素材やデザインを採り入れたインテリアとともに、今までにない広々とした空間の中でスポーティーなドライビングやGT(グランドツーリング)のような快適な移動を叶えてくれそうだ。

■関連情報
https://www.astonmartin.com/ja/models/dbx

文/飯田裕子(モータージャーナリスト)

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