人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

倉庫の仮想化によって増え続けるEC需要を物流面で支えるオープンロジの物流アウトソーシング

2020.10.29

引用元:物流アウトソーシング/オープンロジ

増え続ける電子商取引(EC)需要に対して倉庫業者の人手不足や業務の肥大化が大きな課題となっている。様々な業務がデジタル化しようとも、物の持ち運びはテレポーテーション技術が無い限りデジタル化できないからだ。

「倉庫業者の仮想化」というアプローチでITを軸に物流の課題解決に挑むオープンロジは、EC事業者が商品の発送業務などを手軽に外注できるだけでなく、倉庫業者の業務効率化や収益向上を目指せる仕組みを持つ。

ニューノーマルな生活でEC需要が大きく伸び始めているが、その伸び以上にオープンロジのビジネスが活況だ。

企業としての成長期待値も高く10月下旬には新たな資金調達を実施。物流に関するあらゆる登場人物をITで連携してシームレスにモノを運ぶ考え方を、インターネットでの双方向コミュニケーションになぞらえ「フィジカルインターネット」と言うが、実現に向けての課題は尽きない。

「フィジカルインターネットの実現には業界レベルでの標準化が必要で、そのためにはAPI連携機能をはじめとするITソリューション拡充が必須です。今回の資金調達で標準化に向けての取り組み強化を目的にAIエンジニアを増員したり、様々な企業と提携して事業を展開したりして、物流の最適解に向けてさらに事業を加速していきます。」(同社社長伊藤さん)

ECサイトで商品が購入された後必ず必要になる「フルフィルメント」

フィジカルインターネットの実現に向けて、オープンロジが行っているビジネスは「物流フルフィルメント」と言うもの。

フルフィルメントとは、EC事業者が商品の注文を受けてから出荷までの一連の流れをいう。オープンロジはこのうち物流に関する業務、入庫・保管・流通加工・出荷などのサービスを提供している。

「EC事業を始めるときフルフィルメントの負担は大きいです。まとまったロットがないと、個別に倉庫に問い合わせをしても、見積もりがでません。外注したとしてもEC規模が拡大する度に、対応できる倉庫会社に倉庫業者を切り替える必要があります。再度見積もりをとる必要がある上、移管作業にも大きな費用がかかります。オープンロジではシンプルな料金体系であらゆる規模のEC事業者を受け入れられるように倉庫業者を仮想化することで季節変動や事業拡大に伴う出荷数の増加に対応しています」(伊藤さん)

■オープンロジが提供するフルフィルメントサービスイメージ

引用元:物流アウトソーシング/オープンロジ

サービスは全てオンライン上で利用でき、商品を登録して倉庫に発送する。顧客への出荷指示もオンライン上でできる。2020年10月現在で利用事業者数は8000社を超える。

システム利用料やメンテナンス費用といった固定費はかからず、物量に応じたシンプルな料金体系で小規模なEC事業者でも安心。またYahoo!ショッピングなどのショッピングモールとの連携や、オープンロジの公開APIを使ったECカート(Shopify、STORES)や受注一元化サービス(ネクストエンジン、GoQSystem)、自社開発システムとの連携が可能。API接続を行うにしても追加料金はかからない。

■EC事業者向けのオープンロジの画面イメージ

引用元:オープンロジ提供画像

入庫・保管・在庫確認・出庫の指示は全てこの画面から行える。

倉庫業者の仮想化とは複数の倉庫業者を束ねて業務の標準化をすること

 オープンロジの物流フルフィルメントサービスでは、EC事業者と倉庫業者の双方の目線で、業務手順まで踏み込んだサービスを提供しているのが特徴。

 よくあるシェアリングエコノミーのように、倉庫業務を提供したい業者とEC事業者とのマッチングではなく、EC事業者のフルフィルメントニーズを満たし、倉庫業者の業務改善・品質向上による収益獲得にも寄与できる。 

