ヤフーとPayPayを傘下に収めるソフトバンク経済圏。Yahoo! JAPAN IDとPayPay IDの連携で、ヤフーと『PayPay』のサービスがシームレスに利用できる世界観が広がりつつある。今後はLINEが加わり、さらにその規模が拡大することになる。
グループ企業の連携強化で新たな収益モデルを創出
ソフトバンク傘下のヤフーには100を超えるサービスがあり、日本最大規模の膨大なデータ量とバリエーションを誇る。そんな多くのサービスとヤフーの金融サービスの商品を結び付け、収益化する施策が加速。例えば「Yahoo!トラベル」のキャンセル保険や、スマホ決済『PayPay』から申し込める個人向けローンなどで、現在、好調にサービスが推移している。
『PayPay』はミニアプリに様々なサービスを格納し、決済サービスのプラットフォームとなるべく、スーパーアプリ化を目指している。そんな『PayPay』からシームレスにヤフーの金融サービスに移行できるよう、同サービスはこの秋以降、順次、『PayPay』ブランドに統一される。クレカは『PayPayカード』、銀行は「PayPay銀行」といった形に変わる。
ソフトバンクグループのサービスが互いに連携を強化する中、来年3月にはLINEと統合。具体的な展開は発表されていないものの、LINEが傘下に入ることで、サービスの利便性が高まり、さらなる経済圏の拡大が期待される。
Tポイント with PayPayボーナス
ソフトバンクやヤフーのサービスで貯まる共通ポイントの『Tポイント』。一方、『PayPay』ではそのまま残高として利用できる『PayPayボーナス』が付き、お得なキャンペーンを頻発する。
※【P】は『PayPayボーナス』、【T】は『Tポイント』
Tカード
全国約17万3753店舗(2020年1月末時点)の提携先でポイントが貯まる。
【T貯】100円または200円=1P 【T使】1P=1円
PayPayボーナス
特典やキャンペーンなどにより『PayPay』残高に付与される。そのまま買い物に利用できるが、出金や送金はできない。これに有効期限が設定されたものが『PayPayボーナスライト』。利用の優先順位は『PayPayボーナスライト』が先で、日常的に利用していれば失効の心配はない。
2021年3月頃に、LINEとヤフーの親会社、Zホールディングスが経営統合
LINEの国内約8400万人のユーザー基盤と、ヤフーの約8000万人のユーザー基盤が連携。互いのサービスをシームレスに連携させることで、それぞれのサービスが利用しやすくなり、経済圏の拡大が期待される。
支払い方式
【プリペイドカード】ソフトバンクカード
『Tカード』一体型のVisaプリペイドカード。Visaが使える店舗やスマホでiD支払いに登録すると、iDが使えるお店でも利用できる。
【T貯】200円=1P
【クレジットカード】Yahoo! JAPANカード(今後PayPayカードも追加予定)
年会費永年無料。『Tポイントカード』一体型。「Yahoo!ショッピング」やLOHACO利用で毎日3%の『Tポイント』が貯まる。『PayPay』に残高チャージも可。
【T貯】100円=1P
【コード決済】PayPay
全国230万か所以上の街の加盟店やWebサイトで利用できるコード決済サービス。「PayPay STEP」によって、0.5~1.5%の『PayPayボーナス』が貯まる。『PayPayボーナス』は残高に加算されるので、ポイント管理の手間がない。また、『PayPay』アプリ上のミニアプリから直接利用できるサービスも多い(対応するサービスは丸文字で表示)。
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