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悠久の歴史と寄り添うスモールラグジュアリーホテル「THE HIRAMATSU 京都」は物語の宝庫だった!

2020.11.10

京都というのは不思議な街で、訪れれば訪れるほど面白くなってきます。新しいものを受け入れながらも、それに京都らしさを取り入れさせてしまう。「京都に外の会社がホテルを作る」。そんな難しい課題に取り組み、実現したホテルを訪れました。

京町家の伝統を受け継ぐ形でのホテルは“物語”の宝庫でした

今回伺ったのは、2020年3月にオープンしたTHE HIRAMATSU 京都。全29室のスモールラグジュアリーホテルです。コンセプトは、「京都をしつらえる」。京都の室町通りに脈々と伝えられてきた町家文化を継承し、それを館内の至るところに感じられる新たなホテルに、今回宿泊しました。

糸屋格子と紋入りの電灯が目印。

かつてここの地にあったのは築120年の京町家で、呉服店を営んでいました。それを日本を代表する数寄屋建築の工房として内外に知られる、京都の中村外二工務店監修のもと、どの柱を生かし、どんな調度品を入れるのか、細部に至るまでこだわっているそうです。ファサードは、呉服店で使われていたオリジナルの糸屋格子を再利用。そして、祇園祭りの期間には格子をはずし、古くからの慣習にならい、江戸時代中期の「洛中洛外図」の屏風をお披露目しています。建物は5階建てですが、表から見ると2階までの町家に見えるよう、手前は低く、奥に高く5階建てという構造で、客室数を確保しながらも周囲に溶け込むデザインとなっています。

呉服店時代は商いのスペースだった表家には、レセプションデスクが置かれ、古いもののみならず、新進気鋭の陶芸家の作品など、新たな息吹を感じる作品も飾られています。

最近話題の某アニメの主人公の背中に背負われているものを髣髴とさせる箱。背負い紐を通す穴もついています。

表家を抜けると、ラウンジ、そしてレストラン、客室へとつながる「走り庭」と呼ばれるエリアに。こちらの左側には、かつては炊事場があったそうです。

ラウンジへとつながる「走り庭」。2階の高さまで吹き抜けになっています。

アウトラインが視界に入らない贅沢空間

客室は走り庭を抜けた先の上階に。5階建て全29室で、部屋はすべてツインベット(ダブルにも変更可)、ジェットバス付き。和を強調し過ぎないモダンな空間に、清朝時代のアンティークやデンマーク製家具を配しています。また、集中して仕事したい人には便利な電源付きデスクが、箱庭に面して置かれている部屋タイプも用意。パートナーと訪れても、それぞれが思い思いの時間を過ごせるスペースが確保できるので、平日の早めのチェックインで数時間ワ―ケーションに集中することも可能となっています。

部屋の造りは、建物同様に入口ドアから部屋の間にあえて曲がり角を作るなどまっすぐ室内が見えない形に一方で、居室内は壁の代わりに木の格子で空間を分けています。一方で、居室内は壁の代わりに木の格子で空間を分けています。天井にはシルクを使用し、土壁と木、障子紙と、可能な限り自然の素材を使うことにこだわり、街中にいながら自然の和らぎを感じられるひと時を提供しています。入り口側から対角に室内を見ると、広さを断絶する部屋の壁や柱の「外枠」が視界に入らないほどで、数字上での広さ以上の解放感を感じるはず。

ツインベッドの奥にも一段下がったスペースがあり、お気に入りの場所を見つけてゆっくり過ごしたくなるお部屋です。

お茶受けのお菓子は、京都でも知る人ぞ知る紫竹の「菓匠 御倉屋」のもの。

ダイニングテーブルのほかに、一段下がったスペースにラウンジチェア。

テレビはスライド式のカバーで隠しています。

ウォールナットの壁でより落ち着きを演出した104.4㎡の「ザ・ひらまつスイート」

竹の庭を見下ろす、ゆったりとした広さの廊下がつづく2階には、「ザ・ひらまつスイート」があります。104.4㎡の室内は、ウォークインクローゼットに広いバスルームなどを左右に見ながら廊下を抜けると、リビングやベッドルームが広がります。壁にはウォールナットを使い、より落ち着きを感じるしつらえに。

あえてソファーをどの部屋にも置いていないのは、こだわりの1つ。その理由は、京都らしい凛とした雰囲気の中で過ごしてほしいからだそうです。その分、ほかの部屋でもですが、複数の様々な高さの椅子が用意されています。いずれもフレームはあまり太いものは選ばず、周囲に溶け込むシンプルかつ心地よいものを選択。鍋島緞通のアクセントラグや骨董など、ここでも新旧の物と過ごす空間が演出されています。