 仕組みとしては複数の倉庫業者とオープンロジが契約を結び、その契約に基づきオープンロジが倉庫業者の業務手順を標準化する。顧客のEC事業者に対しては、保管・発送対象となる商品がどのような処理を経ているのかを視覚的にわかるようにしている。在庫管理機能では「出庫予定だが何らかの理由で保留されている商品」が保留在庫として分かり、リアルタイムで実在庫が正確に分かるようになっている。

 するとEC事業者からすれば、ECの規模がどんなに拡大・縮小しようともフルフィルメントに関する業務手順は変わらないし、発送商品がどのような状態かがひと目でわかる安心感がある。

 一方、倉庫業者にしてみれば、業務手順を標準化・システム視覚化することで小ロットの荷主でも同じ業務手順で対応できるので、引き受け可能な物量が増やせられるし、複数のEC事業者からの引き合いが得やすくなる。その結果、安定した物量を得られるというわけだ。

 標準化によって複数の倉庫業者をまとめて一つの大きな倉庫としてみなせるので、オープンロジでは「倉庫の仮想化」と呼んでいる。

競合・類似するサービスにECサイトAmazonが提供する「フルフィルメント by Amazon」(通称:FBA)というサービスがあるが、あくまでAmazon内で出品する事業者のためのサービスに過ぎず、制約も多い。。一方のオープンロジはFBAよりも引き受け可能な荷物サイズや荷物に対する付加サービス。例えば倉庫内で組み立て後発送するなどといったサービスでEC事業者のニーズにきめ細かく対応してくれる。

■倉庫業者の提携イメージ

引用元:1棚から始めるEC倉庫/オープンロジ

スペースが空いていてEC事業を始めたい倉庫業者とEC事業者とをつなぐだけでなく業務効率化まで踏み込んで対応し、EC倉庫を始めたい倉庫業者を後押し。

■出荷時の対応オプションとその料金

引用元:利用料金/オープンロジ

ギフトラッピング、透明袋やプチプチ梱包による商品保護など利用者のニーズに細かく対応してくれる有料オプションが整っている。無地のダンボールならば無料でオープンロジが用意し、商品ごとに最適なサイズの段ボールで配送手配をしてくれる。海外発送も標準化・システム化しているので、越境ECも可能。これら以外のオプションも応相談で受けてくれる。大規模・一括集中処理が基本のフルフィルメントサービスをここまで丁寧に行ってくれて、EC事業者のストレスを軽減してくれるのはオープンロジならではだ。

災害対策で商品を複数の倉庫に分散する需要も伸びている

 ニューノーマルな生活と少し視点はずれるが、地震や台風などの天災によって商品の保管場所が被災して、売り物にならなくなってしまう事例が増えている。そのため商品の保管場所を複数に分散させておき、少しでも商品を維持しようとBCP(事業継続計画)の考え方がEC事業者にも浸透してきている。

 オープンロジでは倉庫ネットワークというサービスで在庫を分散させ、また分散状況をシステムで確認できる。倉庫を分散すれば、結果的に発送先への輸送距離が短くできて、コスト削減につながる。

 様々な視点でEC事業者と倉庫業者をITで合理化してくれるオープンロジはニューノーマルな生活、ひいてはフィジカルインターネット実現の立役者となるに違いない。

現在発売中のDIME12月号では、注目のスタートアップ企業20社を紹介!

 お近くの書店、オンライン書店、コンビニでお買い求めください。

<ご購入はコチラ>
https://www.amazon.co.jp/dp/B08KH3R18N/
https://books.rakuten.co.jp/rb/16479458/
https://7net.omni7.jp/detail/1222210413

※なお、電子版には付録は同梱されません。

取材・文/久我吉史

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2021年5月13日(木) 発売

DIME最新号の特別付録は「LEDライティングボード」! 特集は「超進化形スポーツギア」、「コストコ&業務スーパー完全攻略」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。