2階のみ、庭を見下ろせる窓が廊下側についています。あえて低い位置のみにすることで、雪見窓から覗くような雰囲気を醸し出しています。

居室内を入り口側から見た光景。

手前にはダイニングテーブル、奥にはラウンジセット。少し縁側のようにせり出している位置から器を見上げるなど、室内でも様々な楽しみ方ができます。

10月9日発売の「ミシュランガイド京都・大阪+岡山 2021」では、初掲載にして最大評価の5レッドパビリオンに最も近い「4レッドパビリオン(4つ星+)」の評価を得たことで、さらに注目度もアップ。泊まるならば予約がまだ取りやすいいま!

和の佇まいで提供するイタリアン料理「リストランテ ラ・ルーチェ」

ひらまつといえば、レストランが発祥。ひらまつが展開する、賢島、熱海、仙石原のホテルは「滞在するレストラン」として、ゲストも食事を主たる目的に訪れます。ザ・ひらまつ 京都は、はじめての都市型ホテルとして、食事は京都でご自由にお楽しみくださいというコンセプトですが、もちろん、館内でもひらまつの料理が楽しめる2つのレストランを併設。ひらまつのこだわりの一つとして、その土地の旬を活かし、シェフの個性から溢れる料理を提供しています。こちらで併設されている「リストランテ ラ・ルーチェ」でもそこはぶれていません。イタリア料理ですが、この京町家が持つ和の雰囲気を感じられる「八寸」での前菜からスタート。でも、口にするときちんとイタリアンなのだから、目から入ってくる事前情報と口内で感じる体験のギャップがちょっとしたゲームのような面も。もちろん、奇をてらったわけではなく、それもすべて京都だからこそ手に入る食材について、筒井崇海シェフが調べつくしているから。これまでにも何度も足を運んでいるリピーターならば、ことさらその楽しみが味わえるのではないでしょうか。

竹の庭に面したテラス席のようなテーブルも。アニバーサリーディナーに訪れたカップルのお祝いには、こちらも幸せな気分までいただきました。

プレートの下に敷かれた塗り物の裏には、青海波が描かれています。

京丹波しめじ、蕪など京野菜のグリルを柴漬をアクセントに使ったバーニャカウダを添えたものなどが揃う八寸。

「上賀茂ナスと明石蛸のスパゲッティ アラビアータ」

「鮮魚の炭火焼きと生麩 枝豆のフランセーズ ブールブラン トマトロティ―」
食べ慣れた生麩ですが、「人生で一番美味しい生麩を食べた」と断言できる逸品です。

「近江牛モモ肉の炭火焼き 黒コショウの効いたマスカルポーネ」

デザートは2品から選べるのですが旬ぎりぎりのタイミングで名残惜しく「白桃のコンポート レモングラスのグラニテ クレープ添え」をチョイス。

ゲスト以外も訪問できる隠れ家のような割烹も併設

イタリアンレストランのほかに、全12席の「割烹 いずみ」では旬の食材を活かした京料理を提供。カウンタースタイルで、京都に新たな隠れ家を見つけたい人におすすめです。一見さんでもこういった秘密めいた奥の奥にある店舗を訪れられるのは、敷居の高さにおののく京都ビギナーにはうれしい演出ではないでしょうか。

美しい庭を眺めながらのひと時を。

ディナーコースのあとのコーヒーや、ちょっと1杯いただくためのバーラウンジも。ほかにも、本が置かれている家具が中国の清の時代のものなど、館内にさりげなく置かれたものにはアンティークが多用されています。

町家よりも古くから建っていた蔵の瓦や蝶番を使い再現。

訪問時に飾られていたのは、祇園祭の役行者山ので使われていた「見送り」。およそ1500年前のものと伝わっています。

烏丸御池駅から徒歩3分、少し北へ歩けば京都御所、西へ散歩すれば二条城と、京都の中心部に位置しており、タクシーもつかまりやすい立地。観光地を訪れても一休みに戻りやすいので、年配の家族との2泊などゆっくりと過ごすのにもおすすめです。

THE HIRAMATSU 京都
住所:京都市中京区室町通三条上る 役行者町361
電話番号:075-211-1751
https://www.hiramatsuhotels.com/kyoto/

取材・文/北本祐子

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